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更新日時:
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伊勢物語『あづさ弓(梓弓)』(昔、男、片田舎に住みけり〜)の品詞分解(助動詞、枕詞など) |
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著作名:
走るメロス
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■「あらたまの年の三年をまちわびてただ今宵こそ新枕すれ」と言ひ出だしたりければ、「あづさ弓ま弓つき弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ」と言ひて、去なむとしければ、
「あらたまの | 枕詞 |
年 | ー |
の | 格助詞 |
三年 | ー |
を | 格助詞 |
まちわび | バ行上二段活用「まちわぶ」の連用形 |
て | 接続助詞 |
ただ | 副詞 |
今宵 | ー |
こそ | 係助詞(係り結び) |
新枕 | ー |
すれ」 | サ行変格活用「す」の已然形(係り結び) |
と | 格助詞 |
言ひ出だし | サ行四段活用「いひいだす」の連用形 |
たり | 完了の助動詞「たり」の連用形 |
けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
「あづさ弓 | ー |
ま弓 | ー |
つき弓 | ー |
年 | ー |
を | 格助詞 |
経 | ハ行下二段活用「ふ」の連用形 |
て | 接続助詞 |
わ | 代名詞 |
が | 格助詞 |
せ | サ行変格活用「す」の未然形 |
し | 過去の助動詞「き」の連体形 |
が | 格助詞 |
ごと | 比况の助動詞「ごとし」の語幹 |
うるはしみせよ」 | サ行変格活用「うるはしみす」の命令形 |
と | 格助詞 |
言ひ | ハ行四段活用「いふ」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
去な | ナ行変格活用「いぬ」の未然形 |
む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
と | 格助詞 |
し | サ行変格活用「す」の連用形 |
けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
■女、「あづさ弓引けど引かねど昔より心は君によりにしものを」と言ひけれど、男、帰りにけり。
女、 | ー |
「あづさ弓 | ー |
引け | カ行四段活用「ひく」の已然形 |
ど | 接続助詞 |
引か | カ行四段活用「ひく」の未然形 |
ね | 打消の助動詞「ず」の已然形 |
ど | 接続助詞 |
昔 | ー |
より | 格助詞 |
心 | ー |
は | 係助詞 |
君 | 代名詞 |
に | 格助詞 |
より | ラ行四段活用「よる」の連用形 |
に | 完了の助動詞「ぬ」連用形 |
し | 過去の助動詞「き」の連体形 |
ものを」 | 終助詞または接続助詞 |
と | 格助詞 |
言ひ | ハ行四段活用「いふ」の連用形 |
けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
ど、 | 接続助詞 |
男、 | ー |
帰り | ラ行四段活用「かへる」の連用形 |
に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
■女、いとかなしくて、後に立ちて追ひ行けど、え追ひつかで、清水のある所に伏しにけり。そこなりける岩に、指の血して書きつけける。
女、 | ー |
いと | 副詞 |
かなしく | シク活用の形容詞「かなし」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
後 | ー |
に | 格助詞 |
立ち | タ行四段活用「たつ」の連用形 |
て | 接続助詞 |
追ひ行け | カ行四段活用「おひゆく」の已然形 |
ど、 | 接続助詞 |
え | 副詞 |
追ひつか | カ行四段活用「おひつく」の未然形 |
で、 | 接続助詞 |
清水 | ー |
の | 格助詞 |
ある | ラ行変格活用「あり」の連体形 |
所 | ー |
に | 格助詞 |
伏し | サ行四段活用「ふす」の連用形 |
に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
そこ | 代名詞 |
なり | 存在の助動詞「なり」の連用形 |
ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
岩 | ー |
に、 | 格助詞 |
指 | ー |
の | 格助詞 |
血 | ー |
して | 格助詞 |
書きつけ | カ行下二段活用「かきつく」の連用形 |
ける。 | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
■「あひ思はで離れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる」と書きて、そこにいたづらになりにけり。
「あひ思は | ハ行四段活用「あひおもふ」の未然形 |
で | 接続助詞 |
離れ | ラ行下二段活用「かる」の連用形 |
ぬる | 完了の助動詞「ぬ」の連体形 |
人 | ー |
を | 格助詞 |
とどめかね | ナ行下二段活用「とどめかぬ」の連用形 |
わ | 代名詞 |
が | 格助詞 |
身 | ー |
は | 係助詞 |
今 | ー |
ぞ | 係助詞(係り結び) |
消え果て | タ行下二段活用「きえはつ」の連用形 |
ぬ | 完了/強意の助動詞「ぬ」の終止形 |
める」 | 推定/婉曲の助動詞「めり」連体形 |
と | 格助詞 |
書き | カ行四段活用「かく」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
そこ | 代名詞 |
に | 格助詞 |
いたづらに | ナリ活用の形容動詞「いたづらなり」の連用形 |
なり | ラ行四段活用「なる」の連用形 |
に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
【いたづらになる】の意味は?
※現代語訳:『梓弓』わかりやすい現代語訳と文法解説
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