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ネットの誹謗中傷を告発した芸能人の4事例。匿名の“犯人”はどうなった?

西田敏行:デマを広げた男女3人が偽計業務妨害容疑で書類送検

 俳優の西田敏行(72歳)は、一般人が作成したブログ(まとめサイト)に悪質な事実無根の情報を掲載されて、2016年8月に所属事務所が赤坂署に被害届を提出しています。事務所はホームページに「書き込みは全くの事実無根。刑事、民事の責任追及を進める」などとする異例の告知文を掲示しました。  問題のブログには「西田敏行が違法薬物を使用している」「女性に対し日常的に暴力をふるっている」「海外で現地の女性に大金を支払って暴力を振るっている」などのデマ情報が、まるで報道記事のように紹介されていました。この影響で西田の仕事の打ち合わせが一部延期になるなど、事務所の業務に深刻な実害も生じたということです。
西田敏行

西田敏行オフィシャルホームページより

 2017年7月、赤坂署は偽計業務妨害容疑で中部地方に住む40~60代の男女3人を書類送検。送検された男女3人は、興味を引くような記事を掲載してブログの閲覧数を伸ばし「広告収入を増やしたかった」などと供述しました。  男女3人の送検後、所属事務所は「警察の方々に敬意を表します。今後、このような心ない書き込みが無くなることを祈ります」と、ホームページのコメントを更新。西田本人は同年12月8日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)出演時、体調不良による長期入院の影響で体重が落ちたことに対してまで、ネットニュースで覚醒剤中毒ではないかと書かれたとし、「要は、『シャブ抜き』のために入院しているんじゃないかって。平気でいろんなことを言う人がいるんだなと思った」と、ネットの誹謗中傷に対して言及しています。

大手芸能事務所、あらゆる法的措置を含め厳正な対応を取ると宣言

 木下優樹菜、菜々緒などが所属する大手芸能事務所「プラチナムプロダクション」は2020年1月、インターネット上での誹謗中傷に対し厳しく対処する方針を明らかにしました。
プラチナムプロダクション

プラチナムプロダクション公式ホームページより

 木下優樹菜が、2019年に姉の勤務先のタピオカ店とトラブルを起こした件などが端を発したのか、プラチナムプロダクションに対して「反社会的勢力が社の立ち上げに関わった」「社員の中に反社会的勢力のメンバーがいる」などの事実無根のコメントがインターネット上で散見されています。  同事務所は自社のホームページで、「事実に反し、当社及び当社所属タレントの名誉及び信用を毀損するインターネット上の記事・コメントを発見した場合」について、これまでも代理人弁護士を通じて削除請求、損害賠償請求、その他あらゆる法的措置を講じてきたこと、今後もあらゆる法的措置を含めた厳正な対応を行っていくことを示しました。  インターネット上にあふれる、著名人への誹謗中傷や事実無根の情報。しかし、ネットの世界とはいえ現実社会。匿名の書き込みでも、投稿者は特定されます。SNSやインターネットのあり方が問われる今、誰もが平和なインターネットライフを送れるような世の中に少しでも近づくことを願ってやみません。 <文/満知缶子>
満知缶子
ミーハーなライター。主に芸能ネタ、ときどき恋愛エピソードも。
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