500万枚も売ったのにお金がない!? “芸能界のドン”に背いたGLAYの顛末

サイゾーウーマン / 2012年6月21日 12時0分

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 7月末、大阪・長居スタジアムで10万人規模の大規模野外ライブを控えるGLAYだが、彼らの懐事情について心配の声が飛び交っているという。1990年代に記録的なCDセールスを打ち立て、ファーストベストアルバムが500万枚の出荷数を記録した大型バンドに、一体何が起こっているのだろうか。

 GLAYは現在、個人事務所を立ち上げ、レコード会社とも契約を結ぶことなく自主レーベルの所属となっている。

「CM出演で話題になった『グリコ』を始め、GLAYはさまざまな企業タイアップやコラボを積極的に行っているため、一般のファンには『潤っているだろう』と思われているのかもしれません。しかし、レコード会社のバックアップがないことから、野外ライブの製作費が、どうしてもGLAY自らの出資となってしまう。業界関係者からすると『お金に困っている』としか見えないのが現状です」(週刊誌記者)

 ファンや業界の間では有名な話だが、GLAYはCD売り上げの取り分をめぐって、騒動を勃発させている。2001年に音楽出版権を持つバーニングパブリッシャーズに対して、GLAYの前所属事務所だったアンリミテッドは、著作権の確認を訴え出た。

「GLAYはデビュー当時、X JAPANのYOSHIKIの傘下にあるレーベルの所属でした。その後、アンリミテッドへと独立する際に、YOSHIKIから『芸能界でやっていくには絶対そうした方がいい』と勧められて、“芸能界のドン”と呼ばれるバーニング社の代表と関係を深めたんです。これがキッカケで、いわゆる“芸能界”に深く食い込むことに成功し、CMやドラマ主題歌などのタイアップを連発。当時まだ“キワモノ”と見られていたビジュアル系バンドは、すっかり世間に浸透することになりました」(芸能プロ関係者)

 ところがCDがどれほどの売り上げを記録しても、所属事務所やメンバーたちに還元されることはなかった。結果的に上記の公判へとつながり、著作権はアンリミテッドグループの所有と認められたわけだが、05年には、GLAY自身がアンリミテッドと裁判沙汰に。

「この裁判ではGLAY側の主張が認められ、アンリミテッドは6億を超える未払金の支払いを命じられましたが、控訴をしたため現在も訴訟中です。公判を通じて各メンバーの給与や取り分が明らかになったことも話題になりましたが、その頃から、バンド自体の露出は激減。これは『アンリミテッド、ひいてはバーニングから圧力が掛かったため』とも言われていますが、そういうわけでもない。むしろ“バーニングと揉めた”印象から、業界全体に『GLAYは取扱注意』という空気が漂ってしまったためでしょうね」(前出関係者)

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