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COLUMN
(1998年12月~2000年2月までの掲載)

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【その11】  こんなホームページはもういらない!

 世の中ホームページ・ブームである。猫も杓子もホームページの世の中だ。しかしくだらないホームページのなんと多い事よ。まぁ、誰にでも情報を発信できる権利があるというのがインターネットの良さであり、WWW(ワールドワイドウェブ)の良さなのだろうが、ホームページを開設するからにはキチンとテーマを絞ってそれなりの情報を公開して欲しいね。自分のホームページが素晴らしいとはまったく思わないが、テーマに沿ってポリシーは持っているつもりだ。そこで、今回は「こんなホームページはもういらない!」と題しての辛口コラム!

 くだらないホームページの代表的パターン4つを挙げると・・・

(1) テーマが多岐に渡り過ぎていて支離滅裂
(2) テーマが絞れていても、掘り下げ方が浅過ぎる
(3) 無意味に重い(画像などの使いすぎ)
(4) 身内だけで盛り上がっている、もしくは単なる自己満足の世界


 一番多いのはなんと言っても(1)だろう。興味のある題材を片っ端から挙げて、何のホームページなのか全然分からない。支離滅裂の世界である。酷いのになると7つも8つも全く異なるサブテーマがあったりするから驚きだ。多趣味を自慢したいのならお見合いかなんかでやってくれ!

 (2)に関してはまだ許せる。勿論ホームページを作る上で大切なのはテーマだけではないが、オリジナリティのまったくない物真似ページや、小学校の夏休みの宿題程度のテーマではなんとも悲しすぎる。一般人の公開日記や可愛くないネットアイドルのページなんて、内容がないようー。

 困るのが(3)だ。家庭の電話回線でのダイアルアップ接続が主流な今、画像や最新技術をふんだんに使ったホームページはいかにも重い。重すぎる。1ページが表示されるのに何分もかかるようなページは見ていて非常に疲れる。トップページに長いMIDIの音楽なんかを自動的に鳴らされた日には、もう毎回も聴くハメに・・・。ホームページは綺麗で凝った作りなのにこした事はないが、「あくまでも中身で勝負」「出来るだけ軽く」が最重要課題だろう。

 掲示板系に多いのが(4)。いつも同じメンバーや顔見知りだけで構成されるチャットや掲示板に進歩はない。常に新しい出会いがあってこそのインターネットではないか。えてしてそういう所は挨拶程度の話題でしか盛り上がれない。出会い系ホームページの多さもなんとかして欲しい。自己満足系ホームページに関しては何も文句はない。そういう所には人も来ない。


【その10】  聖飢魔Ⅱを馬鹿にするな!

 唐突だが、西暦2000年まで残りあと僅かになった。そう、1999年12月を以って解散が決定している聖飢魔Ⅱである。14年以上に渡って日本のハード・ロック・シーンのトップに立って活動してきたにもかかわらず、聖飢魔Ⅱのことをいまだにコミック・バンドと勘違いしている人が多いのはなんとも嘆かわしい事実である。また、洋楽に詳しい人ほど、聖飢魔Ⅱを馬鹿にする傾向が見受けられるのも、紛れもない事実だ。

 そこで今回のコラムでは、聖飢魔Ⅱの優れたハードロック性を検証(勝手に論証)してみようと思う。デーモン小暮のキャラばかりが目立ってはいるが、実は構成員全員が日本ではトップレベルのミュージシャンであり、メロディアスなハードロックを生み出すバンドとしては、日本では右に出るものはいない。

<歴史検証>
 デビュー・アルバム「悪魔が来たりてヘヴィメタる」は、そのタイトルのセンス通りB級メタル的な作品で、専門誌BURRN!に歴代稀にみる低得点(なんと0点!)を付けられたりもしたが、続く2ndアルバム「THE END OF THE CENTURY」収録のナンバー「蝋人形の館」が大ヒットしたのはご存知の通り。この「蝋人形の館」のイントロ・ギター・リフはどう聴いてもオジーのCRAZY TRAINにしか聞こえないのだが、決してパクリではなくメロディ、ギターソロの素晴らしい初期の名曲である。続く3rdアルバム「FROM HELL WITH LOVE」で、悪魔の奏でる極上のメロディアス・ハードロック・バンドとしての地位を確立する。

 ここで終われば、一発屋バンドとして、アラジンなどと共に日本の音楽史にその名が刻まれたのだろうが、聖飢魔Ⅱの場合ここからの飛躍が凄い。4thアルバム「BIG TIME CHANGES」で新構成員として作曲能力の高いルーク篁が加入してから、立て続けにメロディックな名盤を連発するのである。以後最終アルバムまで紆余曲折はあったものの、総じてメロディアス・ハードロックとしては多数の極上のアルバムを発表し続けてきたのが聖飢魔Ⅱなのである。

<音楽性検証>
 聖飢魔Ⅱといえばあの悪魔ルックだが、日本で売れる為の戦略としては大成功だったと言えるだろう。しかし、あのKISSそのまんまのメイクは、従来からのハードロック・ファンには失笑を買い、音楽ファン以外からは色眼鏡で観られるという弊害を生み出した。あのメイクで知名度は上がったが、アーティストとしては非常に中途半端な立場になったのではないだろうか。しかし、誰が何と言おうと彼らのハードロック・バンドとしての実力は高い!個々の構成員の実力を分析してみよう。

担当楽器 分析
デーモン小暮閣下 ボーカル メタルのボーカルとしてはやや細いが、切なく甘い声質で
綺麗に歌い上げる熱唱型タイプ。初期のライブでは
不安定な所もあったが、シャウトからバラードまでこなす
「歌ってしゃべれる超エンターテイナー」。
エース清水長官 ギター 聴いてすぐ彼だと分かるソロは、マイナー調の早弾きが
お得意。作曲能力が抜群で、泣きのメロディを作らせたら
天下一品。聖飢魔Ⅱの大黒柱。歌声も甘く切ない。
ルーク篁参謀 ギター 聖飢魔Ⅱに独特のハード・ポップ・センスを吹き込んだ
テクニカル派ギタリスト。オリジナリティ溢れる作曲センス
は秀逸。エースとともに歌も歌えるのが非常に強い。
ゼノン石川和尚 ベース 目立つプレイこそないが、ベーシストとして屋台骨をガッチリ
守る人格者。しかし時折、和尚と呼ばれる温和な人柄からは
想像も出来ないほど激しいプレイも。
ライデン湯沢殿下 ドラム よく聴いてみよう。非常に上手いドラムを叩く。ジャズ系の曲
から、デスメタル系の曲までなんでもこなすテクニシャン。
メロディック・スピード系を叩かせたら日本一!

 と・まぁこんな感じか。確実に言えるのは、全構成員が日本のシーンにおいてトップレベルのテクニシャンだという事である。エース&ルークの作曲センスが素晴らしく、ポップ・センスに長けている。解散はつくづく残念だが、デーモン以外の構成員も今後の活躍が(その実力ゆえ)充分期待できると予想できるのが救いか。

<総論とおすすめアルバム>
 外見だけに捕われず、先入観を捨て去って聖飢魔Ⅱを聴いてみよう。極上のハードロックに出会える筈だ!おすすめのアルバムを挙げると・・・。

1> FROM HELL WITH LOVE (1986)
2> LIVING LEGEND (1999)
3> BIG TIME CHANGES (1987)
4> THE OUTER MISSION (1988)
5> 有害 (1990)
6> THE END OF THE CENTURY (1986)
7> メフィストフェレスの肖像 (1996)
8> NEWS (1997)

<補足>
 私は信者(聖飢魔Ⅱの場合ファンではなく信者と呼ぶ)ではないが、ライブも行ったしアルバムは全部持っている。そう、聖飢魔Ⅱの音楽性に惚れ込んでいるのである!あなたにはここまで愛せる音楽があるか!?


【その9】  関東と関西の違い・その2(性格)

 前回の「コラムその4」では関東と関西の違い・食文化編を述べましたが、今回は人間の性格の違いについて考えてみたいと思います。まず、私自身の関東と関西居住歴から。

プロフィールにも書いてありますが、引越しの帝王です。ジプシーです。
東京都某区(3年) ←生まれてから幼稚園入園以前まで
兵庫県西宮市(2年) ←幼稚園時代
東京都北区(4年) ←小学校1~4年
千葉県船橋市(14年) ←小学校5年~大学卒業まで
神奈川県横浜市(1年)
大阪府豊中市(数年)
近畿地方某県(数年)

 見事に関西と関東を往復しています。典型的な核家族ですがちなみに先祖は父方が福岡県、母方は山口県です。「~じゃん」とか「~でさー」とかいう典型的な関東人の言葉を使っています。

 で・関東人と関西人の性格の差異ですが、これがまた面白いくらいハッキリと違います。各項目を10点満点で評価して表にしてみましょう。

関東人 関西人
親切度(親切に道などを教えてくれるかどうか) 4 9
せっかち度(イライラしやすいかどうか) 2 10
ギャグセンス度(センスの問題ではあるが) 6 9
真面目度(ノーコメント) 8 5
おっとり度(おっとり型の性格が多いかどうか) 9 2
早口度 3 9
広告のケバさ度(看板広告等の華やかさ) 5 9
ボケとツッコミの明確さ(関西では必修項目) 1 10
車の運転マナーの良さ(ミナミに行ってみよう) 10 1
食に対するこだわりの強さ 5 8

 まず関西に来て驚くのは、信号の意味が関東とは違う事でしょう。有名な話ですが、関西では「」は猛スピードで突っ込め!「」は急いで渡れ!「」は注意して渡れ!いらち(せっかち)な人が関西には多いです。それから車(運転も含む)のマナーの悪さも関西の方が凄いです。ミナミなどではタクシーの3重駐車などは当たり前。駐車料金とレッカー代金を図りにかけて、どっちが得かをマジメに考えます。

 他はまぁ、人それぞれですね。関西人が皆明石屋さんまかというとそうでもないし。関西の悪口みたいになってしまったので、最後にフォローを。関西人の方が親切です。ざっくばらんです。ノーパン喫茶は大阪が発祥の地です。

 一応、断っておきますが、半分シャレなので怒って抗議メールなんか出さないで下さい。


【その8】  フォロワー達はもういらない

 フォロワーを直訳すると「追従者」だろうか。良い意味でも使われるが、ここではオリジナルをコピーしただけの、何の個性もないバンド達の事を指す。とにかく同じ様な物まねバンドが溢れかえっている。


 <海外編>
 まず一番多いのがイングヴェイ・フォロワー。もうどうしようもないくらい増殖している。いわゆるネオ・クラシカル派ってやつである。そのイングヴェイでさえリッチー・ブラックモアがいなきゃ存在してないだろう。となると今のネオ・クラシカル派は皆リッチーの孫みたいなもんか!?シンフォニーX級の個性がないと生き残るのは難しいだろう。このジャンルが好きな人はトコトン好きなのも特徴。私?勿論好きですよ。

 つぎに多いのがジャーマン・メタル・フォロワー。これも次から次へと降って湧いて出て来る。アクセプト・フォロワー型とハロウィン・フォロワー型に大別されるが、圧倒的に多いのはハロウィン・フォロワー型。たしかにハロウィンは素晴らしいバンドだ!しかし真似をする上ではスピード、メロディ、パワーのどれか一つでも欠けると、本当にチンケな物まねバンドに成り下がってしまうだけに、楽曲の出来次第という感じもある。このジャンルも好きな人はヤメられないでしょう。私?ヤメられませんなあ。

 上のフォロワーに比べると数は多くはないが、他にも北欧メタル・フォロワーガンズ・フォロワーデスメタル・フォロワー、などなどがある。デスメタルなんてボーカルはただのダミ声だしギターの音なんて歪み過ぎちゃって音程なんかないに等しいから、そのフォロワーなんて一歩間違えばもう悲惨である。


 <国内編>
 現在の日本のロックシーンを席巻している無数のビジュアル系バンド。これらの大多数がBOOWYフォロワーと言えるだろう。それでいてBOOWYほどの強烈な個性は持っていない。終わり。


 <追記編>
 それにしても「ディル・アン・グレイ」とか「シャム・シェイド」とか「ラルク・アン・シエル」とか消費者をケムに巻いた名前のバンドが多すぎる!横文字並べりゃ良いってもんでもないぞ。X(ジャパン)くらいの潔い名前にしてみろ!


【その7】  インターネットは万能か

 ここ数年急激に普及したインターネットの価値を考えるコーナー。

 私がインターネットを始めたのは、1996年秋だった。パソコン通信のチャットや掲示板にハマったりもしたが、なにしろ周囲にインターネットをしている友人が極端に少なかった為、メールなどのやり取りもネット上の友人に限られ、あまりEメールの利便性を感じなかった。が、去年あたりから実社会での友人・知人にもメールアドレスを持つ人が急激に増えた。携帯のメールアドレスまで含めると、友人・知人の約6割がメールアドレスを持っている。はっきり言って、コレは便利だ!

 Eメールの有用性は素晴らしいものがあるが、ウェブ・サーフィン(いわゆるホームページ観閲)の方はどうだろうか。相変わらず情報のタレ流し状態で、本当に欲しい情報はなかなか探せないのが現状だね。ロボット型の検索エンジンなんか、ヘタな検索キーワード打ちこもうものなら、1万件HITはざらだ。一番信頼性が高いとされている「Yahoo! Japan」でも本当に欲しい情報はつかみ難い。即時性は確かにあるが、本屋に行った方が早い場合もあるし。

 ネットの匿名性が原因なのだろうが、いい加減な発言が多すぎるような気もする。ネットでは全員実名で、住所や電話番号なんかもすぐに分かるというのはどうだろうか。今話題のネットストーカーも激減するだろうし。実社会の延長上にネットという手段が加われば、便利さだけが追求されそうな感じだが・・・。でも、そうなればなったで、インターネットの持つ面白みというか、アングラ的な要素がなくなってしまうだろうね。

 Eメールは素晴らしい!Web観閲は手探り状態の黎明期といった所でしょうか。それが今回の結論でした。


【その6】  食わず嫌い

 不思議なもので、洋楽をまったく聴かない人がいる。日本に生まれたという理由だけで日本人の音楽ばかり聴く人、英語が苦手な人、外人コンプレックスの人、視野が狭い人等々、理由は色々だ。しかし少し考えて欲しい。音楽そのものに興味がないというのなら分かるが、そうではないのなら洋邦問わず聴くべきではないかと常々思っている。特にJ-ロック(ジャパニーズ・ロック)や歌謡曲しか聴かない人は、要注意だ!そもそも日本の音楽の大半は欧米からのコピーなんだから。いや、日本人のアーティストを批判してるわけじゃなくて、そればかり追いかけている人はやっぱりどこか違うんじゃないかなって。

 私は、「モーニング娘。」もグレイも好きだし、TK(TMネットワーク時代は名曲が多かった)だって悪くないと思っている。しかし、やっぱりそれらばかり聴くのは踊らされていると言わざるを得ない。


【その5】  RAINBOW 虹の奇跡

 私がハードロックを聴くきっかけとなり、現在でも最も影響を受けているイギリスのハードロック・バンドであるRAINBOWに関して熱い想いをブチまけてみようと思う。RAINBOWはLED ZEPPELLINと双璧をなすイギリスのハードロック・バンドDEEP PURPLEの中心的ギタリスト、リッチー・ブラックモアが自ら理想とする音楽を追求する為に作った様式美系ハードロック・バンドで、「リッチーの乗り物」という表現が良く使われる。バンドにおけるリッチーの権限は絶対で、演奏テクが未熟な者・音楽的志向が違う者・リッチーに反旗を翻す者は容赦なくクビを切られ脱退させられた。クビ切り魔リッチーと当時のマスコミは騒いでいたが、その異常なまでに頻繁なメンバーチェンジにもかかわらず、その都度素晴らしいアルバムを作成している。バンドとしての活動時期は1975-1984、再結成後の1995-1997であり、現存はしていない。8枚のスタジオアルバムと3枚のライブアルバム、そして無数のライブのブートレッグ(海賊盤)が存在する。

 RAINBOWに関する詳しい記述は他の有名サイトがあるので、ここでは私が所有している全てのオフィシャル・アルバムとブートレッグの紹介と簡単なコメントを述べてみようと思う。

発売年 アルバム名(原題) アルバム名(邦題) 評価
1975 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW 銀嶺の覇者
  DEEP PURPLEでのストレスから開放されたリッチーのプレイが光るくらいか
1976 RAINBOW RISING 虹を翔る覇者
  様式美という言葉を定着させた功績が大きい歴史的名盤
1977 LONG LIVE ROCK'N'ROLL バビロンの城門
  名曲"Kill The King"収録。アメリカ市場では成功せず。しかし名盤!
1979 DOWN TO EARTH ダウン・トゥ・アース
  グラハム・ボネットのパワーシャウトが必聴!タイトルの由来は「地に足が付いた感じ」
1981 DIFFICULT TO CURE アイ・サレンダー
  キャッチーに変身したRAINBOWも素晴らしい。人生を変えた一枚!
1982 STRAIGHT BETWEEN THE EYES 闇からの一撃
  キャッチーに変身しすぎた一枚。しかしジョー・リン・ターナーの成長が著しい!
1983 BENT OUT OF SHAPE ストリート・オブ・ドリームス
  捨て曲ナシの最高傑作!ポップなハードロックの極みがここにある。
1995 STRANGER IN US ALL 孤高のストレンジャー
  期待通りの出来だが、ライブではリッチーの衰えがハッキリと・・・。
1976 ON STAGE レインボー・オン・ステージ
  コージー・パウエルのドラムが凄まじい。もっともライブに迫力があった時期。
1990 LIVE IN GERMANY 1976 虹色の魔宴-1976-
  上と同じ時期のドイツ公演。ファン以外は必要ないかも。
1986 FINYL VINYL ファイナル・ヴァイナル
  歴代メンバーのベスト盤的内容が楽しめるお徳なライブアルバム。
<以下ブートレッグ>
RITCHIE BLACKMORE -SOLO- / (LOBSTER CD 030) from Italy
  主に1980年のUSAツアーを収録。"SPOTLIGHT KID"が素晴らしい!
DOWN TO GRAHAM LIVE AT BUDOKAN 1980 / CDJ2 from Italy
  1980年の東京武道館公演。音質も演奏も今一つだがグラハム時代の貴重な音源。
RAINBOW -STONE COLD- / TCC012
  1982年テキサス公演。可もなく不可もなく・・・。
ritchie blackmore's RAINBOW / TimeRecords 541
  1984年CARDIFF公演。"DRINKING WITH THE DEVIL"収録。

 誰もが認める歴史的名盤は「RAINBOW RISING」と「BENT OUT OF SHAPE」。個人的に一番思い入れがあるのは「DIFFICULT TO CURE」。最高傑作はと聞かれれば迷わず「BENT OUT OF SHAPE」を挙げる。80年代の後期RAINBOWのオフィシャル・ライブアルバムが出ていないのが残念だね・・・。


【その4】  ボーカリストって重要!?

ハードロックを語る上で把握しておかなければならないのが、バンドの顔ともいうべきボーカル・パートの重要性であろう。ハードロックという音楽の性質上、ギターと並んでバンドの華になるべきパートであり、そのバンドの雰囲気を大きく左右するからである。邦楽では普通ボーカリストの交代は即ちバンドの消滅を意味するのだが、ハードロック(特に洋楽)においては、ボーカルの交代劇は日常茶飯事的にに行われている。

それは、例えば5人編成のバンドならば「ボーカルはバンドの5分の1」という思想から来るものなのだろうが、正直言ってこの考え方には疑問が多いに残る。ボーカルはやはり特別な存在であり、その歌声に共鳴出来てこそのロックではないだろうか。つまりボーカルが変わればもう、まったく違うバンドと言った方が良いだろう。

まぁ、ボーカルがころころ変わる事が良い現象を生み出したRAINBOWやブラックサバスのような例も沢山あるので、一概に良し悪しは言えませんが、我々リスナーにとっては戸惑うケースが多いのは確かですよね。

ボーカルの声質に関しても好き嫌いがハッキリと分かれますよね。デイビッド・カヴァーデールのソウルフルな声がたまらないとか、イアン・ギランの金切り声シャウトはどうも苦手とか、、、、。いろいろな好みが人それぞれあると思います。ハードロックを聴く時には、いままで以上にボーカルにこだわってみるのも良いんじゃないでしょうか。




【その3】  関東と関西の違い(食文化編)

 作者のプロフィールをご覧頂いた方はお分かりだと思いますが、私は生まれてから7回も住所が変わっており、1カ所に定住した事がありません。見事に関東と関西を行ったり来たりしております。生まれたのは東京の世田谷区(学生時代はずっと関東)なので基本的には関東人という事になると思うのですが、会社勤めをしてからは関西が長いので体質的に今は関西人でしょう。ちなみに言葉は標準語です。

 関東と関西の文化的な差異は多くの本などで論じられている通り、ハッキリ違うのが面白いですね。関西が「うす味」というのは本当で、私はもう関東風の真っ黒なツユのウドンはもう味が濃すぎて食べれなくなってしまいました。あと、関西では一家に一台「タコ焼き機」があるというのも本当です。ウチにもありますし。街中至る所にタコ焼き屋が存在しています。商店街じゃない普通の住宅街にもなんの違和感もなくタコ焼き屋があったりします。

 総じて関東よりも関西の方が美味しいお店が多いですね。大阪が食い倒れの街というのも、決して大袈裟な表現ではないと思います。それだけ上方では食に関するこだわりが強いのでしょう。出張や旅行で関西に来る機会があったら、関東と関西の味の違いに注目してみて下さい。新たな発見があるかも知れませんよ。

 「そば」といえば本場は信州ですが、これは圧倒的に関西よりも関東の方が美味しいと思うのですが、皆様はいかがでしょうか?


【その2】  このサイト(Street of Dreams)の趣旨と目的

 最近になってよく感想のメールを頂くようになりました。どうも有難うございます!世の中にはハードロックが好きな方が沢山いらっしゃるんだなぁと感涙に咽ぶ今日この頃です。そこで、今回は「Street of Dreams」を開設した理由とサイトの存在目的(野望)についてお話したいと思います。

 私がこのサイトを開設した一番の理由は現在の世界的な「ハードロックシーンの低迷化」にあります。私がロックを聴き始めた80年代後半は、ボンジョヴィを筆頭にHR/HMシーンは栄華を誇っていました。日本においてもです。ボンジョヴィがお茶の間のCM(たしかカセットテープのCMだった)に登場したり、イカすバンド天国という番組が高視聴率を誇っていた空前のロックブームだったのです。ヘビメタという言葉に持たれる偏見が取れかかった時代でもありました。それが今やどうでしょう。90年代に入りHR/HMブームは下火になり、あれだけいたバンド人口も激減の一途。アーティスト・サイドも一部の大御所バンド(エアロスミスとか)を除いて、勢いが見られなくなってきました。アメリカで火がついた空前のグランジ・オルタナティブブームによって、HR/HMはまさに細々とくすぶるロウソクのともし火状態です。

 そんなHR/HMのシーンをもう一度活性化させようというのが、このサイト「Street of Dreams」の目的です。日本においてこのサイトを見てくれた方がハードロックにちょっとでも興味を持ってくれたら、と思って開設したのが一番の理由です。うちの家族は「あんなウルサいだけの音楽、どこがいいの!?」なんて言いますが、私はあんなにドラマティックで感動的な音楽はないと思っています。まだまだ私の洗脳活動は続くのでしょうか。

 グランジやオルタナティブ、ポップス、テクノ、クラッシック、ジャズ、アイドル、TKも音楽ならば勿論好きです。が、ハードロックが私の心を最も深く揺さぶる音楽だという事は、間違いありません。


【その1】  ハードロックとの出会い

 私がハードロック(以下HR)と出会ったのは、約13年前の高校生の時だった。実は音楽との出会いはもっと古く20年前のYMOとの出会いにある。小学校の友達に「中国女」や「東風」を聴かされて、こんな音楽ありかー!?と打ちのめされてしまったのである。小さい時にピアノを習わされていた私は、自然と家にあったピアノでYMOのコピーを楽しむようになった。高校でバンドを始めたのも「ピアノが弾けるから」という消極的な理由でキーボードをやらされたに過ぎない。しかし、はじめて組んだバンドでコピーした曲がレインボーであり、ディープ・パープルだった。そこでハードロックの魅力(魔力?)に取り付かれて以来、現在に至るまで浮気もせずHRを聴きまくっているという次第である。

 とにかく初めて聴いたレインボーの「SPOTLIGHT KID」の「タリラリラリララ~」というブラックモアの16連符ソロと重厚なディストーションギターのサウンドが心地よく、自分でもギターを買ってギターとしてバンドをやるようになった。いまだに私のフェイバリット・バンドがレインボーなのも「アヒルは最初に見たものを親だと思い込む」という例のアレかも知れない。

 以来、私はHRを聴かない友人達にHRをすすめてきた。しかしHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)っつージャンルには、拒否反応を示す人が多いので困りモンだ。なるべく「ソフトなHR」(そんなんあるのか!?)を人にはすすめる様にしている今日この頃である。


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