全区民3万円、中学生以下は5万円支給 品川区が独自給付金

2020年6月12日 08時30分
 東京都品川区は、新型コロナ対策で、中学生以下に五万円、他の全区民に三万円を給付すると発表した。外出自粛要請などに伴う負担の軽減と、区全体の活力を取り戻すのが目的。八、九月をめどに申請書類を郵送し、支給を始める。
 担当者によると、区民はコロナの多大な影響を受け、負担も増えている。休校中の自宅学習の教材、教育ソフトの費用、食費など保護者の負担は大きく、手厚い支援が必要と判断したという。
 今回の給付は「しながわ活力応援給付金(仮称)」という。中学生以下約五万人を含め区民は約四十万六千人。財政調整基金(約百八十億円)を活用した全区民への給付は初めてで給付後の残高は約三十億円となる見込み。
 担当者は「有事の際に活用することが目的の基金。百年に一度とも言われる感染症の被害なので、所得制限などを設けず支援したい」と説明している。(市川千晴)

関連キーワード

PR情報