九国大付高、生徒感染をデマ防ぐためHPに公表 福岡
九州国際大付属高校(北九州市八幡東区)は16日、同校2年の男子生徒が新型コロナウイルスに感染したことが判明したとホームページ(HP)に公表した。
男子生徒については、同市が13日に感染を発表しているが、学校名は明らかにしていなかった。同校は「噂やデマを防ぐためにも正しい情報を発信したほうがいい」と判断し、独自に発表に踏み切った。
同校によると、男子生徒は現在入院中だが、病状は安定しているという。生徒の濃厚接触者は16日までに、全員PCR検査で陰性が確認された。15日から当面、臨時休校にしている。
当初は同校も公表を控えていたが、生徒らに動揺はみられず、クラスター(感染者集団)発生の可能性も低いことから公表を判断した。
新型コロナをめぐっては、感染者が確認された施設などへの誹謗(ひぼう)中傷が相次ぎ、施設名の公表をためらうケースは少なくない。同校はHPで「新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性があり、本人、家族、その周囲に責任があるわけではありません」として、人権や個人情報保護への配慮を呼び掛けている。