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ちょっと疑問に思ったんですが、D△/C△7のようなアッパーストラクチャートライアド...
2020/6/812:47:04
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おとうさん
2020/6/914:30:17
>ルートが転回系の場合ってD△/C△7/Eみたいな形で表すのってありですか?
ありです。
ただしその場合、層の区切りは斜線(/)でなく、横線(-)で表記します。
ですからコードネームを表記する欄(行)は高さが必要になります。
>単純にC△7(9♯11 13)/Eと表記するのが普通ですか?
普通ではないと思いますが、その表記でコードトーンが第1転回形のアッパーストラクチャートライアド(UST)コードである事は通じるので、単発的に使うならそれも有りだと思います。
しかし、USTは連続して使うことが少なくないですし、USTが全てテンションで構成されるとは限らないので、USTコードである以上、本来の表記をすべきでしょう。
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それから自称「以前、専門スクールで作曲&DTMを教えていました」さんが相変わらず屯でも回答をされているので、補足しておきます。
>そもそも、USTに限らず、テンションの解決先の音は省略するのが基本です.
いや、それは内容やvoicingによります。
この人はポピュラー音楽も古典和声が原則と勘違いしているのではないでしょうか。
ポピュラーでも5th(12th)が解決先である場合は省略するのが基本ですが、ルートが解決先である場合は、8thは省略しても、ルートは省略しません。またそれは古典和声でも同様のはずです。
>たとえば「D/CM7」、つまり「CM7(9、#11、13)」で、
>トップノートが、#11thの「ファ#」で、解決先が「ミ」なら
>「CM7」のコードトーンである「ミ」は省略します.
3rdが解決先の場合も、10thは省略しても3rdを省略する必要はありません。
(密集voicingで11thを使う場合は3rdを省略するのが基本ですが)
>「ファ#→ミ」という流れを綺麗に聴かせるためです.
その趣旨で「ミ」を省略させたいなら、譜面に「omit3」も付記しとかないと3rdの「ミ」は弾かれてしまうおそれがあります。
またその趣旨なら9thの「レ」も残しておくと(普通)邪魔になりますから、
「レ」も「ド」に進む「D7/C(D△/C)→C△」にした方が効果的と思います。
>…ですから、この場合は「ミ」をベースにするメリットがありません.
それは作者の意向の問題であって、余計なお世話というものです。
>分母コードのベースが順次上行・下行するなど、
>一定の方向性がある場合は、メリットがあるかな?とは思いますが、
そうです。回答を書いているうちにようやくその思いに至ってのでしょうか…
>実際の作曲で、そういう手法を使った完成品を聴いてみないと何とも言えません.
このコメントは正しく、USTに慣れ親しんでいない証左です。USTに慣れ親しんでいれば、その流れが思い浮かんで頭の中で鳴るものですから。
この人は、ポピュラー和声は独学で、1年だけスクールに通ったそうですから、USTまでは学ばず、USTは知恵袋を始めてから知った感じです。
知った後も、まともに学ばず、使いもしていなかったと考えられます。
そうでなければ「そういう手法を使った完成品を聴いてみないと何とも言えません」なんて言わないでしょう。
拙いですが一例を挙げてみます。
(便宜的に全てスラッシュコードで表記します)
CM7→D7→G7→CM7(=T→S(DD)→D→T)にUSTを入れると、
例えば「D△/CM7→E△/D7→E♭△/G7→D△/CM7」を作れます。
トップを「ファ♯」から始めると
「ファ♯→ミ→ミ♭→レ」という下行ラインが出来ます。
ここで「ファ♯」の下に「ミ」が鳴っていても、
トップの「ファ#→ミ」という流れを阻害しないと思います。
次に、最初の分母をCM7の第1転回形(CM7/E)にして、3番目の分母を裏コードのD♭7にすると、
「D△/CM7/E→E△/D7→E♭△/D♭7→D△/CM7」になり、
ベースが「ミ→レ→レ♭→ド」という下行ラインも出来ます。
voicingは例えば以下のような感じ(表示はコードトーン+UST)です。
D△/CM7/E)E,B,C,G + A,D,F#
E△/D7)D,A,C,F# + G#,B,E
E♭△/D♭7)Db,Ab,B,F + G,Bb,Eb
D△/CM7)C,G,B,E + F#,A,D
↑
別にD△/CM7の1転(ベースがE)でも不自然ではないと思います。
「B,C」の短2度を嫌うならアルペジオ(分散和音)にすればいいです。
それから、ついでにもう1点、指摘しておきます。
こちら↓のバックドア進行の質問です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q102249678...
この回答者さんはバックドア進行を「知らなかった」と言っています。
そして解説していたYouTubeのURLを見つけて貼り付けて、「要するに、ダイアトニックコード以外を使った終止を指しているのだと思います」と憶測を述べ、なんと「Dm7(♭5)→G7(♭9)→C」もバックドア進行に分類しています。
しかし、そのYouTuberは(私が貼り付けた英語Wikiを彼も参考にしたようであり、肝心なところを理解していない感じですが、いずれにしても)そんな推測は述べていなければそんな分類もしていません。
このような姿勢で「以前、専門スクールで作曲&DTMを教えていました」なんて、よく言えると思います。お金を払っていた生徒さんは気の毒です。
講師を辞めた理由は知りませんが、辞めて正解だったと思います。
質問者さんは彼の「以前、専門スクールで作曲&DTMを教えていました」という自己紹介や、彼が「自分の回答に責任を持つ」という意味でそう記しているとMy知恵袋に記載していることから、回答が正しいに違いないと思い込んでしまったのかもしれません。
しかし、回答に責任を持つと書きつつ、「間違ったことを書いてしまうこともあるかと思いますが、あくまで個人の意見ですので、ご容赦下さい」とも書いて逃げています。
なんと無責任な。
もちろん正しい回答も少なくはありませんが、ポピュラー理論については勉強不足で素人に毛が生えたも同然のうえ、自己流(自分勝手な解釈)で誤った回答も散見されるので、盲信せず、眉唾で受け止めるよう気を付けて下さい。
かく言う私の回答も、もちろん眉唾で受け止めて戴いて結構です。
以上、長文になり失礼しました。
T.M.BACHさん
2020/6/822:01:44
細々とサウンド制作に携わっています.
以前、専門スクールで作曲&DTMを教えていました.
>単純にC△7(9♯11 13)/Eと表記するのが普通ですか?
あくまで個人的な意見ですが…
見易さを考慮したら、「-」や「/」を2つ以上使用するのは避けるべきだと思います.
(現代音楽の「ポリコード」とか「複調音楽」は別として)
UST(アッパー・ストラクチャー・トライアド)は、
テンションをより自由に効果的に活用するための概念だと思っています.
コードネームとしても、複数のテンションを「トライアド」として
まとめることで、簡潔で見やすいものになっています.
USTのような分数コードの表記は、本来「D/CM7」ではなく、
D
-
CM7
…というように、文字通り「分数」のように表記します.
これを転回形にして、「-」や「/」を2つ使用したら
複雑で見にくいものになり、瞬時に把握することが困難になるでしょう.
そもそも、USTに限らず、テンションの解決先の音は省略するのが基本です.
たとえば「D/CM7」、つまり「CM7(9、#11、13)」で、
トップノートが、#11thの「ファ#」で、解決先が「ミ」なら
「CM7」のコードトーンである「ミ」は省略します.
「ファ#→ミ」という流れを綺麗に聴かせるためです.
…ですから、この場合は「ミ」をベースにするメリットがありません.
分母コードのベースが順次上行・下行するなど、
一定の方向性がある場合は、メリットがあるかな?とは思いますが、
実際の作曲で、そういう手法を使った完成品を聴いてみないと何とも言えません.
ご質問の主旨と異なるかもしれませんが、
何かお役に立てれば幸いです.
りんろんたさん
編集あり2020/6/904:59:16
アリです。
インターネットしか見てないと誤解しがちなんですけど、アッパーストラクチャトライアドとオンコードの記法って実際問題、全然違うんですよね。
インターネットの文字だとどっちも同じスラッシュ"/"で書くから紛らわしくなっちゃうな〜って思われるのかもしれないですけど。
USTは水平線(横線)を引いて、その上にアッパーストラクチャ、その下にローワーストラクチャを書きます。
オンコードは斜め線の左側と右側です。
だから、実際の楽譜、というかリードシートに付記されてるコードを読んでるうちは誤解が起きることってそうあるもんではないのですよね。
(紙面のスペースの都合上、縦並びでなく/で横並びに書かれることはありますが、その場合メジャートライアドに必ず△をつけるなどして区別がつくよう配慮されてることが多いです)
もう一つ言うと、USTってのはコード上を動くフレーズの「センターハーモニー」(フレーズのハモりの中心)をコードに付記して、アドリブを補助するためのものなんですよ。
主にジャズ、アドリブが必要なジャンルのために作られたハーモニー記法です。
コードに付記するものであって、コードそのものではないんですよね。
C△7(9♯11 13)/E という表記はUSTとしての意味を失って、単にコードが書かれてあるだけのものになっちゃいます。もちろん、ただ純粋にコードを示すだけならこちらの表記を選ぶことになるわけですが。
余談を追記します。
C△7(9,♯11,13)/EはBm7/EおよびEsus479に前後する和音として現れることがよくあります。
あるひとつの前後の流れを例に挙げると
Bm7/E≒Esus479:[e, b, b, d, f♯, a]
↓下から2番目の音だけが半音上がって経過的な和音になる
C△7(9, ♯11, 13)/E:[e, c, b, d(9), f♯(♯11), a(13)]
↓上部3声(Dメジャートライアド)がC△7の13・9・♯11テンションとして解決
C△7/E:[e, c, c, e, g, b]
この進行において、上に現れるDメジャートライアドは、「C△7(/E)上で動くフレーズ」として認識することができます。
USTというのは、そういうような「上部3声のハーモニーの動き」を、演奏者(あるいはリードシートを読んでいる人)に捉えさせるためにあるものです。わかりますかね?
さらに余談。
例えばなんですが、Esus479をVsus479とした場合に、先ほど例に挙げたハーモニー進行の有用性が見えてきます。
これをkey of AのVルートのコード、5番目の音をルートにするコード、すなわちドミナントのsus4系コードとした場合ですね。
IIm7/V≒Vsus479
↓
♭III△7(9, ♯11, 13)/V≒IV△ on ♭III△7 of V bass
↓
♭III△7/V
本当だったら
ドミナントVのsus4系からV7に同根進行してsus4解決するか
例)
Esus479:[e, b, b, d, f♯, a]
↓sus4を解決
E79:[e, b, b, d, f♯, g♯]
↓9テンションf♯をeに解決
E7:[e, b, b, d, e, g♯]
または
I(△7)にsus4のまま不完全ドミナントモーションするか
例)
Esus479:[e, b, b, d, f♯, a]
↓上部3声eのa(4),d(7),f♯(9)をsuspend(繋留)する
D△/A△7:[a, e, c♯, d, f♯, a]
↓繋留されたD△をA△7に向かって解決
A△7:[a, e, c♯, c♯, e, g♯]
っていうとこなんですが、その代わりに♭III△7(/V)に進行している訳です。
で、この♭III△7が何かっていうと、同主短調のメジャートニック(平行長調のトニック)なんですよね。
key of Aの同主短調key of Amの平行調であるkey of C、すなわち短3度上への転調が実現してるということなんです。
ここでいう上部3声のD△ってのは、key of AのサブドミナントIV△であると同時に、key of Cのメジャートニックへのテンションとして働いているのです。
というわけで、
「ある調のサブドミナントはその同主短調のメジャートニックのテンションになる」
ということを知っておくと、同主短調転調を扱う上での大きなメリットになります。
key of CでいうとDメジャートライアドですね。これがトニックへのテンションになるという。
また、その低音部をCで支えてあげるとD7/Cになりますが、このコードは、key of Cにとっての擬似的なトニックとして働くことができます。
私は、そういうときのD7/Cのことを、
「ダブルドミナント(の転回型)のトニック的用法」
と呼んでます。
また、挙げた例のようにsus4系のコード(最低音の完全4度を含むコード)ってのは、同主短調転調に限らずよく用いられます。
ジャズなんかもそうですが、特にフュージョンやプログレ、AORみたいな音楽ジャンルなんかだと、sus4系コードを起点にした転調に上部三声(UST)のハーモニーの流れを聴かせる手法は、そのジャンルを表す音楽理論上の特徴と言っても過言ではありません。
質問の内容から飛躍しまくった余談ですが、豆知識としてお納め下さいませ。
話を膨らませ過ぎました。音楽理論って面白いですよね。
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