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過去 2 週間: 0.0 時間 / 記録時間: 4.4 時間
投稿日: 5月11日 6時22分
更新日: 6月6日 6時39分

熟練のスチマーなら洟も引っ掛けないであろうゲーム

スチマー煽り耐性テストに最適!

はじめに
 このレビューにはうまく伝わらないもの・失礼に値する表現
 特定の人にとって攻撃的な内容が含まれることがあります
 私はこのレビューで誰も傷つけたくありません、これだけはご理解下さい
 読んでないとは言わせません、必ず読んで下さい

結論
 私のようにこのゲームに時間を費やしてしまったアホをこれ以上産まないよう、
 先に結論から書くと、以下の通りである
 ・セールでも買うな
 ・買おうかどうか迷っている人にも、とてもではないがオススメはできない
 ・ただし、以下の人はその限りではない
   1.ライブラリ内のゲーム本数を増やすことに意義を感じる人
   2.(悪い意味で)怖いもの見たさの人
   3.ゲテモノ食いの人
   4.進んで苦行をやりたい人
   5.誰でもいいから開発者のフレンドが欲しい人
 私もレビューするに当たって、褒めるところもあろうと努力はしてみたのだが、
 Steamというプラットフォームでそこそこのゲームを遊んできた者にとって、
 「低品質の苦行ゲー」という評価を下さざるを得ない
 何の根拠もなく叩いているわけではないことを証明するため、以下に理由を挙げる

わるいとこ
①看板に偽りあり
 ストアページに記載されている「このゲームについて」の少なくとも半分程度が、
 煽り文句だけで実装されていない内容となっている。1つ1つ検証してみよう

 ■YouTubeで話題沸騰!(真)
  これについては真偽を確認する術はないが、
  「KENGOHAZARD2」で検索するとそこそこのヒットがある様子
  一応「真である」としておきたい

 ■暗く不気味な館(偽)
  『館の中は不気味な怪物が姿を現すことがある
   むやみに歩き回るのは危険極まりない』
  モンスターはスクリプト出現のため、何をしようが特定の箇所で出現する
  無闇に歩き回っても別に問題はないし、危険と探索には一切の関連はない
  というか一本道を行ったり来たりするだけなので、歩き回らないと先に進めない

 ■厄介な「追跡者」(偽)
  『何があっても追ってくる厄介な存在
   限りある銃弾を使ってどう足止めするかプレイヤーの判断が必要になる』
  殺しても一定時間後には復活するため、厄介なのは確かだが、
  弾は一切使わなくても回避可能である
  また1体以上出現はしないため、よほど下手を打たない限り、
  どうしても倒さないといけないという状況にはならない
  複数で攻めてくるバイオのゾンビ以下の存在である

 ■アイテムを集めて危機を回避!(偽)
  『怪物から逃げることしかできないわけではない
   館の中には役に立つ武器が落ちている
   怪物たちに武器を使って果敢に挑め!』
  ゲーム内で手に入る武器はハンドガン一丁だけ、それ以外のアイテムは
  先に進むために取得しなくてはならない鍵などのキーアイテムであり、
  危機回避には一切役に立たない
  また、最終戦闘以外は全て逃亡可能であり、無理に果敢に挑む必要はない

 ■歴史的な物語が幕をあける(真?)
  『前作では語られなかった真実が次々と明らかになっていく...
   また、前作を遊んでいない人を想定して開発されているので
   今作からの人でも安心してプレイできる』
  前作では語られなかった真実が明らかになるのは事実として、
  『歴史的な物語』なのかどうかについては実に疑問であり、
  『歴史的』という言葉を一度辞書で引いてみるほうが良さそうである
  また前作要素はオープニングの謎の会話だけで、ストーリーには一切関係ない
  タイトルから続き物と言われなければ、まずそうは思わないであろう

 ■現代社会に問いかけるストーリー展開(偽)
  『現代のSNS社会に問いかけるストーリーも話題になった今作
   主人公の結末を見届けろ!』
  これは『SNSで特定個人を集団で叩くのって良くないよ』
  というゲーム中のメッセージのことであろう
  (まさかバイテク企業の非人道的な研究を、問いかけたいわけではないだろうし)
  が、どこで話題になったのだろうか?是非ともソースを頂きたいところである
  また、プレイヤーが主人公の視点を通して
  叩かれることを感じられるストーリーではないため、
  内容としては些か唐突であり、開発者の押し付けを感じる

 ■これが、高校生の本気(偽)
  『高校生がわずか1か月の期間で一人で開発』とあるが、
  ゲーム起動時『現在も開発中です』という旨のメッセージが表示される
  2019年5月25日に早期アクセス開始、2019年6月22日に正式リリースしてから、
  レビュー時点(2020年5月11日時点)では既に1年が経過しており、
  未だに開発中ということは、開発期間は明らかに1ヶ月ではない
  メッセージが嘘なのだろうか?

②ホラーゲームとして大事な部分が抜け落ちている
 これも書くと長くなってしまうが、大事な箇所を厳選してみた

 ■驚かせ方が単調
  ホラーゲームに最も重要な要素である、恐怖を感じさせる要素がジャンプスケアしかなく、
  しかも実に7回も使用している
  本ゲーム内に登場するモンスターは3種類だが、
  問題なのは魔女もどきのモンスターである(プニヒールと呼称するらしい)
  ギョァァァァという高音と共に出現するため、誰しも最初はビビるであろうが、
  流石に7回も高音と共に登場されると、怒りを感じるのは私だけだろうか
  私は元々高音に耳が耐えられる方ではないので、結局音声を全てカットしてプレイした
  音割れ素材さえ使えばウケると思っている実況者並にスベっていると言わざるを得ない

 ■警告が十分でない
  まずはこのスクリーンショットをご覧頂きたい
  警告なのに、『含まれる』ではなく、『含まれる可能性がある』とはどういうことなのか
  プレイによっては含まれないこともあるのだろうか?
  あるなら是非ご教授頂きたいところである
  『感じ方には個人差があるので云々』と言いたいのかもしれないが、
  ホラーゲームというジャンルで、このような警告が事前に出るということは、
  開発者自身それを含むことを予期していたと推測できる
  なぜ断言しなかったのか、これが分からない
  また、大事なことであるが、ジャンプスケア警告は一切ない
  (もしジャンプスケア警告があったら、プニヒールが出現したあたりで返品していただろう)
  
 ■一部(特に設定面)の実装が十分でない
  まず、BGMの音量変更はできても、SEの音量変更はできないことを挙げたい
  そう、プニヒールの出現音はBGMをカットしようがデフォルトの大音量で流れるのだ
  開発者は、『恐怖を感じて欲しい箇所なので調整はできないようにした』と言うかもしれない
  なるほど、鼓膜が弱い人は死ねということか
  次に、このスクリーンショットを挙げたい
  ホラーゲームにおいて、明るさはゲーム性をも左右しかねない非常に重要な設定項目である
  明るさだけで恐怖の感じ具合は異なるし、不都合なものを見られてしまうこともある
  これを避けるために、例えば『XXのアイコンが見える程度に』などの指標があるはずだが
  このゲームでは『あなたが一番怖いと思う明るさ』という曖昧な基準に委ねており、
  ゲーム側での指標を出していないのである
  プレイヤーが最大限まで明度を上げた状態を怖いと思ってプレイした結果、
  『全く面白くなかった』という感想を抱いたとしても、
  それは明るさの問題ではなくゲームのせいということになる
  まさかのストロングスタイルと言わざるを得ない

③開発者にやる気がないか、そう思われても仕方がない言動をしている
 ゲーム起動時のメッセージに『レビューやフィードバックを頂けると嬉しい』とあるが、
 ゲーム中の不整合箇所などを指摘しても、概ね『XXなのでできません』が主な回答である
 対応しなくて良いと思っているか、対応する気がないのではないかと疑いたくなるほどであり、
 回答から判断する限り、今後このゲームが改善されることは無いように思えてしまう
 『今後良くなることを期待して高評価』に出来なかった原因でもある
 
 以下に開発者から頂いた、不可思議な『対応できない(しない)理由』を挙げてみよう
  ・仕様という事でよろしくお願いします[megalodon.jp]
  ・赤という設定のまま突き通しました笑
  ・ファイル中の文章を変えると今開発しているプロジェクトにも影響が出てくるので厳しい
  ・どうにもなりませんね...すいません

 挙げ句、理由は不明だが
 『もうこのゲームは私だけの判断では要素変更ができない状態になっています
  ご理解をお願いします』
 と返答している。アドバイザーもしくは担当編集でもつけたのだろうか?
 何にせよ、これから先はいくらフィードバックを送っても直せないし、
 追加要素以外の改善が見込めないということだろう
 これだけでも買ってはいけない理由足り得るのではないだろうか
 
 また、難しすぎるとのフィードバックを受けて作られた公式攻略ガイドが、
 作成途中のまま放置されていることも挙げられる
 『QuietMansion2 Ver1.03用の公式攻略ガイド』だそうだが、
 現在最新のバージョンは3.03である(2020年5月11日時点)
 注意書きには『ガイドを見ることによってこのゲームの99%の楽しみを得られません』
 との記述があるが、攻略情報はチェックポイント4までしか書かれていない
 完成してもいない攻略情報で、99%楽しみが失われるとはどういうことなのか?

④開発がいちいち首を突っ込んでくる
 これまでのスクリーンショットを丁寧に見た方はお気づきになるかもしれないが、
 スクリーンショットのアップロードに対して開発者のコメントが付くのは、
 概ね1週間以内であり、ほぼ全レス状態である
 逆に誰でもいいから開発者とお近づきになりたいという願望があるならば、
 ゲームを購入して適当にスクリーンショットでも上げてみるといいかもしれない

総論
 もしこのレビューを読んでいる貴方が、例えばチラズアートのように、
 画質的には低クオリティであっても、それなりに恐怖を感じられるゲームを求めていたり、
 低価格と言えども相応の内容や品質を重視しているのであれば、
 『このゲームは貴方の期待に応えられるほど良いものではない、やめておけ』
 という一言に尽きる

どうすればよかったのか
 これを見るかもしれない開発者様へ

 Steamでこのゲームを販売することは開発者様の自由ですので、止めはしません
 が、上述した通り、Steamで低価格のホラーゲームを買う奇特な人間の需要に対して、
 失礼ながらこのゲームの価格と品質は適合しないものと思われます
 この出来では、私のように低評価レビューを書く人や、
 具体的な理由もなしに低評価をつける人も出てきてしまうでしょう
 Steamには返金制度もあるため、返品者も相応に出てくるものと考えられます

 もし仮に、貴方様が「高校生がこのゲームを作った」という事実を評価して欲しい、
 低評価は要らないとお望みのようでしたら
 Youtuberやライトゲーマー向けのプラットフォームで販売することをおすすめします
 クソゲーにすら厳しいスチマーより、もっと素直な称賛やレビューが頂けることでしょう
 逆に、これをバネにしてより良いものを作りたいと思うのであれば、
 このレビューを含め、スチマーによるレビューが役に立つことを期待します

 私のアップロードしたスクリーンショット等にコメントを頂けるのは有り難いですが、
 新作の開発も進行中とのことですので、何かとお忙しいことでしょう
 コメントでお返し頂くのではなく、行動にてお応え下さいますよう、お願い致します
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開発元の返答:
noguchikanata  [開発元] 投稿日: 5月16日 9時05分
大変参考になるレビューありがとうございます
ご指摘のあったストアページの箇所は先程修正致しました

ゲームファイルに関しては6~7月のアップデートを予定しております
申し訳ありませんが、もうこのゲームは私だけの判断では要素変更が
できない状態になっています
ご理解をお願いします
頂いた案を修正した今後のアップデートにご期待ください

また、今回のレビューで低評価レビューは「悪意のあるもの」ではなくて
「重要なフィードバックのかたまり」だという事を気づかされました
頂いたフィードバックは絶対に今後の参考にします
去年も同じような低評価レビューを書いた人に対して取り乱した事が
あり反省した事がありました
本当に大切な事を忘れていました

この度は大変参考になるレビューを書いていただきありがとうございました
4 件のコメント
templa6 6月6日 6時42分 
管理者が自分に都合の悪いと思われるコメントを削除したのでWeb魚拓URLに修正
陸奥 5月13日 0時34分 
ちょっと待ってこれの1と2どっちがマシなんだよ
templa6 5月12日 21時52分 
書く側も見る側も辛酸やでホンマ
こんな誰も得しないレビュー書いちゃってさぁ...お前聡ずかしくないのかよ?
(自業自得)
陸奥 5月12日 10時59分 
辛酸っ・・・!!圧倒的辛酸っ・・・!!