奥凱航空
(2015年1月31日撮影、資料写真)

旅客便最新貨物搭載可能便 (pdf)

 ◇9日、武漢と日本を結ぶコンテナ水上輸送の定期航路開始

【CNS】10トン近い貨物を積み込んだ奥凱航空(Okay Airways)のフライトBK3209が10日午後、武漢天河国際空港(Wuhan Tianhe International Airport)から日本の関西国際空港へと飛び立ち、武漢と大阪を結ぶ定期空路が正式に開始した。9日には武漢と日本を結ぶコンテナ水上輸送の定期航路も始まった。

 武漢天河空港と関西国際空港の定期空路は奥凱航空が輸送を担い、機体は737-900を使用し毎週7フライト運航する。空路で輸送される貨物は現時点ではマスクなどの感染症対策物資のほか、国際ネット通販の日用品や高精度設備や部品などだ。

 同空路は航空物流の「湖北機場集団航空物流」と国際ネット通販の「武漢大道衆採科技」の2社が提携し、この前に臨時チャーター便を共同運航したことをベースとして実現した国際定期航空貨物便だ。先月8日に営業を再開した武漢天河空港にとって、初めて就航した国際定期路線となった。5月末には、武漢と東京をつなぐ定期便が運航開始となる見込みだ。

 武漢市の陽邏港(Yangluo)一期埠頭(ふとう)では9日の午後5時30分、貨物船「華航漢亜2号」が感染症対策物資と工業産品が入ったコンテナを積載し日本へ向け出航した。
 ここに至って、武漢と日本を結ぶ水上輸送の直行定期船が運航を開始し、揚子江の中流域から海外を結ぶ初の国際定期航路となり、武漢とその周辺の華中地区にとって新たな対外貿易のルートとなった。

 武漢から日本に至るコンテナによる河川輸送+海上輸送の定期航路は毎週一本、往復には14日間かかる。「華航漢亜1号」と「華航漢亜2号」の2隻を運航。武漢陽邏港を出航すると、揚子江を経て直接日本へ向かい、日本では神戸、大阪、名古屋の3港に寄港するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。
AFP 2020年5月13日

直行貨物コンテナ
(2018年8月4日撮影、資料写真)

 ◇武漢~大阪間の定期貨物輸送路線が正式運行開始

 10t近い貨物を積んだ中国奥凱航空の「BK3209」便が、5月10日午後に湖北省武漢市の武漢天河国際空港を飛び立ち、大阪の関西国際空港へ向かった。これにより武漢~大阪間の定期貨物輸送路線が正式に幕を開けたことになる。

 天河空港から関空への定期航空路は奥凱航空が運航し、現在の使用機材はボーイング737‐900、計画では毎週7便を運航する。同日積載された貨物には今必要とされるマスクなどの防疫物資のほか、越境ECの貨物、日用品および高精度設備の部品も含まれていた。

 天河空港から関空への定期航空路は奥凱航空が運航し、現在の使用機材はボーイング737‐900、計画では毎週7便を運航する。同日積載された貨物には今必要とされるマスクなどの防疫物資のほか、越境ECの貨物、日用品および高精度設備の部品も含まれていた。

 天河~関空路線は、これまでに行われた国際貨物輸送チャーター便の臨時テスト運航を踏まえ、湖北空港集団航空物流有限公司が武漢大道衆採科技有限公司と共同で計画し、開通させた国際貨物輸送の定期チャーター便路線で、天河空港が4月8日に運航を再開してから初めて開通した国際定期貨物輸送路線でもある。今月下旬には武漢と東京を結ぶ定期貨物輸送路線も開通する予定だ。

 ANA傘下で航空貨物事業を手がけるANAカーゴは12日、成田空港と中国・武漢を結ぶ貨物臨時便を運航すると発表した。19日から31日にかけて週3便を運航する。
 同社が武漢に貨物専用便を運航するのは初めて。旅客の定期便が運休する一方、経済活動が再開し貨物の需要は戻りつつある。専用便でこれに対応する。

 ANAグループが武漢行きの便を運航するのは2月の旅客チャーター便以来約3カ月ぶり。機材は米ボーイングの中型貨物専用機「767F」を使用する。運搬する荷物は今後募集するが、日本からは自動車部品など、武漢からは医療用品などの輸送を想定している。

 航空貨物は貨物専用便のほか旅客便の貨物スペースも使い運ばれる。全日本空輸ANAは日本から武漢へ旅客便を運航していたが現在は運休しており、クループでは武漢に航空貨物を運べない状況にあった。

 9日午後、武漢市陽邏港の一期ふ頭で、防疫物資と工業製品を積んだコンテナ船「華航漢亜2号」が日本へ向けて出航した。これにより、武漢と日本を結ぶ長江経由の直航コンテナ航路が定期航路として運航を開始し、長江中流・下流域で初めての国際水上貨物輸送の直航航路になり、武漢と華中エリアにまた1つ新たな対外貿易ルートが開通した。

 武漢‐日本の直航コンテナ航路は週1便運航で、1往復するのに14日間かかり、「華航漢亜1号」と「華航漢亜2号」の2隻が運航する。ポイントとポイントを結ぶ直航方式を採用し、陽邏港を出発すると長江経由で海に出て日本の港に向かい、神戸、大阪、名古屋の3カ所の港に停泊する。

 ここ数年、武漢市と日本の経済貿易交流が日に日に緊密化している。武漢にはホンダやメイコーなどの日系企業が進出し、黄陂エリアでは中日産業パーク建設も予定される。現在、武漢から日本への物流の輸送規模は年間2万TEU(20フィートコンテナ換算)に上り、急速に増加中だ。

 武漢~日本の空路と水路の直航貨物輸送ルート相次いで開通し、今後の中日貿易の急速発展にプラスになり、日本と中国内陸部の直接の往来を促進することが期待される。
中国経済新聞 2020年05月21日

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