黒人男性の死亡事件をめぐって全米で抗議デモが広がるなか、ワシントン州で対応にあたった州兵らが、新型コロナウイルスに感染していたことがわかりました。

　ワシントン州の当局は９日、先週行われた抗議デモの対応に出動していた複数の州兵が帰還前に行われた検査で、新型コロナウイルス陽性だったと明らかにしました。当局によると、およそ１２００人のワシントン州兵が抗議デモへの対応のため首都に派遣されていましたが、このうち何人が陽性だったかは明らかにされていません。

　対応にあたった多くの州兵がマスクを着用していなかったほか、現場は多くの人が集まる「密」な状態で、ソーシャルディスタンスの確保が難しい状況でした。

　アメリカでは、これまでにおよそ１９８万人が新型コロナウイルスに感染し、１１万人以上が死亡していますが、大人数が集まるデモを通して、感染が再拡大することが懸念されています。