今話題のローソンPBのパッケージ。先日社長がハフポストの番組に出て「失敗」と明言してたけど、総合的に見るとこのパッケージって近年稀にみる大成功を収めたプロジェクトなんじゃって気がしている。
自分はデザインに関わる仕事をしているけど、基本的に世の中の人はパッケージデザインなんて全く気に留めていないと日々感じている。現にローソンのPB(ローソンセレクト)は数年前にデザインを一気に変更して、カラーストライプを使ったすっきりしたパッケージデザインに統一されたことで店内の雰囲気がかなり変わったなという印象を持っていたんだけど、その際には世の中では一切話題になっていなかったと記憶してしている。きちんと考えられ整理されたデザインにはノイズも引っ掛かりもないから、その方向で頑張ってデザインすればするほど、誰も気にしないデザインに着地してしまいがちだ。
それに対して今回のPBのデザインは、はっきり言ってつっこみポイントしかなかった。判別しづらいデザイン、読みづらい文字、シズルを感じないイラスト。普段デザインに興味がない人でも容易に突っ込める欠点のオンパレードだったことで、ネット上では「炎上」し、皆が意見を表明しまくる結果となった。商品のパッケージについてここまで多くの人が話題にし、議論しあった事例は自分の人生の記憶にはない。この件は、日本のパッケージデザイン史上にも残る「事件」になったと思う。
でも結果的に炎上したことによって「ローソンにはPBがある」という事実は、相当数の人の頭の中にインプットされた。ハフポスの番組の中でローソンの社長が「ローソンのPBは実は一番数が多いんだけれど、一番知られていないんです。それを変えたかった。」と言っていたんだけど、「知られていない状況を変える」という意味では、今回の「失敗」はどんなCMを打つよりも効果的に作用したんじゃないかと感じている。広告換算したら半端ない額になるんじゃないかと思う。しかもこの番組の中で社長は「失敗から学びたい」「皆様の意見を正面から受け入れて一緒にPBを作り上げたい」「挑戦し続けたい」と、めっちゃ謙虚でポジティブな姿勢をしっかり打ち出したことで「ローソンええやん、次はちゃんと頑張りや」的な空気感まで作り出すことに成功していた。きっとこの後の流れとしては、デザインが改善されたPBが店頭に並ぶことで「ローソン分かりやすくなった!」「最初からこうしとけよw」「ほら私が正しかった」的な意見が再度ネット上に溢れ、今回文句を言っていた人々も普通にローソンPBを手に取るようになるのだろう。
自分は「これは炎上商法だ」みたいな陰謀論は信じないたちだけど、流石にここまできれいにストーリーが収まっていると、これは最初から意図して仕組まれていた流れなんじゃって気がしてきてしまう。それ位今回の「失敗」は結果的に大成功だった気がしている。(実際には炎上によるnendoへのダメージがあったから、nendoの名前を出している時点で炎上は意図したものではなかったとは思うのだけれど。)最早インフラであるコンビニは、ちょっとやそっと炎上したところで長期的な不買にまで繋がるようなことにはなり得ない。炎上をフックに「改善しました」ムーブで2度美味しい、みたいな流れが出来ちゃうと嫌なんだけど、セブンカフェといいこれといい、一つの成功パターンになりそうな気がしていてちょっと怖い。
誰も傷付かない炎上だし、結果的に全員が得してるよね これ代理店が仕掛けてるんじゃないのかなぁ
デザイナーさんサイドが大ダメージなんですがそれは
セブンのコーヒーマシンで叩かれたデザイナーもその後普通に仕事してるから大丈夫。 きっとお前らセンスねぇなぐらいしか思ってないよ。
それは思ってると思うが代理店仕掛けてるはないだろうってことね
ないでしょ。 広告代理店がそこまで民衆心理を操れるなら、今の国会でやり玉に上がってるネタも鎮火できんじゃね。
給料がビタ一文上がらないのに無駄な客対応やポップ制作させられる店員とか丸損なんですが
ビターな対応!
そういう美談嫌いだから、最寄りのコンビニはローソンだけどしばらく使わないことにするよ。
炎上炎上言うけどうちの家族俺以外誰もこのこと知らんぞ。ネットの中のそのまた一部でしか話題になってないだろ。井の中の蛙。
RGBレベルに原色で作ってほしい
こういう議論を巻き起こしたから成功みたいな考え方、嫌いだなあ
なつかしの「湯川専務」はポジティブな意味で大反響があったけど、ドリキャスの売り上げ的には大赤字だったらしいぞ。 この件はどうなの?売り上げ上がったの?