時空の旅人
時空の旅人
メーカー:ケムコ
発売日 :1986年
ジャンル:アドベンチャー
機種 :FC
過去への逃亡者を追ってタイムマシンで戦国時代に入った、ネオ・トウキョウ政府の時間管理局員クタジマ・トシト。しかし、彼の真の目的は、歴史の流れを変える事だった…。
主人公のクタジマ・トシトは、過去へ行って歴史を変えようとする人間を取り締まる時間管理局員。しかし、今の歴史をたどると、人類は核戦争を迎えてしまうことになる。そこで彼は、逃亡者を追跡するという名目でタイムマシン「COI」に乗り、今の歴史を決定づけた過去の事件の重要人物にかかわり、自分の時代「星暦392年」を核戦争の荒廃から救おうする。
西暦1582年 本能寺
明智光秀の兵によって囲まれている本能寺に織田信長がいます。
信長の質問に「はい」か「いいえ」で答えていきます。但し、答えによっては相手の機嫌を損ね、殺されてしまってゲームオーバーになることもあるので注意。すべての質問(数回)に答え終わると次の時代へタイムワープします。
質問の途中でもBボタンを押すとランダムでタイムワープします。(どの歴史のどの時代へ行くかはわからない)
タイムワープ
信長は生き残り、力の支配する歴史になりました。つまり、質問に対する答えで相手の考えが変わり、歴史も変化したというわけです。この力の支配する歴史以外にも、お金、食べ物、愛、そして史実通りの正統な歴史があります。
西暦1592年 大阪城
天下を取った信長は、日本だけでは満足できず、次は世界を侵略しようと考えているようです。(正統な歴史の場合、ここにいるのは秀吉になる)
また質問に「はい」か「いいえ」で答えていきます。そして、答え終わると次の時代へタイムワープ。これを繰り返していくわけですが、ここからは答えによって、スタート地点の本能寺やその歴史の前時代に戻されたり、違う歴史へ行ってしまうことがあります。また、それを何度も繰り返してタイムマシンのエネルギーが足りなくなってしまうと、タイムワープ中にゲームオーバーになります。(エネルギーはコマンドの左下の数字)
西暦1600年 関ヶ原
世界に向けて野望を膨らませている信長がいます。
真ん中に立っている宇宙服のような人物が、主人公のクタジマ・トシト。場面によってはこのような横視点になり、タイムマシンから降りてくるところから始まります。
質問に答え終わるとタイムマシンが左右に動きながら降りてくるので、真下へ移動して乗り込みましょう。乗り遅れてしまうとゲームオーバーです。(ちょっとしたアクション)
そしてその後は、天草四郎(1637年)、紀伊國屋文左衛門(1680年)、大塩平八郎(1837年)、井伊直弼(1853年)、近藤勇(1864年)、西郷隆盛(1877年)、伊藤博文(1894年)に会って時代を進めていきます。(といっても、戻されたり殺されたりで、簡単には進みませんが…)
西暦1941年 東条邸
最後になる11ヵ所目のタイムワープ場所。東条英機の質問に答え終わった時に、新たな歴史が決定すれば、自分の時代の星暦392年へ。果たしてそこはどんな世界になっているのか…?
力の支配する歴史のエンディング
日本とアメリカの戦争は、世界に大きな被害を与えたが、それが教訓となって核戦争は回避された。平和な世界になったとはいえ、ちょっと微妙な終わり方ですね。
もちろん、他の歴史のエンディングもあります。また、それらのエンディングを迎えずに、各歴史のすべての時代(場面)を訪れると、真のエンディングへたどり着けるようです。
眉村卓さんの小説「時空の旅人」(とらえられたスクールバス)を原作としたアドベンチャーゲーム。小説やアニメ映画とはまったく違う内容で、主人公のクタジマ・トシトが、各時代の歴史的事件にかかわりながら、核戦争が起きてしまった未来を変えようとするというオリジナルストーリーです。(映画もかなり改変されていますが…)
映画化してこのゲームが発売された頃は、あまり興味なかったのですが、高校の図書館で小説を借りて読んだら面白くてゲームを買ってしまいました。しかし、原作とかけ離れた世界観、「はい」と「いいえ」で答えていくだけのゲーム内容に唖然。高校時代は簡単なオリジナルゲームを作っていたこともあって、「こんなゲームなら自分でも作れるわ!」と思ったくらいですw
二択で進めていくだけのゲームですが、時代を戻されたり、いきなり殺されたりと難易度は高め。真面目にエンディングを目指すと理不尽さにストレスが溜まります。中古価格は安かったとはいえ、買って後悔したゲームの1つですが…
清国の女王に恋をした伊藤博文。(愛が支配する歴史)
サツマイモにこだわる西郷隆盛。(食べ物が支配する歴史)
一般的なイメージとかけ離れた、歴史上の人物の姿を楽しむゲームだと思えば、少しは面白く感じられると思います。
ちなみに当時は1つエンディングを見ただけでやめてしまったので、今回のプレイで初めて真のエンディングを見ました。(もちろん攻略サイトのお世話になって)
ネット上で見かけた当時のファミコン雑誌に掲載されていた開発中の「時空の旅人」のゲーム画面は、横スクロールアクションのような全く違うものでしたから、発売前に内容が大きく変更され、このようなゲームになってしまったのかもしれませんね。※勝手な推測です
時空の旅人 | ファミリーコンピューター | TVゲーム | ゲーム | 通販ショップの駿河屋
小説やアニメ映画はこちらから
時空の旅人 角川 | 通販ショップの駿河屋
パッケージの表紙に大きく描かれている女の子「早坂 哲子」は、ゲーム中に登場しませんのでご注意くださいw