生活必需品が高騰…庶民を襲うコロナ禍での値上げラッシュ
厚労省の毎月勤労統計によると、4月の実質賃金は、新型コロナウイルスの影響で残業代が大きく減り、2カ月連続のマイナスとなった。夏のボーナスも期待できず、収入は減る一方だが、この先、さまざまな理由の値上げが相次ぐ。家計はボロボロだ。
ステイホームの巣ごもり需要により、品薄になっていた家庭用小麦粉は、日清フーズが9月1日出荷分からの値上げを打ち出した。値上げ予備軍も控えている。ヨーグルト、乳酸菌飲料、野菜飲料はコロナ禍で健康志向が高まり、需要が伸びている。また、家庭用バターが品薄になっている。これらは値上げの可能性がある。
さらに、コロナの影響以外にも幾多の値上げが待っている。削り節大手のマルトモは混合削り節を8月3日出荷分から値上げする。サバやイワシなどの漁獲量が減少したからだ。値上げせざるを得ない原料事情があるのだ。