「不条理」の意味と使い方・「理不尽」「不合理」「非合理」との違いは?現役記者がサクッと解説!
「私は科学以外の非合理的な考え方は出来ない人間だとよく言われる」
「現実が全く非合理的であるとすれば、実験することも無意味でなければならない」
「一見非合理に見える現象も俯瞰して全体を見れば、その合理性が明らかになるだろう」
「市場が非合理性を持つからこそ投機によって巨利を得ることができるのだ」
「日本企業は、経済学的にはまったく非合理的でナンセンスな行動をとっている」
このように、「非合理」は主に「(理論や考え方などが)論理に合わないこと」を述べる場面で用います。
「道理に合わないこと」を招く事物に応じて使い分けよう
以上、「不条理」の意味と使い方、「理不尽」「不合理」「非合理」との違いについてまとめました。
これらの語は、一見すべて同じ意味で違いが分かりにくいものとなりますが、それぞれ使用する場面が異なります。
「不条理」は「道理に合わないこと」を表し、対象が「天災や死などの人の力とは関係しないこと」である場合に用いることに対して、「理不尽」は他者による理屈に合わない言動。そして、「不合理」は制度や組織など、「非合理」は理論や考え方などを対象にする場合に用いるという点で違いがあります。
このことを意識して、これらの語は「道理に合わないこと」を招く事物に応じて使い分けると良いでしょう。