世界経済は新たな拡大サイクル、V字型回復へ-モルガンSが予想
Enda Curran世界経済は新たな拡大サイクルに入っており、総生産は10-12月(第4四半期)までに新型コロナウイルス流行前の水準に戻る-。モルガン・スタンレーのエコノミストらがこのように予想した。
チェタン・アーヤ氏率いるエコノミストは14日のリポートで、「成長データのこのところの上向き方向の驚きと当局の政策行動を踏まえ、V字型の回復予想への自信を深めている」と説明した。
急激だが短期のリセッション(景気後退)を予想する同行エコノミストらは世界の成長率が4-6月(第2四半期)の前年比マイナス8.6%で底を打ち、2021年1-3月(第1四半期)にはプラス3.0%に回復すると予測した。
エコノミストらは、政策当局の支援策は断固としたもので大規模、回復の後押しに効果的だと指摘。中央銀行と財務省からの資金注入が近く後退する可能性は低いとも分析した。
V字回復予想へのリスクとして新型コロナの流行とワクチンについての今後の展開を挙げた。
「基本ケースとして、流行の第2波が秋までに起こると考えているが、これは対応可能なもので部分的なロックダウンにとどまろう」と、21年夏までにワクチンが広く利用可能になるとのシナリオに基づいて予測。一方で、今年序盤のような厳しいロックダウンが再度導入され二番底に陥る弱気ケースも示した。 More than 90% of economies are set to experience a recession this year Source: World BankSynchronized Downturn
原題:
Morgan Stanley Economists Double Down On V-Shape Global Recovery(抜粋)