AndroidでUSB接続のモードを「充電」から「ファイル転送」モードに変更する方法

AndroidとパソコンをUSBで接続したことのある人は「USB接続モード」という言葉に聞き覚えがある人もいると思います。充電やファイル転送などを行えるものですが、今回はその、Android端末パソコンとのUSB接続モードの話をしていきます。

AndroidでUSB接続のモードを「充電」から「ファイル転送」モードに変更する方法のイメージ

目次

  1. 1. AndroidのUSB接続モードとは?
  2. 1-1. 接続モードの種類
  3. 1-2. Macとの接続なら「ファイル転送」モードに
  4. 1-3. デフォルトは「充電」モード
  5. 2. Androidの接続モード「MTP」と「PTP」とは?
  6. 2-1. MTP(ファイル転送)
  7. 2-2. PTP(写真転送)
  8. 3. AndroidのUSB接続モードを変更する方法
  9. 3-1. 変更手順
  10. 3-2. ファイル転送モードを自動選択する設定
  11. 4. AndroidとパソコンをUSB接続してファイル転送する方法
  12. 4-1. 接続に使うUSBケーブル
  13. 4-2. AndroidとパソコンをUSB接続しても認識されない場合
  14. 4-3. ファイル転送の手順
  15. 4-4. 合わせて読みたい!Androidに関する記事一覧

AndroidのUSB接続モードとは?

Android端末のファイルというのは、写真を撮ったり画像をダウンロードしたりしていると日々増えていくものです。

Androidの内部ストレージを圧迫する場合もあり、そんなときにSDカード(外部ストレージ)へ移動する人もいれば、パソコンへ移動する人もいることでしょう。

パソコンへ移動させる場合はUSBケーブルを利用してファイル転送を行う必要がありますが、Android端末とパソコンとをUSBで接続する際、「USB接続モード」を選択する必要がある場合があります。

接続モードの種類

AndroidからのUSB接続モードには主に2種類存在しています。

一つがファイル転送モード、もう一つが充電モードです。端末によってはSDカードリーダーとして利用するUSB接続モードもあるようですが、今回はその話は割愛します。

Macとの接続なら「ファイル転送」モードに

パソコンでUSB接続したAndroid端末のファイル管理を行う場合、AndroidのUSB接続モードを「ファイル転送」モードにする必要があります。

なお、MacでAndroidとパソコンをUSB接続する際は、あらかじめファイルマネージャーアプリのインストールをしておく必要があります。インストールせずに利用すると、MacパソコンがUSB接続したAndroid端末を認識できないのでファイル転送もできません。

Mac用のファイル管理アプリとしておすすめなのは「Android File Transfer」です。無料でダウンロードできますので、リンク先からインストールして利用してください。

Macの場合はそういった別のソフトが必要になりますが、WindowsパソコンでAndroid端末とUSB接続する場合はUSBケーブルを用意して接続すればファイル転送が可能になります。

WindowsOSでAndroidからのファイル転送を利用しようとしている人は特に何かインストールする必要はありません。

デフォルトは「充電」モード

なお、Androidとパソコンを接続した場合のデフォルトのUSB接続モードは「充電」モードです。このデフォルトのUSB接続モードである充電モードではファイル転送はできないので、USB接続モードを変更する必要があります。

文字通り「充電」するモードですので、充電するだけです。

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Androidの接続モード「MTP」と「PTP」とは?

AndroidからのUSB接続モードの「ファイル転送」モードにも、2つの種類があります。

MTP(ファイル転送)とPTP(写真転送)です。見たことがあるかもしれない、という人もいると思いますし、実際利用しようとしてどちらを使えばいいか分からなくて困っている人もいるのではないでしょうか。

MTP(ファイル転送)

MTPとは「Media Transfer Protocol(メディア転送プロトコル)」の略称です。

アメリカのマイクロソフトが、ポータブルデジタル音楽プレーヤーなどとWindowsのパソコンを接続するために開発したものになります。Androidなどのスマートフォンもその対象の一つにあたります。

そのため、Windowsパソコンにつなぐ場合、WindowsパソコンにMTPが標準搭載されているためドライバが不要というわけです。Macは標準搭載されていないためドライバが必要になるのもこれが理由といっていいでしょう。

PTP(写真転送)

PTPとは「Picture Transfer Protocol(画像転送プロトコル)」の略称になります。

デジカメと同様に近い形で読み込まれるため、Android端末の中のカメラ関係のフォルダしか表示されません。Macの場合も同様に、カメラ関係のフォルダのみ表示されます。

MTPよりも転送範囲が制限されるのですが、実はMTPの基礎となっているプロトコルでもあります。

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AndroidのUSB接続モードを変更する方法

では、ここからはAndroidのUSB接続モードを変更する場合の変更方法を説明していきます。

変更手順

Androidで「ファイルを転送する」を選択

Android端末をパソコンとUSB接続すると、まず画面に「USB接続の用途」と表示されます。

そこで「ファイルを転送する」の表示を選択してください。これがMTPにあたります。(端末によっては「ファイルの転送(MTP)」等表記が異なる場合もあります)

接続時にはUSB接続モードはデフォルトの「充電」で問題なかったけれどファイル転送したくなった、間違えてUSB接続モードをデフォルトの「充電」モードのままにしてしまった、などの場合は下記の方法で変更してください。

通知バーから変更

通知バーから接続モードの変更

表示こそされていませんが、Android端末の通知バーにUSB接続モードを切替できる通知が、USB接続解除まで常駐しています。通知バーを開いてください。

「ファイルを転送する」を選択

「Androidシステム・この端末をUSBで充電」と表記されています。これがデフォルトの状態です。端末に表示は異なると思いますが、似たような表示があるかと思います。(ない場合は次の方法で切り替えをお願いします)

そこをタップすると、先ほど表示されていたUSB接続モードの画面が表示されます

Androidからファイル転送をしたいので、「MTP(Media Transfer Protocol)」を選択しましょう。

「USBをファイル転送に使用」に変更

通知の所が「USBをファイル転送に使用」に変わっているのが分かります。

「開発者向けオプション」から変更

Androidの設定を開く

Android端末には隠れ機能として「開発者向けオプション」というものがあります。これはアプリの開発などに携わる人が利用するもので、基本的に一般の人が利用するものではありません。表に出ていないのがデフォルトの状態です。

しかし、Android端末のUSBの接続モードを変更しようとするとここを開く必要があります。そのため、まずは開発者向けオプションの開き方の説明から入りましょう。

Androidの設定を開いてください。

「システム」を選択

「システム」を選択します。

「開発者向けオプション」はデフォルトでは表示されていない

さて、一覧を見ていただくと「開発者向けオプション」は見当たりません。隠れ機能ですので、通常表には出ていないのです。

ではどうやって表に引っ張り出すかと言いますと、連打です。はて、と思われた方もいると思いますが、とりあえず進みましょう。

「端末情報」を開いてください。

「端末情報」を選択

端末情報の下の方に「ビルド番号」というものがあります。ビルド番号の部分を7回連打(連タップ)してください。

「ビルド番号」を7回タップ

Android端末のロックNo.の入力を促されますので、入力しましょう。

「これでデベロッパーになりました!」と表示されます。これが表示されるとAndroid端末の開発者向けオプションを利用することができるようになります。

「これでデベロッパーになりました!」の表示

完了したら左上の矢印もしくは戻るボタンから「システム」の所へ戻ってください。

すると、先ほどはなかった「開発者向けオプション」が増えているのが分かります。

「開発者向けオプション」をタップ

「開発者向けオプション」を開くとその中に「USB設定の選択」というものが表示されます。そこを選択してください。

「USB設定の選択」をタップ

ファイル転送をしたいので、「MTP(Media Transfer Protocol)」を選択しましょう。

「MTP」を選択

ファイル転送モードを自動選択する設定

なお、Android端末をパソコンへUSBで接続した際、USB接続モードを自動的にファイル転送モードにする場合、開発者向けオプションから設定を変更する必要があります。

先ほど開発者向けオプションからUSBの接続設定を変更した方は特に設定変更する必要はありません。

MTPを選択してファイル転送可能になる

なぜかというと、先ほど開発者向けオプションで触った画面と全く同じことをするだけだからです。

開発者向けオプションでUSB設定の選択で「MTP」を選択する、これだけで完了です。

この作業を行えば、次回からAndroid端末をパソコンUSB接続した時、デフォルトでのUSB接続モードが「MTP(メディア転送モード)」になります。

ただし、一つ注意点があります。Android端末をパソコンに接続している時に通知バーで「充電」モードに変更した場合、開発者向けオプションの方で「充電」モードを選択した状態となってしまいます。

つまり、通知バーで変更してしまうと、それが次にAndroid端末とパソコンをUSB接続した時のデフォルトのUSB接続モードになってしまう、ということです。デフォルトの接続方法をMTPのままにしたい場合は注意して利用してください。

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AndroidとパソコンをUSB接続してファイル転送する方法

さて、ではAndroid端末とパソコンをUSB接続してファイルを転送する方法の説明に入りましょう。

Windowsパソコンでの操作が中心になりますが、Macで利用している方も大体は同じ方法になるかと思います。Macで利用する人は下記の方法を参考にしてみてください。

接続に使うUSBケーブル

Type Cの端子

転送に使うケーブルですが、現在のAndroid端末の接続端子に対応するケーブルの端子は2種類あります。

一つが「Type C」と呼ばれる端子です。iPhoneの端子のようにどちらを上にして挿しても接続できるケーブルです。比較的新しいAndroid端末はType Cの端子が主流になりつつあります。

上記のような端子がそれにあたります。

Micro USB端子

なお、Type Cの端子でないAndroid端末の場合は「Micro USB」という端子になります。ここ1~2年より前(2019年1月現在)のAndroid端末を持っている方は大体がMicro USBになるのではないでしょうか。

上記のように、挿す方向が決められているものが「Micro USB」になります。

端子だけでなくケーブル自体の性能にも注意

なお、USBケーブルによっては「充電のみ」のものと「ファイル転送可能なもの」とがあります。充電のみができるUSBケーブルの場合、Android端末の方の設定をいくら変えようとファイル転送は不可能です。

購入する際はそのケーブルがファイル転送に利用できるかどうかを確認の上購入してください。

AndroidとパソコンをUSB接続しても認識されない場合

Android端末とパソコンをUSB接続して、USB接続モードもMTPにしたのにパソコンがAndroidを認識してくれない場合は、データの転送もできない状態になります。そんな場合の対処法をいくつか紹介します。

Android端末がロックされている

Androidの画面がロック画面になっていると、読み込むことができない場合があるようです。

ロックを解除してみてパソコンがAndroidを認識してくれるようであればOKです。

接続方法を切り替える

基本的にUSB接続モードは「MTP」で問題なく行えるのですが、USB接続できない場合もあります。

その場合は、一度「PTP」で接続してみて、再度「MTP」で接続しなおしてみてください

ケーブルを変えてみる

ファイル転送可能なケーブルだと思ったけど実は違ったからファイル転送できないだとか、ケーブルが断線していて使うことができないだとか、そういう原因で接続できない場合もあります。

一度別のケーブルで接続してみてください。

Android端末のUSBデバッグモードがオンか確認する

開発者向けオプションに「USBデバッグモード」というものがあります。

そこがONになっていないとパソコン側がAndroid端末を認識できない(大容量装置として接続されるなど)ことがありますので、一度確認してみてください。

なお、OFFになっているからと言って接続できないわけでもありません。

USBデバッグの設定の確認

USBポートを変更してみる

パソコンのUSBポートが原因で認識できない場合もあります。いくつかUSBポートがある場合は、差し替えてみてください。

パソコンの再起動

パソコン側の何かが原因の場合、一度パソコンを再起動することで接続できない状況が解消することがあります。

一度パソコンを再起動してみて、再度接続を試みてください

ファイル転送の手順

さて、ではAndroid端末からのファイル転送の方法を説明しましょう。

ケーブルで接続

まず、Android端末とパソコンをUSBで接続しましょう。

Android端末にUSB接続モードの選択画面が表示されますので、「ファイル転送モード(MTP)」を選択します。

パソコンから操作

スマホのデバイスを開く

ここからはパソコンでの操作になります。エクスプローラを開き、そのうちスマホにあたるものを選択してください。

上記の場合は「SH-03J」(スマホの機種名)になります。

Androidのストレージ内訳(内外)

開くと「SDカード」と「内部共有ストレージ」があります。

SDカードはいわゆる「Android端末の外部ストレージ」、内部共有ストレージは言うまでもなく「Android端末の内部ストレージ」です。

今回は「内部共有ストレージ」からファイル転送してみましょう。

移動したいファイルがあるフォルダを選択

例えば「Pictuers」を選択しましょう。基本的に画像関係はここに入っていることが多いです。

移動先を別ウィンドウで開く

では、画像を移動(コピー)する方法の説明に移ります。

移動(もしくはコピー)したい画像を選択して、エクスプローラーを別に開きます。(デスクトップへの移動でももちろん構いません)

Android端末内のデータのコピー

普通にドラッグ&ドロップ(左クリックで)すると、コピーの作成になります。

この場合、Android端末の中に画像などのデータは残ったままです。

Android端末内のデータのコピーもしくは移動

右クリックでドラッグ&ドロップすると、コピーと移動のどちらかを選ぶことができます。移動すると、Android端末の中に画像データなどは残りません。

ただし、何かの拍子でデータが消えてしまう可能性もありますので、コピーしてからAndroid端末の中のデータを消すという方法をとった方が安全です。

Android端末からパソコンへファイル転送する方法はご理解いただけましたか?

Macの人はデフォルトの状態では接続できないのでファイルマネージャーアプリが必要になりますが、そのインストールが完了すれば簡単にファイルの移動ができるようになります。

WindowsやMacなどのパソコンにファイルを転送してAndroid端末の内部ストレージを少しでも多くすれば、アプリもたくさんインストールすることができますので、ぜひ活用してみてください。

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この記事のライター
八千草 蛍
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