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 水辺の生物について調査、研究するNPO法人「北九州・魚部(ぎょぶ)」(北九州小倉北区)が、大分県宇佐市の小さな川で水中に生息する昆虫ヒメドロムシの新種を発見した。愛媛大(松山市)などの研究者が新種と特定し、5月に国際学術誌「ZooKeys」に発表。学名は「ポドニクス・ギョブ」と名付けられた。

 「何だろうな、これ」。2018年12月8日、NPO理事長の井上大輔さん(49)は調査に訪れた川の岸辺を手網でさらった。すると、中には見たことのない体長1ミリほどの虫が。「もしかしてヒメドロムシの新種かもしれない」

 魚部の活動を始めて20年間、新種を見つけたことはなかった。あまりの驚きにぼうぜんとしながら、その虫を指の上にのせて写真を撮り、プラスチック容器に入れて持ち帰った。翌日、旧知のヒメドロムシの専門家でホシザキ野生生物研究所(島根県出雲市)の研究員、林成多(まさかず)さん(47)にメールと写真を送った。数日後には虫の実物も送った。

 実物を見た林さんは「これまで…

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