クリニックで行われている主な治療法に関しては、まだ一定の根拠・実績があると言えますが、 実は日本は、世界で1番体外受精が行われているにもかかわらず、世界で1番妊娠成功率が低いのです。
つまり、現在日本で「この不妊治療が良い」と提唱されている治療法も、それはあくまでも国内の話であり、 海外 も視野に入れると、決して成績が良いとは言えない手法ばかりなのです。
一説には、日本の不妊治療成績が世界一悪いのは、ただ「冷え」を改めるだけの不妊療法に固執したり、イギリスでは既に禁止されている、効率の悪い方法で体外受精を行っている為とも言われております。
さらに、クリニックが提示している「妊娠率」の多くも、「健康な出生率」とは一致しません。
たとえその後、流産してしまっても、子供が健康な状態で生まれなくても、 妊娠判定で「陽性」が出れば、すなわち「妊娠」とされています。.
みなさんが目にしている「妊娠率」は、決して健康な赤ちゃんの誕生率を示しているわけではありません。 子供を授かれない事に悩んでいると、どうしても、妊娠する事にばかり意識をとらわれがちです。
しかし、妊娠さえできれば、分娩に至らなくて良いなんて、子供を望むカップルの、誰が思うでしょうか?
妊娠判定で「陽性」が出れば、臨月まで妊娠を継続し、母子ともに健康な出産を望んで当然です。
ところが、採用される不妊療法によっては、障害のある子供の出生率が高まる事が研究の結果、明らかにされていても、それを事前に患者へ伝える不妊クリニックすら少ないのが実状です。
※詳しくは コラム2章「体外受精でも妊娠率20~35% 日本の不妊治療の不都合な真実」をご覧下さい
一方、イギリスには、妊娠継続期間や子供の出産時体重、集中治療室移送への有無などまで、しっかり追いかけた上で、妊娠率89%を達成した不妊療法が存在しています。
※これは、SURREY大学の観察研究による論文が発表されている治療法で、不妊クリニックが自己申告している「妊娠率」とは異なります
この不妊療法の臨床試験は、367カップルを対象に、1990~1992年にかけて行われました。 (出典:PRECONCEPTUALCARE AND PREGNANCY OUTCOME,)
カップルの平均年齢は、女性34歳・男性36歳で、対象となった367カップルは、下記のような経験を持つ方々でした。
こうした数値を見ても、流産・早産・死産・奇形児・突然死など、妊娠後にも様々なリスクが待ち受けている事が分かります。
しかし、この英国式療法では、上記対象者367カップル中327人(89%)が妊娠し、そのうち、なんと100%が奇形児無し・集中治療室移送なしで、無事出産を完了した事が報告されています。
※平均38.5wで出産、出産時体重は平均3265g
多胎妊娠は1例もなく、生まれてきた子供327人は、
と、出生時の男女比にも大きな偏りがありませんでした。
日本の不妊治療と比較しますと、驚異的な妊娠率(分娩率)ですが、この英国式療法は、患者の症状に合わせた医師の指示に沿って、夫婦共にサプリメントを服用する治療法がメインで、外科的な処置は伴いません。
ただ、特徴として、医師指定のサプリ服用開始から3ヶ月は、避妊するよう指導されています。 理由は、ゴールを「妊娠判定陽性」ではなく、あくまでも「母子ともに健康な出産」に設定している事から、流産・早産・死産などを回避する準備期間を導入している為です。
まずは3ヶ月、避妊しながらサプリを服用し、それから6ヶ月、サプリの服用を継続しながら性交を再開するプログラムになっています。
4年間妊活に取り組むも、原因不明の不妊症と診断され、4回IUI(人工授精)にもトライするが、一度も妊娠せず
長年不妊治療に取り組んできたカップルにとって、従来のサプリメントによる治療法は「気休め」程度のイメージしか無いかもしれませんが、このような臨床試験や論文で裏付けられた不妊治療サプリは、これまで日本にはありませんでした。
ここで用いられているサプリメントは、2019年4月にはじめて日本に上陸し、国内ではまだ1社しか取り扱いがないのです。
不妊治療や巷の「妊活」には、様々なアプローチ法が存在していますが、私は、不妊治療は「妊娠率(分娩率)」と「安全性」で選ぶべきだと考えております。
だからこそ、外科的な処置が一切伴わない、妊娠率89%を達成した英国式療法をお勧めしております。