TL;DR アフィ記事です
先日めでたく友人に子供が生まれ、他でも安定期に入ったとかめでたい報告が相次いでおり、そういう年代に入った実感が湧いてきた。
前々回の記事で書いた娘が無事に一歳半検診を終え、この期間であっても学んだ事は多い。特に子育てに関わる便利アイテムというのは実際に子育てをしないと触れる機会もないし、子供も家庭事情も千差万別なので有用なものもあればそうでないものもある。
実際に子育てを始めるまでは、3ヶ月までは首が座らないとか(そもそも首が座るって何さ?)、そのうち首が座ってもまだ腰が座らないとか、乳児の中でも複数の段階に別れていることすら知らなかった。

スイマーバで遊ぶ娘
6ヶ月にもなれば徐々に離乳食を始めていくことになるのだけど、離乳食が食事の教育であることも考えるとできれば座って食べさせたいのが親心である。が、6ヶ月というのは首は座っていても床や椅子に適切に座る筋力やバランス感覚が無いため、無理やり座らせてもずり落ちるか痛そうな転び方をするだけである(小さい乳児は転びそうになっても手を付くとか体を丸めるといった防御すらできない)。
そこで役立ったのがバンボである。
椅子一つで7000円は高く見えるが見ての通り一度座ったらすっぽりとお尻がサポートされて姿勢が固定され、腰が座っていなかろうが首さえ座っていれば離乳食を与えるのに丁度いい体勢をキープできる。
ちょうどこれぐらいの子だと歩きはしないがハイハイや寝返りはするのでいつの間にか知らない場所に移動していたりする事もある一方、バンボは一度座らせれば抜け出せないのでご飯作ってる間などでも目を離せるという利点もある(座らせっぱなしは拘束なので可哀想だけどここぞという時に役立つ)。知り合いは自分が風呂で自分の身体を洗う間にバンボに座らせて待機してもらっているそうだ。
なおうちの子は成長が進むにつれバンボから自発的に抜け出して動き回るようになったのでお払い箱となった。使わなくなったらメルカリなどで売ればそこそこの値段で売れるし、そもそもメルカリなど中古品で仕入れても良い。我が家の写真のものはダッグエッグブルーという色だったが今はAmazonには在庫がないようだ。
風呂といえば沐浴は一つの新生児子育てのハードルで、危険と隣り合わせである。首が座らない子を浴槽に入れるときは常時首をサポートしながら入れる必要があり手と目が離せなかったが、首さえ座ってしまえばスイマーバが実に良かった(公式サイトは首が座る前でも顎が抜けなければOKとしている)。
子供を風呂に入れる一方で親自身も風呂に入る必要がある。浴槽に入ってる間は抱っこしていればどうにでもなるとして、親自身の髪や身体を洗う際には当然子供から手を離す必要がある一方で大抵の浴室の洗い場は新生児を寝かせておくには忍びない環境である。
よく聞くソリューションが「浴室の外にいるパートナーにバトンタッチ」「風呂の蓋の上に置いておく」「脱衣所の床に置いておく」などだが、パートナーはいつも在宅とは限らないし、風呂の蓋はズレたり壊れたりで信用ならないし風呂蓋メーカーも推奨_していないし、脱衣所は冬場寒かったり寝返りなどで遠くまで移動されたりする。
だがスイマーバがあれば親が自身の身体を洗うあいだ浴槽に浮かせておくことができる。これはひとたび装着されてしまえば事故を起こす方が難しく、浴槽の中で急に立ち上がって足を滑らせても浴槽のへりに頭をぶつける前にスイマーバがクッションとなって守ってくれる。注意書きには「使用中は目を離すな」とは書いてあるが、髪を洗う瞬間ぐらいは目を離しても音に気を遣っていればよほどの事はない…と思う(当然事故が起きないわけではない、スイマーバ公式はやらないよう警告している)。
なお突然穴が空いたりしたら沈むんじゃないかと心配になったが、浮輪が内部で二重構造になっており、片方に穴が空いても即座に致命的な状態にはならないように設計されているようだ。よくできてる…。バンボは正規品が高いので類似品でも大丈夫かも知れないがスイマーバは命に関わるので怪しげな安いやつを買うよりは安全面の観点から正規品にしたほうが良いと思う。
世の中には同様の課題を解決するアイテムとしてこういうものもあるが都内の狭い風呂事情ではスペース的になかなか厳しいものがあり買わなかった。
成長して機動力が出てくるとハイハイで色んな場所に移動するのを厭わなくなり、好奇心を燃料に驚くほどの行動力と執着を見せてくる。手の届く範囲にあるものは基本的に飲み込まれそうになったり舐め回される前提で整理する必要があるが、キッチンの足元の棚なんかは幼児にとっては未知がつまった宝箱で、一度開け方を覚えられてしまうと異様な執着で中身をぶちまけられ続けることになる。
キッチンの棚にあるものをすべて幼児セーフなものだけにするのは困難であり、キッチンに踏み入るたびに連れ戻し続けるのは親の体力が死ぬと判断し、キッチンへの立ち入りを物理的に封じることにした。
これは突っ張り棒の原理で取り付けるゲートで、開くにもひと工夫要るためしばらくは突破不能の良いやつである。大人はゲートを開けながら通ってもいいし跨いでもいい。3歳とかになったらゲートの戸を開ける知恵をつけるかも知れないがその頃には多少なり言葉が通じると思うので対処法を変えていくことにはなるとは思うが、当面のキッチンの平和は保たれた。突っ張り棒なので壁を傷つける心配もなく、賃貸でも安心。
キッチンといえば皿も問題である。食育という観点からは離乳食をスプーンで「あーん」からはいずれ卒業し、自分で食器からご飯を食べる練習をする必要があるが、離乳食卒業したての幼児はとにかく食べれるものに対するリスペクトがない。
人間の幼児の前ではどうやら親が丁寧に作ったご飯も道に落ちている石ころも「興味があれば口に入れるし、興味がなければ見向きもしない」という対象として同様に認識されている。まだ子犬や子猫のほうが食べれる物・食べれない物の区別をしているようにすら感じる。そのため皿に盛られた料理があっても、我々がプラのトレーに砂が盛られているのを見た場合と同様な接し方をする事すら珍しくない、つまり例えばその皿のウラ面が少しでも気になれば砂場の砂と同程度の無邪気さで食器は裏返される。
幸いにして幼児の腕力は弱いのでこういうアイテムで対処可能である。
やらないよう
一見ただの皿に見えるがmunchikinというメーカーから出ているこれはウラ面が吸盤になっていて机に張り付くため、ぶち撒ける事が物理的に難しくなる。皿を重くしても同様の効果はあるかも知れないが万一のときのダメージが大きくなるので吸盤皿はコスパが良くておすすめである。
それと、必然的に食べ物は口に運ぶまでにこぼし続けるので、服を汚さないエプロンも便利であった。
離乳食用の首につける前掛けはよく見かけるが、少し知恵がついてくると首に当たる部分が邪魔なのか掴んで剥ぎ取って投げ捨てられてしまう。そこで両袖を通して背中で固定するタイプのものに変えたところ剥ぎ取られる事はなくなった。ついでに両腕も防御範囲に加わって便利である。写真の中では黄色いエプロンをつけている。
他にもこのmunchikinというメーカーは幼児用の食器を作っていて、このコップなんかは良かった。
幼児が普通のコップで飲み物を飲もうと思ったら全量ぶち撒けるのが関の山だが、このコップはなんと逆さまにしても中身が一滴もこぼれない。でも傾けて吸うと飲める。不思議。
ストローマグもそれはそれで良いところもあるが、いずれはコップなどから直接飲めるようになって欲しいのでこういう安全な練習用食器は助かる。
娘と外に散歩に行く際は常時抱っこ紐を使っていたが、抱っこ紐は取り付け手間がかかるという重大な問題があったがヒップシートというウェストポーチ的なものを使うようにしたところ一気に楽になった。
取り付け方はウェストポーチと一緒だけど、角度のある座面が付いてて上に座らせる事ができる。抱っこ紐はひとたび装着したらまた寝かせれる場所に付くまで下ろす事は基本的にできないが、1歳過ぎた子は自分の足で歩きたがる上にすぐ疲れて抱っこをせがむので上げたり下ろしたり忙しい。かと言って抱っこ紐なしで抱っこし続けるのも腕が死ぬのでヒップシートは大変助かった。一度座らせれば片手で安全に保持できるし、僕は持っていないがアタッチメントを使えば抱っこ紐のように全面をカバーする事もできるので寝ている子を両手フリーで運ぶ事もできる。娘もこれをとても気に入ってて、出かける前にこれを装着しているところを見るだけで満面の笑みで駆け寄ってくる。買ってよかった。ただ、乗り物として認識しているのかこれを付けた僕が近くにいると常に乗せろと泣くので歩きの練習にはならない…。
まだ挙げればいくらか出てくるとは思うけど、いずれも実際に子育てしてみるまでは欲しいとも必要だとも思っていなかった(我が家の)必需品である。全部の家庭で全部が我が家同様に活躍する保証は無いけど、自分の家庭事情に合いそうだなと思ったらwishlistに入れておくと僕が贈りやすくて助かります>友人たちへ
改めて子育ては日々研究で、思いもしなかった問題や解決策が次々と出てくるのでまたある程度ネタが貯まったら共有します。
2020年6月7日追記:風呂での洗髪中にスイマーバで遊ばせる使い方はスイマーバ公式がやらないよう警告しています。 https://swimava.jp/content/howtoswimava-attn.html