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更新日:2017年2月28日
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今、日本人が一般に食べている「カレーライス」は、「インドのカレー」ではなく、「イギリスのカレー」です。
イギリス人の食事は一般に質素ですが、その長い経験から栄養のバランスの取れた「シチュー」はイギリス人の好んだ食事でした。
イギリス人の船乗りも航海の時「シチュー」を食べたいと思っていましたが、味付けに使う牛乳が長持ちしないために長い航海の時にはあきらめざるを得なかったそうです。
そこで、イギリス人は、シチューと同じ食材(肉、人参、ジャガイモ、玉ネギなど)に、日持ちのする香辛料(カレーパウダー)を使った料理「カレー」を考案しました。
これが、イギリス海軍の「軍隊食」として定着していきました。
明治期の日本海軍は、イギリス海軍を範として成長してきましたので、栄養バランスがよく、調理が簡単なカレーに目をつけ艦艇での食事に取り入れました。
最初は、イギリス水兵と同様にカレーをパンにつけて食べていました。
しかし、これではどうも力がでないということで、小麦粉を加え、とろみをつけてごはんにかけて食べたところ、「これはイケル!」ということになり、以後、日本海軍の軍隊食として定着しました。
これが現在のカレーライスのルーツともいえるもので、今では毎週金曜日の昼食に、北海道から沖縄まで、4万5千人の海上自衛隊員が一斉に「カレーライス」を食べています。
こうして、日本海軍の「軍隊食」となったカレーライスは、故郷に帰った兵士が家庭に持ち込むことによって全国に広がっていきました。
横須賀は海軍の発祥以来、海軍とともに歩んで来た街であり、カレーは横須賀から全国に広がったといっても過言ではありません。
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