あさイチ 「東京タラレバ娘」「偽装不倫」大ヒット作を生み続ける漫画家の東村アキコ・趣味と仕事はごちゃ混ぜ…

近江≫おはようございます。

大吉≫6月12日金曜日の
「あさイチ」です。

近江≫国会中継が予定されている
ため8時55分までの放送ですが

なんか最終回かと思った。

大吉≫でも続くと出ていましたよ｡
第1部完結。

華丸≫めおと茶わん
どっちがどっちか

分からないということで
大きさが分からない。

サイズを変えれば。

近江≫ればですね。
華丸≫たらればで。

近江≫きょうのゲストは
「東京タラレバ娘」

「海月姫（くらげひめ）」など
大ヒット漫画の生みの親

東村アキコさんです。
大吉≫涼やかなお着物で

ありがとうございます。
まずはこちらをどうぞ。

近江≫こちら
すべて東村さんの作品。

皆さんも、一度は読んだことが
あるんじゃないでしょうか？

漫画を描くときは
ジャージにおだんごヘア。

漫画家人生21年
これが東村アキコの定番です。

アラサーの婚活を描いた
「東京タラレバ娘」。

累計発行部数500万部を超える
大ヒット作品です。

こちらは去年
漫画界のアカデミー賞といわれる

賞を受賞し

英語にも翻訳され
海外でも楽しまれています。

さらに
杏さんと宮沢氷魚さんの共演で

話題となったドラマ
「偽装不倫」も

東村さんの漫画が原作。

日本と韓国のウェブで
同時に連載を行うという

前代未聞の新しいスタイルで発表｡

この取り組みが、メディアの
新しい可能性を広げたとして

高く評価されました。

現在、抱えている連載は4本。

1か月に描く漫画は
200ページ以上にも上ります。

この枚数について
出版社の編集担当に伺うと…。

売れっ子漫画家の東村さんには

生きていくうえでの
哲学があります。

それは…

例えば、旅行で訪れた韓国で

K－POPに
ドはまりした東村さん。

♪「It’s alright
  部屋に来て今夜」

アイドルグループ
2PM（ツーピーエム）の

大ファンになりました。

そして気が付けば
メンバーのジュノ主演で

映画化することを前提にした
漫画を描き下ろしちゃったんです｡

大吉≫こんなアプローチのしかた
があったのかという話ですよね。

東村≫すごいいいVTRですね。

いい感じにまとめていただいて
ありがとうございます。

大吉≫実際のことですからね。

VTRに

収まりきらなかったんです
けれども、こう見えて中学生の

お子さんもいらっしゃると。
東村≫中3の息子がおります。

きょう見ているかな？
きょうは登校かな？

今、分散登校で
週に2、3回

登校しているんですけれども

もしかしたら、見られているかも
しれないですね。

近江≫漫画にも息子さんのことが
描かれていて。

視聴者の方からです。

ごっちゃん、お元気ですか？
ということです。

東村≫大きくなって
15歳になりました。

無事すくすくと
特に問題なく育っております。

大吉≫今のところ
順調ということで。

自分が中3のときに自分の母親が

こんなパワフルなことを
してなかったと思うので。

東村≫私の漫画はあまり
読んでいないみたいですかね。

華丸≫息子さんはですかね。

東村≫気恥ずかしいのか
読んでないみたいですけれども

私の仕事のことは

分かってくれていて

宣伝等活動を頑張っているみたい

で学校の友達に教えている
みたいでいい息子です。

近江≫続いてのVTRは
東村さんの漫画が生まれる

現場の様子です。

新型コロナウイルス感染拡大防止
のため最近大きな変化が

あったそうです。

まず見ていただくのは

5年前に放送された
東村さんの漫画制作に

密着した番組です。

締め切りの日は、アシスタントが
続々とやって来ます。

アシスタントは総勢36名。

この日はその中の十数人が集まり
38ページを一気に仕上げます。

東村≫植物が
雨にバァ～打たれてるみたいな。

アシスタントの
何気ないひと言から

アイデアが膨らむことはたびたび｡

東村さん
この日も会話がきっかけで

ラストシーンをひらめきます。

東村≫月あるんでしょ？トーンに｡

東村≫そうじゃないの？
女性の象徴やろ？

みんなで
アイデアを出し合いながら

作品を仕上げる時間が
東村さんの楽しみの1つでした。

こちらは
現在の東村さんの仕事部屋です。

2月末、一足早く作業の
スタイルを大きく変えました。

まずは全員、ステイホーム。

東村さんも3か月間は
自宅で制作に励んでいました。

先週からは、東村さんを含めた
最少人数が仕事部屋

ほかはリモートです。

同じ原稿をアシスタントと
共有するため使うのはタブレット｡

指示はパソコンを使って
リモートで行います。

アシスタント全員と
東村さんが作業を同時に

共有できる仕組みです。

さらに、スマホも大活躍。

誰が何の作業をしているか
進捗状況を把握するために

使っています。

東村≫面倒っちゃ
面倒なんですけど

もうしゃあないですからね

こうやってやってかないと
リモートだと。

あとこのやり方もすごいみんなで
苦労して編み出したやり方で

たぶん、もっといいやり方も
あるかもしれないけど

とりあえずこれで今

原稿をいつもね
この3か月ぐらい

これでアップしているんで

慣れたら
まあ、わりと楽しくやっています｡

大吉≫改めて、このコロナで
仕事の環境

全く変わりましたけど。

東村≫2月の末ぐらいから

ちょっとリモートにしたほうが
いいのかなという話になって

みんな結構
遠方から来る方が多いので

スタッフさんがね。
電車に乗る時間も長いし

ということで

あのときは、すごい
どうなるか分からなかったから

リモートにしたんですけど
意外とスムーズに

仕事ができていて

さみしいというのは
あるんですけど

スカイプで話しながら

なんとか乗り越えられたかなと
いう感じがしています。

近江≫華丸さん
何か聞きたいことありますか？

華丸≫描いているのから

いわゆるタブレットで
描くときって

違和感ないんですか？

東村≫最初つるつるしていて

やりづらかったんですけれども
慣れると、タブレットのほうが

時間半分くらいで
済むんじゃないかというぐらい

楽になって。

大吉≫ただでさえ、原稿を描くの
が早いということで。

東村≫さらに早くなりました

半分ぐらいに。

華丸≫400ぐらいになるんじゃ
ないですか。

東村≫200ぐらいです。

大吉≫アシスタントが36人。

東村≫LINEの

トークのグループが

三十何人いてそのうち来られる
子が、十何人ということで

みんな毎日毎日となると
みんな漫画家を

目指している子たちなので
自分の漫画も描きたいだろうから

来られる人が来て
というシステムなので

メンバーは自体は多いんです。
忘年会とかクリスマス会のときは

35人ぐらい。
大変なんですけどね。

大吉≫大所帯を引っ張って
いかなければいけない

ということも
あるかもしれませんけど。

近江≫先生の人生哲学が
かっこいいんですよね。

大吉≫パネルをお願いします。
東村≫人生哲学ということでは

ないんですけれどもね。
大吉≫打ち合わせ等で伺って

これがいちばんうちのスタッフが
引っ掛かったそうですよ。

先生の哲学

人生一回！仕事と趣味の
ごちゃ混ぜスタイル。

どんなスタイルかというと
VTRにもありましたが

韓国旅行に行かれて
そこでK－POPにはまります。

アイドルの2PMさんのことが
好きになります。

ここから漫画を描いて

2PMさんが、映画化して

出てくれるというのを前提に

漫画を描いて
本当に映画を作っちゃうと。

東村≫すごくないですか？

私もここまできたかと
このときは思ったんですけど

本当に大ファンで

本当に普通のファンの

若い子たちと一緒に
並んでコンサートに行って

私も若いファンの子たちの間でも
私はいつもいるから

知れ渡っていて。

大吉≫ちょっと目立つ存在
ということで。

東村≫アキコ先生お疲れさまです
みたいな感じで仲よく

していたんですけど
ここまでなっちゃいましたね。

大吉≫たらればが、過ぎますよ。

近江≫実現させていますからね。

東村≫公私混同がすごいと
言われました。

2PM・ジュノが主演する映画を
前提に描いた

「薔薇とチューリップ」。

そのジュノが演じたのは
世界的な現代アーティスト・ネロ｡

個展開催のため来日したネロは
旅館をひそかに訪れます。

そこで、自分とうりふたつの
大学生・デウォンに出会います。

なんと、ジュノは

一人二役演じているんです。

2人は入れ替わり

思いもよらぬ出来事に
巻き込まれていきます。

正反対の境遇にいる2人が

それぞれ、本当の自分を
見つけていく物語。

笑いあり、胸キュンあり

東村さんの思いが詰まった

ラブコメディーです。

近江≫本当に現実に

映画になったときは
どう思われましたか？

東村≫こんなことが

自分の漫画家人生で起こるんだな
と思って

本当にうれしいんですけど
申し訳ないような。

でも、こんな紹介していただいて

NHKさんで。
たぶんジュノさん

すごいびっくりすると思います。
こんなに取り上げていたら。

ファンの方

言ってあげてください

ツイッターとかで。

ジュノさんのアカウントで。

大吉≫今NHKでやっているよと｡

華丸≫ほかにメンバーが
いますよね。

東村≫5人いるんですけれども

今回はジュノさん

ということで
お話をいただいたので

やりますということで。
華丸≫先生ご指名では

なかったんですね？
東村≫ジュノさん自体

私の存在

ただのいちファンという
感じだったんですけれども

業界全体に
ジュノのファンが

あちこちにいまして
映画会社とか

雑誌社とかいろんなところにね。
その人たちが全員で力を合わせて

ジュノ君で映画を撮れないものか
という作戦を

数年にわたって練り
いけそうだということに

なったときに

アキコ先生描くよねと言われて

そりゃもう私が描かなくちゃ
いかんでしょと

いつもコンサートで
一緒になるメンバーなんですけど

描きます
描きますよということで

ものすごく、忙しかったんです
けれども描きました。

華丸≫どうせだったらということ
で2役にしたんですか？

東村≫クールなジュノと

かわいいジュノが見たいと
みんなが言うんですよ。

じゃあ両方を入れたろか
ということで入れたの

それも大好評。
大吉≫みんなの思いが結集して

作られた。

東村≫皆の思いを筆に降ろして
描いたということなんですよ。

なんか興奮しちゃって
近江≫仕事も趣味も境目は

関係ないと。
東村≫関係ないですね

楽しくないと
量産も、できないですし

遊びの延長という感じで
と言ったら

怒られるんですけれどもそうです
ね遊びの延長でやっています。

大吉≫お笑いが好きだと
伺いました。

東村≫好きです。お二人にも
初めてお会いして。

大吉≫好きすぎて先生の事務所に
お笑い芸人さんが

20人ぐらい在籍していると。

東村≫東村プロダクションという
漫画のプロダクションなんです

けれどもアルバイト的に
漫画のアシスタントで

芸人さんはいろいろバイトを
なさるでしょう。

最初アシスタントさんで
来ているうちに

だんだんお笑いライブやろうかと
膨らんでいって

お笑いプロダクション的な感じの
お笑いライブをやっていますね。

でも、いきなりお笑い界に
参入するなんて

生意気というか失礼でしょう。
大吉≫そんなことはないけど。

東村≫漫画のネタをやる人
いるでしょう？ものまねとか。

そういう人をいっぱい集めた
ライブをやっていた。

それが最初。

大吉≫よくよく聞いたら

「ドラゴンボール」芸人の

最初みたいな元締めということで
本当に、お仕事と趣味と

ドッキングしている。
東村≫ごっちゃになってます。

近江≫東村さんが今お好き
ということを紹介します。

イチおしのガールズグループ
MAMAMOO（ママム）と

いいます。
ヒット曲を少しお聴きください。

♪～

近江≫MAMAMOOのファンに
なったきっかけは

何だったんですか？
東村≫お三方とも

K－POPの
ガールズグループって

すらっとしていて。
少女時代みたいにね。

みんなすごい何て言うのか
美しいというか

スリムな美しさというか
そんなイメージが

あると思うんですけど最近は結構

グラマーな感じの人が
増えてきていて。

この4人も見た目も個性的だし

ボディーもグラマーな感じの方が
いらっしゃったりして

すごいおもしろいんですよ。

すごい売れています
韓国で大人気。

天下取りましたもん
ガールズグループの。

すごい個性的、みんな。

すごいかっこいいんで
見てください。

近江≫かわいいだけじゃなくて
女性のかっこよさとか。

東村≫女子人気が
すごいみたいですけどね。

近江≫続いて

音楽だけでなく
ドラマも紹介したいと思います。

最近東村さんがはまっているのが

「梨泰院（イテウォン）クラス」
だそうです。

大吉≫どっぷりいっていますね。

東村≫見ました？
大吉≫華丸さんも

娘さんの影響で見ていると。

東村≫芸人さん
はまっているみたいですよね

リモートでやっていて。

近江≫私1話、見ただけです。

1話、怖めですよね。

その後どうなるのか
これから見るという方のために

ちょっとだけお見せします。

東村≫ネタばれ、大丈夫ですか？
結構ですよ。

近江≫たぶんさわりの部分だけだ
と思います。

とある理由で前科者となった青年｡

刑務所を出てから努力を重ね

個性的な仲間たちと
出会っていきます。

そして、ソウルのホットな街
梨泰院で小さな飲み屋を開き

成功を目指します。

近江≫その後、仲間たちと

成功をつかむために大物相手に
ある仕掛けをしていく

という感じです。

東原≫もう大丈夫です。
もうそこまで！

華丸≫基本的に
いつものパターンというかね

親の敵という感じなんですけど

でもやっぱり出てくるのが
おしゃれで曲もよくて。

東村≫今すごく
はやっているでしょう。

近江≫周りでも評判です。

東村≫これと「愛の不時着」が…

NHKで言っていいか分かり
ませんが。

華丸≫「冬ソナ」を世に出した
NHKさんですから。

東村≫めちゃめちゃ

この話ばかり、最近は
うちは何人も

つなぎにいきました。

テレビを見られるようにネットに

つなぎにいきました。
見てほしいから。

両親とか年配の方とかいろいろ。

華丸≫アカウントって何？という
世代ね。

東村≫見たいのよという方が

結構いるのでね、あしたも1軒

行きます。
華丸≫忙しいですね。

東村≫あしたは茶道の先生の
ところに行きます。

大吉≫日本のドラマにも
たくさんいいのがあると

思いますが
韓流ドラマの魅力というのは？

東村≫何ですかね。

梨泰院という街が舞台なんです
けど、私が韓国に

今、連載をやっているのもあって
仕事でよく行くんですが

わりと街になじみがあるというか
ごはんを食べに行ったり

観光で行くんですけど
そこが舞台になっていると

自分が韓国に行ったときに
楽しかったなと

思い出しちゃうんですよね。
日本のドラマも、もちろん

好きなものもいっぱいあるし
見ているんですけど

隣の国なのに異国情緒が
味わえるけど、ストーリーが

べたべたの私たちが好きな感じの
やつじゃないですか。

そのバランスが
すごく好きなんです。

みんなそうだと思いますけど。

華丸≫実際にあるんですよね
スンドゥブ屋さん

行きたいなと思ってね。

とりあえず
底の浅いスプーンだけは

用意しているんです。
大吉≫先生さらっと

おっしゃいましたが韓国でも
連載をされているんですか。

東村≫完全同時連載
今やっています。

「私のことを憶えていますか」
という日本名です。

韓国のほうは韓国のタイトルで
やってるんですけど

完全に同時連載です。
大吉≫珍しいですね。

ヒット作が行くとか来たとかでは
なくて。

東村≫同時は初なので
翻訳もしていただかなくては

いけないので大変なんですけど
タイムラグがあるので早めに

原稿を上げて同時に載せる感じで
やっています。

華丸≫すごいな。

東村≫変なことばかりして
ごめんなさい。

華丸≫後のスパイダーマンみたい
なものを

生み出すんじゃないですか。
東村≫アメコミのですか？

あんなの描けたらいいですよね。
近江≫東村さんの

最新作のコミックも
まさに仕事に趣味が結び付いて

いくことを描いた漫画です。

≫主人公は旅行代理店に勤務する
しがないサラリーマン・井上正助｡

旅が大好きで入社しましたが

現実は、理想とは
かけ離れていました。

そんなある週末
正助は京都に旅行に行き

稲荷神社を訪れます。

願い事をしようとすると…。

目の前に突然
白狐（しろぎつね）が

現れたのです。

白狐に促されるがまま頂上へ。

白狐は
どうすれば今よりお金を

稼ぐことができるようになるのか
話し始めました。

旅オタクの正助が
頑張らなくてもできること

それは、旅行とグルメにまつわる
徹底したリサーチ。

正助≫行ったことなくても

情報だけなら
プロにも負けないくらい詳しい。

だから旅行会社に入ったわけで。

でも、今の会社は
激安ツアーばかりで

僕の特技の出番はなし。

それからしばらくして
正助は思い切った行動に出ます。

近江≫その後、正助は自分の
才能によって人生が

変わっていくわけなんですが。

東村≫きょう私この本を
宣伝しに来ました。

大吉≫はっきりと。
東村≫これ最近

出たやつなんですけど
原作の先生がいらっしゃって

私この原作をいただいたときに

誰か絵をつけてくれる
漫画家さんで、新人さんの子

東村さんのところ、若い子

アシスタントさんがいるから

誰かいいないかなということで
話をいただいたんです。

それを読んだときに
これ、私が描きたいなと思って

強行軍スケジュールで
年末に描いたんです。

アシスタントにもこの仕事を
受けたことを

言っていなかったんです。
ごまかしごまかし進めて

年末描いたんですけど
本当にすばらしい原作で

おもしろい本で。
シンプルにどうやったら

お金持ちになれるのかって

なかなかそんなこと
人に聞けないし、言えないし。

稲荷神社っていっぱいあるけど
街角に。

よく分からなかったんですよ
私もね。

あれは商売の神様でお参りすると
マインドが変わっていくよと

書いてあるんですけど

超おもしろいです。
自分の原作じゃないから

堂々と言えるんですけど。

大吉≫ちょっと

てれくさかったりしますよね。

VTRにもありましたけど
才能をお金に換える

頑張らなくても、やれることが
君の才能だよと。

東村≫この本に書いてある
才能とは頑張らなくても

できることということばに
すごく感銘を受けまして

才能って努力
努力で才能を作っていく

みたいなのが一般的な
考えだったり

努力の上に花が咲くというか
私も努力をしなきゃと思って

なんとなく生きてきたんだけど
でもやっぱり私自身も

漫画を頑張っているかといったら
楽しくやっているうちに

20年たった感じで

めちゃめちゃ血を吐く思いで

頑張って描いた
なんてことはなくて

わいわい楽しくやっているうちに
20年過ぎたな

という感じなんですよ。

それを人前で言うのって
なんとなくはばかられるというか

頑張っています、努力しますと
いうていを取ってきたけど

実は全然
頑張っていない

好き放題やっていたら
こうなったみたいな感じで

それが才能なんだと
本に書いてあったんです。

お笑いの人とかも
そうなんですけど

例えば子どものときに
クラスのお友達を笑わせたりして

いるのがそのままという感じで
ステージ系じゃなくても

メールを返すのがすごく

早い人がいるじゃないですか。

それがマネージャーさんに
向いているとか

苦もなくできることが才能だと
この本に書いてあったんです。

それって誰も言って

くれなかったなと思って
ぜひ読んでいただいて。

大吉≫せっかく先生のポリシー
である一度きりの人生なんだから

ってね。

近江≫華丸さんはご自身の
頑張らなくてもできる才能って？

華丸≫どうなんでしょうね。

ただ見逃さなかったのは
先生の描いている漫画の主人公の

旅行が得意と言っていたところ

おすすめの空港が
インチョン空港だった

というのがね
ちょっと入れてきたなって

思いながら見てました。

東村≫原作になかったです。
私が入れました。

さすが、鋭い！

華丸≫僕ら、好きなことの延長で

やっているから。
大吉≫芸人さんによっては悩んで

円形脱毛症になっている方も
たくさんいるんです、実は。

何にもなっていないから
言いづらいですよね。

東村≫そう、言いづらいんですよ｡

でもそれが才能だという
おいなりさんが。

近江≫読ませていただきました
けど自分の才能って何だろうと

分からなくて。

華丸≫ウクレレでしょ？
近江≫最近初めて、まだ

2か月なんですけど
いいんですかね？

趣味でいいのかな？
華丸≫苦もなくできること

没頭できること。

近江≫それを探してみる
ということですね。

大吉≫自分と向き合うのも
いいですね。

近江≫デビューから21年の先生

人気漫画を生み出し続ける
原動力の1つが恩師との出会い

だそうです。

漫画家になるまでの道のりを
つづった「かくかくしかじか」に

恩師と過ごした日々が
描かれています。

≫美大を受験するため
絵画教室に通うことになった

東村さん。

ここで、恩師
日高先生と出会います。

週に5日通い
長い時間を先生と過ごします。

そして、熱血指導を受け
見事、金沢の美大に合格。

しかし先生のもとを離れ

いざ大学生になると、なぜか

絵が描けなくなってしまいます。

気分を変えようと
夏休みは宮崎の実家で

キャンバスに向かいます。
それでも一向に描けません。

追い詰められ
パニックを起こしたそのとき。

駆けつけてくれたのは
日高先生でした。

美大を卒業すると宮崎に戻り

日中はOLをしながら
日高先生の片腕として

受験生に絵を教えます。

そして夜はせっせと漫画を描き
デビューをつかみ取ります。

初めての連載は

受験生にアドバイスをしながら

隙間時間で描き上げました。

今も漫画を描くとき

東村さんを突き動かすのは
日高先生のあのことば。

近江≫先生との出会いが
あったからこそ

今も描くのがとても早いと。

東村≫私がすごく

ばりばり量産しているのも

この日高先生に結構スパルタで

がんがん、絵の指導を受けていた
高校生時代があるからという

感じのことを描いています。
私、きょうこれ

華丸・大吉さんに読んでもらおう
と思って家から持ってこようと

思ったんですけど
重いから

持ってこなかったんですけど…

ここにあったから
これをちょっと持って帰って

読んでいただきたい。

大吉≫当時の宮崎にこの先生が
いらっしゃったということですね｡

東村≫これは全部、自伝で

エッセー漫画みたいな感じで

本当のことを時系列で
描いている漫画なので

本当の話です。

本当に私の恩師の話です。

大吉≫僕ら同世代なんですが
芸人もそうですし

漫画家さんも地元にいたら
ならないような気がして

東京とか大阪に行かなきゃ
いけないと思っていたんですけど

先生もいろいろあって
結局は宮崎でスタート。

東村≫宮崎でデビューして
3年ぐらいやりましたかね。

それでこっちに出ておいでという
ことで出ていったんですけど。

宮崎で漫画家やっているときは

航空便で送ったりとかね

宮崎空港から
東京まで送ったりとかして。

今は便利な時代になったから

そんなこともないんですけど
そういうことも

描いています。

大吉≫先生のアシスタントから

デビューみたいなものではなくて
日高先生の？

東村≫普通は都会の子だと

先生のアシスタントに行って

お勉強してとなるんですけど
私、宮崎だったから

自力でやるしかないから
その辺も描いています。

大吉≫すごいですね。
華丸≫すごく厳しそうですけど

あめとむちじゃないですけど

あめはどこかだったんですけど。

東村≫あめは全くなかったです。
むちだけでした。

あめはゼロでした。

庭になっている、びわを

食べさせてくれたぐらいですかね｡

近江≫すごく心も温かくなって
ほろっとする漫画なんですよ。

東村≫ぜひお読みください。

大吉≫「かくかくしかじか」で
ございます。

近江≫続いて東村さんのことを
よく知る方にお話を伺っています｡

林さん原作の小説を
東村さんが漫画にするなど

公私ともに親交がある2人。

林≫私は行かなかったけども
金沢に行ったときは…

そして林さん、東村さんが
ふとつぶやいたひと言を

覚えていました。

林≫…って言ってたけど。

東村≫最後それで締めるんですか｡

ありがとうございます真理子さん｡

大吉≫よい友達を。

東村≫おいしいものを
食べに行きたいです。

大吉≫これだけ連載されていて
月200ページ描いていて。

東村≫土日は働いていませんから
平日しか仕事していないです。

大吉≫すごいな。

華丸≫お茶の先生のところにも

ネットをつなげに行かないと

いけないんですよね。
近江≫東村さんとの思い出がある

方からメールをいただきました。
東京都40代の方からです。

私は、息子さんのごっちゃんが

小学校5年生のときスキー教室で
コーチをさせていただきました。

ママが東村さんと聞いて

ママは忙しいからなかなか一緒に

いてもらえなくて寂しいねと言う
と、そんなことないよ

ママは忙しいのに僕のために仕事
だから帰ってきてくれるんだよと

言ったということです。
ごっちゃんの優しい笑顔を

思い出します。
東村≫私は7時で終わって

絶対に帰りますので
いいことを言ってくださいました｡

ありがたいです。
近江≫宮崎県の方からも

たくさんメールをいただきました｡
「かくかくしかじか」