「キャッシュレス・ビジョン」「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を策定しました
本件の概要
経済産業省は、クレジットカード会社のAPI※連携促進に向けた具体策等を検討する「クレジットカードデータ利用に係るAPI連携に関する検討会」を昨年3月に立ち上げました。また、昨年11月からは、近年の支払い手段の多様化を踏まえて検討対象を拡大し、キャッシュレス推進のための課題と今後の方向性について議論を行い、今般、「キャッシュレス・ビジョン」及び「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を策定しました。
※API(Application Programming Interface)とは、プログラムがその機能を他のプログラムから利用できるようにするためのインターフェイスのこと。例えば、カード会社以外の者がカード会社のシステムの機能を利用できるようにするための、システム側の接続口を指す。
1.背景
キャッシュレスの推進は、消費者にとっては多額の現金を持たずに買い物が可能になることや、紛失等のリスクが現金に比べて軽減されること、事業者にとっては現金管理コストの削減による生産性向上など、様々なメリットが期待されます。
近年では、従来型のクレジットカードとは異なる新しい支払いサービスも登場するなど、支払い方法は多様化しており、今後も様々なサービスが登場することが予想されます。
こうした中、経済産業省では、昨年3月に上記検討会を立ち上げ、カード会社とFinTech企業とのAPI連携のあり方について検討を開始しました。
国内外の動向等を踏まえ、昨年11月からは検討対象を拡大し、消費者の利便性にマッチングした支払い手段のあり方、また、産業界・加盟店にも受け入れやすい環境のあり方といった観点から総合的な議論を行い、「キャッシュレス・ビジョン」及び「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を策定しました。
2.「キャッシュレス・ビジョン」のポイント
キャッシュレス社会実現のため、加盟店側・消費者側双方の課題解消に資する取組の方向性及び方策を提言。
- キャッシュレス決済の定義等
- 世界のキャッシュレス動向
- 日本のキャッシュレスの現状
- 日本の現状を踏まえた対応の方向性及び具体的な方策(案)
- 今後の取組み
- 検討会は、大阪・関西万博(2025年)に向けて、「支払い方改革宣言」として「未来投資戦略2017」で設定したキャッシュレス決済比率40%の目標を前倒しし、より高い決済比率の実現を宣言する。さらに将来的には、世界最高水準の80%を目指していく。
- 「キャッシュレス推進協議会(仮称)」において、オールジャパンの取組として産官学が連携して進めていく。
3.「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」のポイント
API仕様やセキュリティ、利用者保護の対策について、規範としての方向性を示すことで、API連携に係る事業者におけるカードサービス提供の効率化や安心・安全な利用環境の創出等を目指す。
- API仕様の標準化
- セキュリティ対策及び利用者保護対策
- 関係法規制、ガイドライン等との関係性
- 今後の取組
担当
商務・サービスグループ 消費・流通政策課長 林
担当者:海老原、小暮
電話:03-3501-1511(内線4161~4)
03-3501-1708(直通)
03-3501-6204(FAX)
公表日
平成30年4月11日(水)
関連資料
- キャッシュレス・ビジョン(PDF形式:6,957KB)
- キャッシュレス・ビジョン(要約版)(PDF形式:874KB)
- クレジットカードデータ利用に係るガイドライン(概要)(PDF形式:433KB)
- クレジットカードデータ利用に係るガイドライン(PDF形式:1,267KB)
- クレジットカードデータ利用に係るガイドライン(WORD形式:309KB)