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モデルナの新型コロナワクチン、感謝祭までに有効性データ判明も

  • まず非常に高リスクの人への緊急使用が認められる可能性とCEO
  • ワクチンの価格は検討中、手ごろな価格にする必要がある

米バイオテクノロジー会社モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルス向けワクチンについて、全てが順調なら有効性に関するデータが11月の感謝祭までに判明する可能性があると指摘した。

  モデルナのワクチンは第2相試験が進められており、最終段階の試験は3万人規模で来月開始が予定されている。バンセル氏は15日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、最善のシナリオで「有効性のデータが感謝祭までに得られる可能性がある。これが最高のスケジュールだ」と語った。

  さらに、米食品医薬品局(FDA)は次の措置を判断することになるが、まず「非常に高リスクの人向けに緊急使用許可(EUA)付与を決めるのではないか」と述べた。より幅広い層の人々への使用を認める前に、FDAはデータをより慎重に検証するとバンセル氏は予想した。

モデルナのステファン・バンセルCEOは新型コロナワクチンの有効性データが感謝祭までに判明する可能性に言及

Source: Bloomberg)

  新型コロナワクチンは発症を防ぐが感染を完全には予防できないとの一部の専門家の見方については、モデルナの大規模な治験はワクチンが感染を予防するかどうかを評価することになるが、「最大の目標は発症させないことだ」とし、「当然ながら人々が死ぬのは感染ではなく病気のためだからだ」と語った。

  ワクチンの価格については「今ちょうど検討しているところだ」とし、手ごろな価格にする必要があると説明したが、無償にはならないと述べた。

  「製造業者は街頭で製品を無償で配るわけにはいかない。それではビジネスが成り立たない」とした上で、価格は既存のワクチンに沿って、連邦政府資金が新型コロナワクチン開発を後押ししたことも考慮に入れた水準であるべきだとの見解を示した。

原題:
Moderna Says Vaccine Efficacy Data Could Come by Thanksgiving(抜粋)

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