テキサス州やフロリダ州で入院患者が急増、経済活動の再開後に

米テキサス、フロリダ両州で新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）の感染拡大に伴い入院患者が増加傾向にある。外出制限措置の解除後、米国では新型コロナの新たな波が人口が多い一部の州に押し寄せつつあるとの懸念を強めるものだ。

　　早い時期に感染拡大に見舞われた沿岸部の州は感染者がほぼ横ばいとなり、数カ月にわたる制限措置から脱却しつつあるが、知事が厳格な措置を拒否した州は厳しい数字に直面している。ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、20州余りで新たな感染者が増えている。

　　テキサス州の保健当局によると、同州では16日、入院患者が8.3％増えて過去最多の2518人に達した。１日の増加としては４日以来最大。 ７日間平均は2243人と、これも過去最悪を記録した。

　　同州のアボット知事は会見で、新型コロナの新たな感染者数は2622人と、感染拡大が始まって以来最多だったと説明した。ただ、この数字は一部の郡で２日分以上の検査結果がまとめて報告されたため、ゆがみがあるとした。病院には十分な収容能力があるとも指摘。外出制限などの再導入の許可を求める地元当局者の意向には応じない姿勢を示した。

　　フロリダ州では累計の入院患者数が191人増の１万2206人。７日間ベースでは1021人と、５月25日以来最多となった。感染者数は前日から3.6％増えて８万109人に上った。過去７日間の平均増加率は2.5％。死者数は1.9％増の2993人に達した。

原題：
Texas Confronts Surge in Hospitalizations After Reopening (2)（抜粋）