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シノバック、新型コロナワクチン候補の第3相試験をブラジルで実施へ

  • ワクチン候補の第3相臨床試験の実施でブラジル製薬会社と協力
  • 当局からの承認後に7月から開始、9000人が参加へ

新型コロナウイルスのワクチン開発で中国をリードする科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)は12日、ワクチン候補の第3相試験をブラジルで実施することで同国の製薬メーカー、ブタンタン研究所と合意した。

  シノバックの広報担当者は、臨床試験に入る前にブラジル当局からの承認が必要だと述べた。承認が得られ次第、7月から試験を開始する。9000人が参加するという。

  シノバックによると、ブタンタン研究所はシノバックが開発したワクチンのライセンスを受け、ブラジル国内で提供していく。

  最終段階の第3相試験に入りつつある新型コロナのワクチン候補は世界で10種類あり、このうち半数が中国で開発されている。第3相試験には数千人の患者の参加が必要だが、ウイルスが根絶に近い中国国内で大規模な治験実施は不可能なため、中国のワクチン開発メーカーは外国との協力を模索していた。

中国の開発主体ワクチン候補の種類

康希諾生物

/中国軍事医学科学院生物工程研究所
アデノウイルス5型ベクター
武漢生物製品研究所、中国生物技術集団不活化
北京生物製品研究所、中国生物技術集団不活化
科興控股生物技術不活化
中国医学科学院医学生物学研究所不活化

ソース: 世界保健機関

原題:Chinese Vaccine Maker Inks Deal in Brazil for Final Testing(抜粋)

  

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