
無許可で処方箋が必要な医薬品を販売したとして、県警生活経済課と泉署は9日、医薬品医療機器法違反(無許可販売)の疑いで、ベトナム国籍の食料品輸出入販売会社役員の女(56)=横浜市泉区緑園3丁目=を逮捕した。調べに対し「記憶にない」などと容疑を否認している。
逮捕容疑は、同社従業員のベトナム籍の女性被告(25)=同罪で起訴=と共謀して2018年10月11日、横浜市内の40代男性に更年期障害などの治療に使われる「メルスモン」など3種類の医薬品3箱を無許可で計6万8千円で販売した、などとしている。同容疑者らは薬価のおよそ2~4倍で、これらの医薬品を無許可販売していたといい、県警は医薬品の入手経路などの捜査を進める。
県警によると、女性被告がフェイスブックにベトナム語で日本の製薬会社の医薬品などを掲載。主にベトナム人相手に高額で販売し、利益を得ていたとみられる。県警は2月に、女性被告を同容疑で逮捕するとともに、東京都内の食料品輸出入販売会社など関係先を捜索。押収資料の分析などを進めていた。