「REAPER」は音声素材集めでも利用できます。
おかちょさんのブロマガでも「REAPER」を使った切り抜き方法がありますが、ここでは「プロジェクトファイルとして素材を保存し、必要な時に一気に出力できる」という解説をしていきます。
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REAPERでの素材収集の利点
1、 映像を確認しながら切り抜ける。
2、 ショートカットキーを弄れる。
3、 プロジェクトファイルとして素材を保存できる。
切り抜いた素材ファイルをバックアップする必要がありません。ハードディスクの故障で音声素材が消えたとしても、プロジェクトファイルと元動画があれば復旧可。
4、 セリフの前後を知りたい時に確認しやすい。
プロジェクトファイルを開けばすぐにセリフの前後がわかる。
5、 同じ素材をダブって切り抜いてしまうことが無くなる。
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準備するもの
① REAPER
ver.0.99だとまとめてファイルの出力(作業の手順⑦)ができないようです。
※ver.1.0以降はシェアウェア。しかし起動時に5秒間待つという制限付きで使用可能。
② FFmpeg
動画の読み込み/書き込み形式を増やせます。こちらのページを参考に導入しましょう。
※導入後もMP4等が読み込めない場合、コーデックパックを入れると改善する場合があります。
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作業の手順
①
元の動画ファイルの名前を『【】動画のタイトル』にする。
②
動画ファイルをD&D。動画の読み込みでは右下のようなvideo windowが出ます。最初は音声の波形表示が小さいので左端のトラックを下に引き伸ばして、波形を大きく表示できるようにします。
③
切り抜きたいセリフの始まりと終わりの部分、2箇所を「S」キーで分割。分割したアイテムは2番目のトラックに移動。
※グリッド線があると分割しづらいので、「Alt+G」でグリッド線を消すことができます。
④
移動したアイテムをダブルクリック。「Medea Item Properties」のウィンドウを出します。
下図の赤丸のように、
一番前にセリフを、『【】』の中にはセリフが始まる時間(下図の黄丸の値を参照)を入れます。
※時間は、例えば開始位置が2分31秒だったとしたら【0231】等。少し面倒ですが、シーンの時間を入れることによって映像編集がしやすくなります。
例:オハヨー【0231】マサルさん1話.avi
⑤
③~④を繰り返して、分割したセリフを2番目のトラックへ全て移動。
⑥
2番目のトラックの全アイテムを選択。
※トラック2の左にあるトラックコントロールパネルをダブルクリックすると全選択できます。
⑦
「Ctrl+Shift+F」同時押しで、「Batch File/Item Converter」ウィンドウを開く。
1,
「Add…」の「Add selected media item(s)」を選択。すると、リストに切り抜くファイルが表示されます。
2,
「参照…」で保存する場所を決定。
3,
そのままではセリフの前に番号がついた状態で出力されてしまうので、「ワイルドカード」から$itemを選びます。
4,
最後に右下の「Convert all」を押せば選択した全アイテムが出力されます。
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以上が作業の手順になります。
初めて音MADを作ろうとお考えの方は、一つの方法として参考にしていただければ幸いです。
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