【映像】渡部の武器だった「非・嫌悪度」
今回の渡部における一連の報道について「内容はゲスいが、彼の雰囲気からして、すごく驚いたわけではない」と話した村上氏は、自ら渡部をキャスティングした理由について次のように説明する。
「『ヒルナンデス!』は、もう10年以上続いている。始まった当初は『笑っていいとも!』を何とか倒したいということで、若い女性の視聴者をもってきたかった。ビジネス的な話をすれば、CMがこっちにくるようになる。そこで『女性に嫌われない』キャスティングを重視した」
この「嫌われない」というのは、好感度とは似て非なるもので、村上氏の言葉を借りると「非・嫌悪度」だという。好感度とは、この人が出ているからチャンネルを合わせるというもの。一方の非・嫌悪度とは、この人が映っていてもチャンネルを変えないという意味だ。
つまり、視聴者に嫌われない番組作りを目指した結果、20~40代の女性層に対して「非・嫌悪度」の高い演者のキャスティングを心掛けた。その結果、「嫌じゃないルックス」「ガツガツ前に出過ぎない」「色々と知っていそうな風情」「感情を出すのはおさえめ」などといった村上氏の渡部に対するイメージが、条件と合致したのだという。
そのことについて村上氏は「今回、なぜ渡部さんが番組を降りざるを得なかったかといえば、おそらくどの番組も非・嫌悪度が売りでキャスティングをしていたはず。それが今回の件で、女性層から一斉に『チャンネルを変えられる存在』になってしまった。その時点で、ある意味で彼の商品価値、ブランドはなくなってしまった。今回は自主降板だが、彼に非・嫌悪度タレントとしての商品価値がなくなってしまったので、これ以上、出ていただくわけにはいかないということだろう」と話した。
一方、渡部のテレビ復帰の可能性についても言及した村上氏は「アンジャッシュのコントは非常に面白い。深夜のコント番組だったら、児島さんと一緒に復帰し始めるというのは無くはない」と私見を述べた。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)