きっかけになったのはアフリカ系カナダ人のインフルエンサー、サーシャ・エクスターがSNSで人種差別に対する抗議活動に参加して欲しいと白人のインフルエンサーたちに呼び掛けたこと。サーシャはジェシカ・マルルーニーの名前を出したわけではないけれど、これにジェシカが反応。サーシャに批判的なメッセージを送ってきたという。ちなみにサーシャとジェシカは特に親しいわけではなく、一度会ったことがあるだけだという。サーシャは詳しい内容は明らかにしていないけれどやりとりがエスカレートすると、ジェシカは「あなたがインフルエンサーとして関わっている会社やブランドにクビにするように言ってやる」と脅迫したという。
courtesy of Sasha Exter via Instagram
サーシャの告発が報じられると、ジェシカが出演していたテレビ番組「グッドモーニング・アメリカ」は彼女の降板を決定。またカナダのテレビ局「CTV」もジェシカが司会を務めていたリアリティ番組「I do, Redo」も彼女を解雇した。一方、ジェシカは謝罪声明を発表したが、サーシャはジェシカが声明を発表した後も「名誉毀損で訴えてやる。幸運を祈るわ」とメッセージを送ってきたことを暴露、ジェシカへの批判の声は大きくなるばかり。報道によるとジェシカとこれまで仕事をしてきたファッションブランドも契約を打ち切っているという。
この事件はジェシカの長年の親友であるメーガン妃にも衝撃を与えているという。メーガン妃はアフリカ系アメリカ人の母をもち、これまでも人種差別に対して抗議してきた。関係者によると「メーガン妃はジェシカがこのような騒ぎに巻き込まれたことをとても恥ずかしく思っている。妃はジェシカが人種差別主義者だとは思っていない。ジェシカが空気を読まないような態度をとったとして、とても悲しんでいる」。新聞「デイリーメール」に「メーガン妃は友達はその人を表すと考えている。だから今後ジェシカとはもう関係を持つことはないだろう。少なくとも公の場所では。妃は自分の尊厳と評判を保つためにすべきことをしなくてはならない」「これが2人の友情の終わりになっても驚かない」と語っている。
ちなみにジェシカの夫はカナダの元首相ブライアン・マルルーニーの息子。ジェシカの娘と息子はメーガン妃の結婚式でブライズメイドとページボーイを務めている。ロイヤルと親しいセレブとしてアメリカでも順調なキャリアを築いていたジェシカ。表舞台に戻る日が来るのか、注目したい。
text: Yoko Nagasaka