FC2ブログ

至福ハンドブック

お久しぶりに、ダイジのです。
ダイジのお弟子さんが筆記された資料からの転載です。
30年前なので、内容的に、古い部分もあるかもしれませんが、
また、口述の筆記による写しなので、多少のミスはあるかもしれませんが、ご了承ください。



 至福ハンドブック=死とSex

                           ’83 Sept,3
                            Form ダンテス・ダイジ

人はその内的満足によってのみ その内的外的調和、平和、幸福、快楽を実現させることができるのである。

この場合の内的満足とは自我欲望の満足といった意味ではない。
なんとなれば自我欲望の満足は不可能だからである。
自我は底知れぬ虚無の上に立脚しているものにすぎない
自我にとって一切は不条理なのである。
従って内的満足とは自我欲望からの解放すなわちオルガズム或いはエクスタシーを意味する。

オルガズム或いはエクスタシーといったものは、欲望の延長線上にある満足ではない。
それは欲望すなわち自我の消滅としての満足を意味する。
オルガズム或いはエクスタシーは自我の消滅もしくは欲望からの全面的解放を意味する。
絶対満足であるがゆえに人間を進化、成熟せしめるものである。

現代に最も必要なことは、この自我からの全面的解放を意味するエクスタシーのみなのである。
一般人にとってエクスタシーは死もしくはセックスによってのみその可能性を開き得るのである。
勿論、純粋冥想はあらゆるものを含む全面的エクスタシーのカギではあるが、それは人類の1/3のみに有効な方法にすぎない。
ここでは全人類一般人全てにエクスタシーを来す為の暗示が記述されている。

<1ページ終わり>

もう一度言おう。
エクスタシーこそが全人類の究極的テーマであり、あらゆる問題の唯一の解決法なのである。
人は自己満足を求めているのではない。
自己満足は不毛であることを知っているのだ。
本当の人間性は自我からの解放、すなわち、
欲望からの解放すなわちエクスタシーのみを真実求めているのである。

人はなぜ苦しむのか?
人はなぜ虚しいのか?
人はなぜ大らかで楽しくないのか?
人はなぜ生き生きと血湧き肉踊っていないのか?

それは自分が自我意識満足を求める欲望だ、と錯覚しているからである。
全人類は、今や、自我から出た虚しさを如何にだますかにきゅうきゅうとしている有様である。
やめなさい! やめなさい!
自我は虚しさと欲求不満と苦悩を生む以外にはないのだ。
それらの虚しさ不満苦悩が、それなりに素敵だと思うのであればこれ以上この文章を読む必要はない。

ああ! エクスタシー! おお! エクスタシー!
自我にとって果てしなく遠く彼方にあり、そして常に今この場にピッタリくっついているものよ。

<2ページ終わり>

注意せよ! エクスタシーとはあなたのエゴがあこがれているエクスタシーではないのだ。
そんなエクスタシーは単なるまがいものにすぎない。
しょせん一時的な自己満足なのだ。
真実にして絶対なるエクスタシーとは あなた、すなわちエゴが消滅するところに花開く神秘にして不可思議なるなにかなのだ。
その時、一切の苦悩も一切の喜びも完全に終わり、苦悩でも歓喜でもない完全無欠なる至福が無限に満ちわたっているのである。
エクスタシーはあなたを成熟せしめ、一輪の野の花にも、海のさざ波にも、山の中の静じゃくにも、大空の広がりにも、風のささやきにも、しとしとぴっちゃんしとぴっちゃんの雨ふりにも、便所のこえだめのうじ虫にも、一服のタバコにも、ほんのかすかな肌の触れ合いにも、限りない味わいがあることを生きることになるのだ。

さて何故、死がエクスタシーになるのであろうか。
答えは簡単だ。
あなたというエゴがなくなること、ナチュラルになくなること、そこに唯一実在しているエクスタシーがあらわれるから、というにすぎない。
ところが、存在しているのは自分だと妄想している現代人にとっては死は最も恐ろしいものに映ることとなる。死ぬことによってエクスタシーにかえることは現代人にとっては困難なことであろう。そこでよりイージーな道としてセックスをあげざるを得ないのだ。

<3ページ終わり>

セックスによりオルガズムエクスタシーには、その男女のエーテル的すなわち全一的合一が必要なのだ。
平たく言えば愛情こそが全身的オルガズムすなわちエクスタシーを開花させるということなのだ。

誠に誠に告げる、性的快楽は性的快楽を追求してとっかえひっかえ異性をかえることによって実現したためしは今だかって一度もあったためしがない。
何よりも重要なのは、心の底からフィットする、心の底から愛情を感じるたった一人の異性との出会いを待つことなのだ。

実際、この地上で最も美しいのは全面的な愛情、トータルな恋愛なのだ。
そこに低俗的な意味ではないオルガズム、エクスタシー、成熟、宇宙の意思が働いている。

人が本当に求めているものは何なのであろうか。
人は様々なものを、その欲望の奴隷となって追い求めている。
全面的な満足が欲しいのだ。
だが、自我には断じて全面的満足はあり得ない。
本当のことを言おう。
人は誰でも自我というやっかいなもののドレイから解放されたいのだ。
本当のことを言おう。
人は誰でも自己という重荷を消滅させたいのだ。

<4ページ終わり>

なぜなら、唯一楽しくなるのは自分が絶対完全無限なそのものであるということに目覚めることであるからだ。
それを私は仮にエクスタシーと名づけているだけのこと。

女性にとっては全面的な愛情が全てであり、それによって自ずから男性とのSEXがエクスタシーそのものを開示する。だが男性にとっては、ただ愛情があるというだけではダメなのである。
そこには、さめた知性が必要なのだ。
愛情があればSEXにおいて女性は努力を全く必要としない。
だが男性はある種の努力が必要なのである。
この由に男性の至福への道は、死をかけた何物かを必要とするのである。

男性は一人の女性に対して全面的愛情を感じたとしても、それは一切の問題の解決とはなりえないであろう。
それ故、男性は自己の生命を捨ててもいいという風に生きなければ悟り、至福、エクスタシーに目覚めることはないのだ。
純粋なる坐禅冥想は勿論、全面的な死への道であり、全面的な至福への道であるが、それはごく限られた人々のものでしかない。
そこで男性は、職業、家庭、友情、使命などに生命をかけねばならないのである。
それらが自己満足としてあるのではなく、自己放棄としてあらねばならない。
つまり、自己満足の虚しさと恐怖の構造を理解して、自己満足ではない、純粋に正しい行為を生きつづけるのだ。

<5ページ終わり>

たとえ、その行為の結果が完全に失敗に終わっても、である、
自己を豊かにしてはならない。
自己満足を目標にしてはならない。
エゴの肥大こそが虚しさと鈍感さと不安と恐怖の原因であることに気づきなさい。

女性は本当の愛情を自覚した時が、人間的悟り、成熟といってよい。
そしてそこから、そのエクスタシーから、その成熟から、健全な未来の子供達を出産するのである。
愛情のあるSEXからの出産は単に産みの苦しみといった様なものではない。
それは苦しみであると同時にエクスタシーからのエクスタシーなのだ。

愛情あるSEXは女情(誤字??)を自ずから成る性的エクスタシーへ導きそこに女性としての大いなる成熟があるのだ。これだけで現代女性のかかえている全問題は解決したといってよい。
死んでもいいと言う程の生き方、それこそ現代人は自覚しているといないとにかかわらず、求めているものである。
一般に女性にとってそれは一人の男性との性愛であり、男性にとっては天職とか家庭ということになるのだが、現状では、そうは問屋がおろさなくなっている。
というのは現代人一般があまりにも快楽、権力、金の奴隷になっているからである。
従って今や天命としての職業なぞありはしないのだ。

<6ページ終わり>

警告する!
快楽と自己満足の為に生きるのをやめなさい。
女は女でなく、男は男でなく、人間は人間でなく、家庭は家庭でなく、社会は社会でなく、自然は自然でなくなっているのだから。

本当に正直に答えて欲しい。
あなたはむなしくありませんか?

現代の女性は本当の恋愛を知らない。
現代の男性は本当の天職を知らない。
現代の人間はその天命を知らないのだ。
性的快楽のみを求める女性に、むなしさから逃げるために満足を求める女性に、どうして本物の恋愛が起こるであろうか。
金、権力、地位、名声、快楽を求める男性にどうして本当の天職が発見できるであろうか。
そこで現代人一般は享楽的なSEX、ほんのささやかな趣味娯楽、或いは美容、健康、SEXの様々なテクニックに自閉的な満足を求めているという次第である。

現代文明にとって最も必要なことは、出産、性愛、死という人間としての根本的基盤に目覚めることなのだ。
神秘を知性的に分析して解明するのではなく、神秘を神秘として目覚めるのだ。
この目覚めが実現しなければ、この西洋商工業都市文明は今世紀一杯で自滅するであろう。


(7/7 終わり)
(完)

(資料提供:フジイさん)


スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア
プロフィール

しろ

Author:しろ
シロ、と申します。
概ねちょっとスピ系なブログです。

mixiにも参加しています。
ダンテス・ダイジに興味のある方は、mixiのコミュニティをご覧ください。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=185619


マスタードローレスに興味のある方はこちらのmixiのコミュニティへ。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2237696

リンク
最近の記事
最近のコメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
FC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンター
月別アーカイブ
カテゴリー