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【新型コロナ】感染爆発の進行示唆と前FDA長官-米22州で増加報告

  • NY州知事、飲食店に警告-再開ルール順守しなければ厳しい措置
  • 米国人口の60%以上が感染するまでコロナ広がり続ける-研究者
Times Square area of New York, on June 9.
Times Square area of New York, on June 9. Photographer: Nina Westervelt/Bloomberg

米ニューヨーク州のクオモ知事は14日、1日当たりの新型コロナウイルス感染症(COVID19)による死者数が過去最少の23人になったと発表した。ただ、主にマンハッタンやロングアイランドのハンプトンズの飲食店などがマスク着用や社会的距離などの再開ルールを守っていないとの苦情が2万5000件寄せられたとし、ルールを順守しなければ厳しい措置を講じると警告した。  

  全米の新型コロナ感染者数は14日午後の時点で、前日から2万3191人(1.1%)増加し208万人に達した。増加率は過去1週間の平均である1.1%と一致した。米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データで明らかになった。

  一方、フロリダ州の感染者増加率は2.7%と、この1週間の平均2.3%を上回った。5日連続で1週間平均を超えた。22州で感染増加が報告されていることから、第2波への懸念が強まっている。

  スコット・ゴットリーブ前米食品医薬品局(FDA)長官は14日、一部の州で感染者の増加や高い入院率、陽性率上昇が見られていることについて、「アウトブレーク(感染爆発)の進行」を示唆していると述べた。

  ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースのデータによれば、世界の新型コロナ感染者は780万人を突破、死者は43万1000人を上回った。

  ミネソタ大学感染症研究政策センターのマイケル・オスターホルム所長は「FOXニュース・サンデー」で、米国人口の少なくとも60%が感染するまではコロナは広がり続ける公算が大きいとの見方を示した。現在の米国の感染率は5%だという。22州で感染の増加が報告されていると指摘した。

  フランスのマクロン大統領は14日、同国の経済活動再開ペースは加速するだろうと述べた。パリの飲食店では早ければ15日から店内での飲食が解禁され、学校は1週間後に再開する予定。

  米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、米経済は新型コロナの感染拡大に伴う経済閉鎖がつくり出した「天災」から回復の過程にあると述べた。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先週示したより慎重な見通しについて、「実に気がめいる言い方」だと述べ、見解の違いを鮮明にした。

クドロー委員長、V字型回復に自信-FRB議長の発言「気がめいる」

  ロシアのプーチン大統領は、同国が自信を持って新型コロナ危機から浮上しつつあると述べた。米国ではトランプ大統領の新型コロナへの取り組みが政治論争によって妨げられていると指摘した。

  ジョンソン英首相は14日、感染率低下に伴い、2メートルの社会的距離ルールを緩和する可能性があると述べた。イングランドで15日から不要不急の店舗も再開されるのを控え、首相は消費者に安心して買い物に出かけるよう促そうとしている。

原題:U.S. Cases Up 1.1%; Ghana Health Minister Infected: Virus Update(抜粋)

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