アメリカは外出規制で大麻ビジネスに絶好のチャンス!? 【世界の大麻解禁を問うPart.1】

■アメリカ議会が大麻ビジネスの銀行業務法案を可決!

 しかしながらこれまで長々と語ってしまった大きな障壁である、 アメリカでのディスペンサリーと金融機関との取引規制がまさにいま、緩和されつつある。2019年9月に米下院がカナビスインダストリーに対する銀行サービスを提供する法案を可決したことを皮切りに、米当局が銀行に対しカナビスインダストリーとの取引を段階的に明確化するとの報道が出始めている。
 この記事を執筆している現在はまだ上記明確化は段階的になされることになる課程の最中なのだが、数年前のカナビスインダストリーへの期待や実績と比較すると、今後世界的にさらなる法的整備当産業の発展という共通認識のもとでなされていくだろうことは読者皆様も少なからず感じているはずだ。
 そして今、諸々の事情からアメリカでは徐々に外出規制が増えてきていることで、部屋の中で過ごす機会が多くなってきている。これはリラックス効果をもたらすカナビス製品には追い風ともなり得る。それはなぜかというと、西海岸の一部のITワーカーや起業家の中には、いわゆる『ハイ』な状態で仕事をしている人がすでにこれまでも発生していた。そして彼らが社会に許容されつつあることで、今はもはや合法であるカナビス製品に手を出すことに抵抗のある人も減少傾向にある。さらに人目や匂いの届かない自宅での仕事環境を突然与えられた人たちの一部は、以上のような成熟した環境によってカナビスデビューをし出してしまうだろうことは、事情通なら容易に想像できることかもしれない。現在の世界情勢を逆手にとってカナビスインダストリーがさらなる発展への追い風となることを筆者は願っている。

(Part.2へ続く)

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工藤 悠平

くどう ゆうへい

実業家/投資家

1986年生まれ。青森県むつ市出身。実業家。投資家。早稲田大学大学院会計研究科(英文学位: MBA)修了後、事業再生コンサルタントを経てカナダへ移住。カナダ政府、難民保護課勤務『マリフアナ青春治療』が初著書。

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  • 悠平, 工藤
  • 2020.03.27