城戸康秀
栽培の難しいナシの生産拡大に向けて、県立薩摩中央高校(鹿児島県さつま町)の生徒たちが育てた苗木を低価格で地元の生産者に提供する試みが進んでいる。県内で導入が進む新しい栽培法の大きな課題だった苗づくりを「産学連携」で克服して大きな果実につなげたいという。5月27日には第1陣となる苗木50本が農家に渡された。
ナシと言えば鳥取がイメージされるが、農林水産省がまとめた出荷量(2014年)をみると、全国のトップ3は千葉、茨城、栃木の各県で、鹿児島県は高温多湿の気候や収穫期の台風被害もあり、全国44位にとどまる。さつま町は県内では霧島市に次いで生産が盛んだが、農家は「さつま町ナシ振興会」(藤田俊郎会長)の10戸しかない。
ナシは実るまでに時間がかかる果樹。「モモ・クリ3年、カキ8年」のことわざの続きで「ナシの馬鹿めが18年」などとされ、その表現は映画「時をかける少女」(1983年)の挿入歌にも登場する。
実際、ナシ栽培はこれまで幹か…
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