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第1174回 オリックス・山岡泰輔が語るタメになる投球理論vol1 「トレーニングの意識、取り組みが投球フォームにつながる」2020年06月15日
【目次】
[1]100の力を使うために瞬発系トレーニングを中心にあらゆるトレーニングにこだわりを持っている
[2]投球フォームは連動性が大事。下から上に伝えるイメージで
投球フォームは連動性が大事。下から上に伝えるイメージで
ピッチング練習をする山岡泰輔投手
また山岡は遠投をとても大事にしており、ほぼ毎日行っているという。
「遠投はすごく大事にしています。距離としては80メートルぐらいです。自分の中で遠投というイメージはなく、キャッチボールとして捉えています。
身体のバランスといいますか、遠投は力の入れどころが良くないと遠くに投げることができないんです。そういう体の使い方は投球に生きていて、遠投するのはすごくいいんじゃないかなと思います」
投手の基本であるキャッチボールについてどう考えているのか。また取材日では高い位置で離しているように見えたが、その辺りについて触れるとこう答えてくれた。
「後ろ過ぎても力が入らないし、前過ぎても力が入らないし、ちょうどいいところだと思っています。体だけを前に持っていけばリリースポイントが前に行くので、そこで力を入るところを探している感じですね」
こうして1つずつ投手の基本練習を聞いていくと、投球フォームの考え方が見えてくる。山岡は上半身、下半身の連動性を大事にしている。
「まず上半身、下半身は連動して動くということは意識しています。
投げる時間は短いですし、その短い時間の中で、上と下を別々で仕切って動くというのは無理だと思っています。僕の場合、なるべく一緒に下から上に伝えていくっていうのは意識しています。基本的には下からの連動で上がついてくる感じです。
実際にフォームの部分で細かく言ったら意識することはすごくたくさんあると思うんですけど、その流れを自然にできるように、ウエイトトレーニングや瞬発系トレーニングを取り入れています」
山岡のフォームはいわゆる縦振りのフォームである。投げるポイントは余計な力を入れないことだ。
「一番は力を入れないこと、テークバックの時に力を入れてると腕が上に上がらないので、力を抜いたまま投げる瞬間だけ力を入れるようにしています。
力を入れるという言い方も少し違うんですが、スムーズに投げられるような形を作ろうとしています」
山岡が語ったイメージは投手経験者からすれば、非常に難しい動きだと感じるはず。山岡は自分のイメージ通り投げられるために、トレーニング、キャッチボールから細部までこだわり、理想の動きを自然な形にできるように、日々研鑽を積んでいるのだ。
そういった積み重ねが第一線でプレーができる理由だといえる。続いては山岡が語る変化球理論について迫っていきたい。
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