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2007-05-20 13:07 | カテゴリ:ゲーム
先日、googleで「華の舞」と検索してみると見事にわたくしの予想とは違った検索結果がズラズラと表示されたのにちょっぴりショックを受けた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

という訳で、数あるアーケードゲーム史の中でも割と黒歴史であるダイナックス社の大ヒット脱衣花札「華の舞」について語りたいと思います。

本作の発売は1988年。ゲームセンターの片隅に置かれていた脱衣麻雀というジャンルが脚光を浴び、「麻雀学園」「スーパーリアル麻雀PII」「麻雀クリニック」などがヒットを飛ばしていた時代に、一人我が道を行くイカレたメーカーの名前が注目されました。
「華弥生」の頃から妙に色気のあるグラフィックで一部の注目を集めていたダイナックスですが、「アマンドピンキー」「麻雀スタジオ101」のあたりから独自の進化を遂げ、超えてはいけない一線をブチ壊すアナーキーで過激なご褒美シーンは当時のプレイヤーに大きな衝撃を与えました。

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何度読み直しても理解出来ないストーリーの強引さも相当なものですが、十二単を着た物悲しげな美女とヘンテコな宇宙船といういびつな組み合わせから、このメーカーの狂気がじわじわと滲み出ていて興味深いですね。(かぐや姫のオマージュにしてもここまで変にはならないと思います)

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ステージ1「弥生の章」で1勝すると、ロリっぽいかぐや姫が十二単の襟元をめくっておっぱいを拝ませてくれます。ここまでならよくある表現なんですが、3勝目のご褒美シーンは軽快な和風BGMに併せてひとりエッチ が始まるというサービス過剰ぶり。

ステージ2「恐山の怪」では生贄にされた美少女が大蛇の舌で乳首や股間を舐られまくり、ステージ3「初恋鹿鳴館」では美女が発情した馬に襲われ、バコバコ姦られる(しかもBGMは「走れコータロー」のアレンジ)のは常識外れにも程があると思いました。
だって、「初恋鹿鳴館」の中身が馬との獣姦ですよ?普通の人は想像がつかないと思います。

エミュレータではサブタイトルが再現されないバグの為、狂ったサブタイトルからどのような惨劇が繰り広げられるのを予想するという楽しみが半減しているのが残念ですけどね。このサブタイトルから本編を予想する試みは「麻雀クリニック」でも用いられておりました。

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過激なご褒美シーンばかりに目が行きそうになりますが、本作がヒットした要因はストレスを感じさせない軽快な操作性や、バラエティ溢れるシチュエーションを見事に表現した秀逸なBGMの存在も注目したいところです。
引き合いに出すのはアレなんですが、ニチブツが似たようなゲームを同時期に作ったとしても鈍重な操作性と陰気なデンパBGMのせいで、ここまでのヒットにはならなかったであろうと思います。つまり、花札ゲームとしての出来がしっかり作り込んであるという土台抜きに本作のヒットはありえなかったと思います。

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ぞんざいなエンディングに脱帽

今見るとご褒美シーンのドット処理が甘い部分が散見されますが、それを補って余りある情熱とパワー溢れる名作でした。個人的な話になりますが、わたくしの地元に何年か前まで、ギャラガや1942といった古いゲームばかり置いてある薄汚いゲーム小屋があり、余りの外観の怪しさから立ち寄れなかったんですが、ある日意を決して中に入ってみると「麻雀学園」「アイドル麻雀放送局」といったラインナップの中に「華の舞」が元気に活躍しておりました。
その時は日曜の昼下がりだったんですが、近所の小・中学生が一台のテーブル筐体に群がり、一心不乱に脱衣シーンを拝もうとしているさまを見て微笑ましいような居た堪れないような複雑な気持ちになりました。なんか昔の自分を見ているみたいで。

現在は過去の資産食い潰しと既存タイトルの縮小再生産ばかりが目に付くダイナックス(現テクノトップ)ですが、もう一度我々を唖然とさせるような過激でアナーキーな作品を作ってくれる事を心より願っております。



【ジャンル】:ゲーム 【テーマ】:レゲー
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