木村花さん死去「テラハ」敏腕プロデューサーM女史の評判
もちろん、花さんの死という痛ましい事件が起きなければ、こうした制作の舞台裏やAD時代の武勇伝なども面白く読める。だが、この状況下では視聴者にわかりやすい虚像を植え付けることで番組をより過激な方向に導き、そのケアもしなかったことが最悪の結末を招いてしまったことは否定できない。その原因がこうした制作モットーに如実に表れているというべきだろう。
同志社女子大学(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。
「出演者を死に追いやったという点で、番組に非がある。打ち切りの判断は妥当。『かんさい情報ネット ten.』の男性か女性かを見分けるというコーナーが問題になった読売テレビは数日後、番組冒頭に制作に関わるトップの報道局長が謝罪を述べています。フジテレビもプロデューサーなり、局長なりが謝罪すべきではないでしょうか。親御さんへの謝罪の意味も含め、どうして木村花さんが死ななきゃいけなかったのか検証すべきです」
怒りの矛先はイースト・エンタテインメント社にも向けられ、脅迫状や批判のメールが届いているという。番組の打ち切りで事件に区切りがついたわけではないのだ。