群馬県太田市内の全21郵便局が、政府配布の布マスクの寄付を募る箱を設置したが、日本郵便本社の指示で撤去したことが、10日分かった。日本郵便が明らかにした。設置を知らせるために郵便局が作った広報文に「アベノマスク」とやゆする表現があったことなどを問題視したためと説明している。

 太田市内の郵便局長の一人が、市が行っている児童生徒へのマスク配布に協力しようと「寄付受付BOX」を発案。4日には、その郵便局長名で「アベノマスク寄付受け付けに協力します」との広報文を報道機関に配布した。

 日本郵便の担当者は「マスクを不要品かのように扱ったことは不適切だ」と話している。