「孫を包丁で」中国籍の男 殺人未遂の罪認める 鹿児島県
殺人未遂の罪に問われているのは、出水市知識町の無職、敖涛(アオ・タアオ)被告(56)です。
起訴状によりますと、敖被告は2019年7月、同居する当時6歳の孫の男の子の背中や腹などを殺意を持って包丁で刺し、殺害しようとしたとされています。
この事件では男の子が1カ月程度の治療を要する重傷を負ったほか、敖被告自身も自殺を図りけがをしました。
15日、鹿児島地裁で開かれた初公判で、敖被告は起訴内容を認めました。
検察側の冒頭陳述では、医師による精神鑑定の結果、事件当時の敖被告の判断能力が著しく低下していたことが明らかになりました。
敖被告は、事件の1年ほど前に脳梗塞を患ってからうつ状態にあり、自殺を考えていたほか、男の子を、自分の孫ではないと妄想していて、検察側は「自殺を図った際、孫を道連れにしようとした」と指摘しました。
一方、弁護側は「当時は病気の影響で心神耗弱の状態だったが、今は心から後悔している」と主張しました。
裁判は6月22日に結審し、判決は6月25日に言い渡されます。