故郷神戸駅の記念入場券/茜堂 神戸駅発行の記念入場券と記念乗車券=茜堂 |
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神戸駅発行の、記念乗車券と記念入場券を、カバー(タトウ)付きで紹介致します。 新駅、新路線の開業や、新型車両の導入、施設の改修等の他、路線の廃止等、事業者側の節目となる出来事や、 新年等の社会的に慶祝すべき事柄を、記念して発行する乗車券類を記念乗車券と言い、その入場券類を記念入場券と言います。 ● 軟券の場合、当然ながら硬券と比べ、使用面積が広いのと、カラー印刷が容易で有る事から、見て楽しい切符に仕上がっています。 尚、掲載面積の都合により、比率を通常の切抜き切符と比べて、一部ですが、90%程縮小させています。 また、記載の切符本体サイズは、側面切符に対する物で、セット内で有っても、寸法に若干のバラツキが発生している様です。 ● 些か、神戸駅発行分の手持ち分が少なく、心もとないレイアウトでは御座いますが、ご容赦有れ。 それでは、大阪鉄道局が発行した、国鉄では戦後初の記念乗車券となる、鉄道開通75年記念乗車券からご覧下さい。 |
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昭和22年10月14日、鉄道開通75年記念、神戸~三ノ宮、3等、1圓、券番0699、神戸驛発行、運輸省。 終戦後に、国鉄が発行した記念乗車券の、第1号となる切符です。戦後2年目の、まだまだ物資が乏しい中で、作られた記念乗車券で、 紙質も可成り貧相で、印刷内容も精度の高い物では有りませんが、戦後の復興を目指す意気込みが、揚々と伝わって来ます。 その5年後の、昭和27年に発行された、鉄道開通80年記念乗車券では、既に精度の高い記念切符として、全国で発行されています。 ● 裏面のスタンプは、国鉄のスタンプでは無く、発売当日の昭和22年10月14日付けの、神戸中央郵便局の記念印で、 客車牽引の、前後デッキ付きの旧型EF58が、描かれています。切符本体サイズ、10.2×5.6センチ。 |
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昭和46年4月28日、神戸-東京間ドリーム号運転記念乗車券、神戸~京都深草、300円、券番0072、神戸駅発行、国鉄。 北口側から、夜の神戸駅を望む。背景には、阪神高速3号神戸線と神戸港、ポートタワーが見えています。 駅南は、再開発前の姿で、とてもシンプルです。切符本体サイズ=6.1×15.5センチ、裏面=時刻表。 ● 昭和44年6月10日から、東名高速道路の全通により、国鉄初の夜行高速バスが、大阪~東京間、京都~名古屋~東京間で、運行されます。 後者の系統は、同年12月3日から、名古屋~東京間(ドリームなごや号)、京都~東京間(ドリーム京都号)の2系統に分割されました。 昭和46年4月28日に、神戸~東京系統が登場します。(昭和53年4月に廃止、平成1年3月以降に、ドリーム神戸号として復活) |
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昭和47年5月20日、神戸まつり記念入場券、 4枚セット普通入場券(大人専用30円券=3枚、小児用10円券=1枚)、神戸駅、国鉄、 切符裏面に解説有り、袋付き、券番2049、大阪鉄道管理局発行。 一段目の図柄は、左側が、第1回の神戸まつりパレード。 右側は、第18回のみなとの祭から加わった、湊川神社を出発する懐古行列です。 ● 二段目の図柄は、神戸港から見る神戸市街。五段目の図柄は、切符カバーケースです。 ● 三段目の図柄は、開港当時の神戸港。神戸港は、慶応3年に兵庫港として開港した後、 明治5年に神戸港に改称し、近代的な国際港としてスタートしました。 ● 四段目の図柄は、明治中期の居留地海岸通りです。五段目は、カバーケースです。 切符本体サイズ(バラツキ有り)=15.1×6.3センチ、切符カバーサイズ=7×15.6センチ。 ● 神戸は国際都市として、当時の居留地には様々な洋館が、建てられていましたが、 昭和の初期頃から、明治風の異人館は姿を消して行き、 戦災により、完全に形を変えてしまいました。 現在は、山手にある北野町界隈に、当時の異人館の一部を、見る事が出来ます。 |
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神戸まつりの前身は、昭和初期の全国的な不況を、祭りで払拭しようと、昭和8年から開催され、その後38年続いた「みなとの祭」と、 昭和42年に、開港百年を記念して生まれ、4年続いた「神戸カーニバル」からなり、 昭和46年から、その二つの祭りを発展的に一つに統合し、新しい市民の祭りとして、現在の「神戸まつり」が、誕生しました。 ● また、この年は、湊川神社鎮座百年にあたる為、大楠公行列が復活し、神戸まつりのパレードに合流しています。 神戸まつりは、神戸市の財政援助団体である、神戸市民祭協会が、毎年主催し、 神戸市中央区三宮に有る、市役所前のトアロードを主会場に、市内各地で実施されている、神戸市最大の祭典です。 ● 以前は、5月に開催されていましたが、現在は、海の日の7月20日を中心として開催され、テーマは「緑と海そして愛」としています。 2009年には、新型インフルエンザ流行に伴い、神戸震災時に次いで、開催を、中止しています。 |
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昭和49年5月11日、大阪~神戸鐵道開通100年記念、入場券(大人30円、小児10円)、券番0418、裏面に解説有り、神戸駅発行、国鉄。 切符本体サイズ(バラツキ有り)=15.6×6.3センチ、切符カバーサイズ=7.4×16.4センチ。 開業当初の阪神間は、大阪駅、神崎(尼崎)駅、西ノ宮(西宮)駅、住吉駅、三ノ宮駅、神戸駅の6駅でした。 列車は、当時は1日8往復しか無く、所要時間は1時間30分を要していました。何と現在の3倍近くも、掛かっていた事になります。 ● 沿線の乗降客数で見ますと、当時は1日に僅か2191人でしたが、現在では60万人程となり、驚異的な増加を辿っています。 |
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昭和49年10月5日、名神高速線開業10周年記念、金額式乗車券(100円区間)、券番0693、裏面に解説有り、神戸駅発行、国鉄、JNR地紋。 切符本体サイズ、15.8×6.4センチ。 我国で初めての、本格的ハイウェイバスとして、昭和39年10月5日に、国鉄名神高速バス(神戸~名古屋間215.5Km)が、誕生します。 昭和46年4月28日から、神戸~東京間で、夜間に運行される高速バス「ドリーム号」の運転が、始まりました。 ● 大きな山々が、画面右側に写っている事から、神戸発の名古屋方面の上り車線だと思われます。撮影用にバスが3台連なっています。 |
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昭和53年10月2日、53.10ダイヤ改正、神戸駅新快速停車記念入場券、 3枚セット普通入場券(大人専用80円券=2枚、小児用40円券=1枚)、神戸駅、国鉄、 切符裏面に解説有り、袋付き、券番0234、大阪鉄道管理局発行。 一段目の図柄は、神戸駅での、二代目新快速電車(ブルーライナー、153系)。 二段目の図柄は、現三代目駅舎の北口、三宮行き7系統の神戸市営バスが写っています。 三段目の図柄は、距離標。四段目は、切符カバーケースです。 ● 切符本体サイズ=15.5×6.4センチ、切符カバーケース=17×7.5センチ。 ● 神戸駅の距離標は、6番線擁壁(ようへき)に建植されています。 高さ2.15m、白ペンキ塗りの三角柱の左側面には、東京起点589K340m02の表記が、 右側側には、神戸起点0K0mと表記されています。 ● 通常の距離標とは、やや趣きが異なり、東海道本線と山陽本線との、分界標となっています。 現在はビルが林立し、残念乍らこの位置からは、ポートタワーは見えなくなっています。 |
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切符図柄の2代目新快速、ブルーライナー(153系電車、6両編成、編成長120.7m、定員488名)は、 山陽新幹線の岡山開業を軸とした、昭和47年3月15日に行われたダイヤ改正から、15分間隔の運転運用で投入されました。 ● 新快速153系電車は、制御車輛に一部、クハ165(165系電車)が使われていました。 ● 初代新快速は、113系電車で、昭和45年10月1日に誕生し、昭和47年3月14日迄、運行されていました。 3代目の新快速は、お馴染みのクリームにチョコレートの117系電車で、昭和55年1月22日~平成11年5月10日迄、使用されていました。 4代目は、221系電車で、平成1年3月11日~平成12年3月10日迄、使用されています。 ● 5代目は、223系電車1000番台、2000番台で、平成7年8月12日から、運転が始まっています。 6代目は、225系電車0番台が、平成22年12月1日から、運転開始されました。 |
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昭和55年1月22日、シティライナー新快速運転開始記念入場券、3枚セット普通入場券(大人専用100円券=3枚)、神戸駅、国鉄、 切符裏面に解説有り、袋付き、券番2030、大阪鉄道管理局発行。 切符本体サイズ(バラツキ有り)=15.5×6.4センチ、切符カバーケース=17×7.5センチ。 ● 一段目の図柄は、52系、流線型急行電車(二次型)。 二段目の図柄は、153系、新快速電車(冷房車)ブルーライナー。 三段目の図柄は、117系、新快速電車シティーライナー。四段目は、切符カバーケース(タトウ)です。 ● モハ52等の52系電車は、鉄道省が、京阪神地区固有の、急行電車に使用する目的で、昭和11年に製造され、 当時、世界的に流行していた流線型を取り入れ、魚雷形電車(後に流電)と呼ばれていました。 ● 153系電車は、準急型(後の急行型)として、製造された車輛で、当時は91系と呼ばれていましたが、昭和34年の車輛称号規定改正に伴い、 153系となりました。最初の投入地から、東海形電車とも言われています。神戸駅停車となった、最初の新快速です。 ● 新快速電車シティーライナー117系は、昭和55年1月22日から、逐次、デッキ付き車輛で有る153系電車に代わり登場します。 編成は6両で、編成長120.56m、国鉄が京阪神地区の輸送事情に適合する専用車輛として、設計製造されました。 |
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昭和56年3月20日、ポートピア'81記念乗車券、3枚セット普通乗車券(150円区間券、100円区間券、小児50円区間券)、神戸駅、国鉄、 切符裏面に解説有り、袋付き、券番2770、大阪鉄道管理局発行。 切符本体サイズ=15.6×6.5センチ、切符カバーケース=17×7.5センチ。 ● 一段目の図柄は、117系、新快速電車シティーライナー。 二段目の図柄は、113系、湘南色車。 三段目の図柄は、103系、京浜東北色(青22号色)車。四段目は、切符カバーケース(タトウ)です。 ● 切符共通のイラスト車輛は、三宮駅からポートピア会場迄を結ぶ、ポートアイランド線、神戸新交通の初代ポートライナー8000型です。 当車輛は、平成21年11月8日、三宮駅2番線ホームにて、引退セレモニーが行われた後、神戸空港駅迄の最終運転を行い、 運転終了後、ポートアイランド車輛基地にて、惜別記念撮影会が行われ、惜しまれつつ引退しました。 ● |
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昭和56年9月6日、ポートピア'81記念乗車券パート2、3枚セット普通乗車券(130円区間券、110円区間券、小児60円区間券)、 神戸駅、国鉄、切符裏面に解説有り、袋付き、券番2073、大阪鉄道管理局発行。 切符本体サイズ=15.5×6.4センチ、切符カバーケース=17×7.5センチ。 ● 一段目の図柄は、ポートピア会場と、117系。 二段目の図柄は、再現された異人館通りと、銀河鉄道(3.5トンSL)と、117系。 三段目の図柄は、中央広場と、パンダ(ロンロン、サイサイ)と、117系。四段目は、切符カバーケース(タトウ)です。 ● 神戸博ポートピア'81は、昭和56年3月20日~9月15日の180日間、神戸沖の人口島ポートアイランドにて行われた日本万国博覧会です。 気になる小さなSLは、羅須地人鉄道協会の所有する、元台湾基隆炭鉱の3号機と6号機の2両です。 |
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昭和57年3月31日、金額式乗車券、神戸~110円区間、東京~110円区間、見本券、東京駅旅行センター駅発行、国鉄、JNR赤地紋。 切符本体サイズ、6.5×15センチ、実際の付帯券には、(見本)の文字は有りません。 ● リーダーズダイジェスト社の、昭和56年11月3日、第1版の「国鉄未使用きっぷコレクション 東海道本線118駅」は、 東海道本線各駅の隣駅迄の、昭和56年11月3日付の乗車券と、その土地の説明や時刻表、車両等の説明記載が有り、重厚な内容の冊子で、 該当切符2枚は、リーダーズダイジェスト日本版創刊35周年記念乗車券として、冊子巻末に付帯している物です。 ● 神戸駅発の切符裏面には、開業当時の神戸駅として、明治3年6月、神戸~西京間の第1期工事測量の為、英国の鉄道測量隊が神戸に上陸。 その翌月には、鉄道掛が大阪~神戸間の鉄道測量に着手し、明治4年6月には、神戸駅の用地の決定と買収が行われ、 英国人設計に因る、レンガ造りと木造を組合わせた、平屋造りの工事が始まり、3年後の、明治7年4月30日に完成しました。 ● 駅前に火の見櫓や、緑地公園等を備え、牧歌的な雰囲気を持った、神戸駅駅舎は、関西の文明開化の発祥地を象徴し、 その翌月、5月11日には、神戸駅~大阪駅間が開業しました。(以上、裏面解説から要約) |
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昭和58年3月19日、偉大なる鉄道博覧会・中国鉄道博開催記念入場券(大人専用120円券=2枚、小児用60円券=1枚)、神戸駅、国鉄、 切符裏面に解説有り、袋付き、券番0687、大阪鉄道管理局発行。 切符本体サイズ、18.8×15.5センチ。 図柄は、中国前進型蒸気機関車と、C622号機、ロケット号。大型の切符カバーケースが付属しますが、画像は割愛させて頂きます。 偉大なる鉄道博覧会は、昭和58年3月19日~6月5日の間、日本万国博覧会記念公園、エキスポランドにて開催。 |
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神戸、天津友好都市提携10周年記念、中国鉄道博。1982年、CAINA RAILWAY、会場設置スタンプ(切符対比80%縮小)。 中国鉄道博は、昭和58年3月19日~5月22日の間、国鉄湊川駅構内(神戸駅南に有った旧国鉄の貨物駅、現、廃止)にて、開催されました。 ● 国鉄湊川駅(現、廃止)構内にて、中国の方々の運転で、2両の中国のSLが、デモンストレーション走行を、披露していました。 人民型RM(Ran Min)1163号機と、新製された、前進型QJ(Qian Jin)6200号機で、後者は中国では一度も走った事は無く、 日本での走行の為だけに新製され、閉会後、2両は中国へは帰らずに、相生市中央公園にて静態保存されました。 ● 残念乍ら、途中でリペイントされた様ですが、断熱材の石綿(アスベスト)が、日本機同様問題となり、巨大機で石綿の量が多く、 平成18年に老朽化の為、石綿の拡散防止対策に因り解体撤去され、前端と煙室戸が、モニュメントとして残されています。 パンフレットは、人民型RM1163号機が、メインとなり「ニイハオ神戸、ジャンボSLが走る」のコピーが、付けられています。 ● 記念入場券に、あしらわれています中国機は、前進型QJ(Qian Jin)6200号機で、中国の鉄路はブロードゲージ(1,435mm)ですが、 新製時に、日本国鉄のメーターゲージ(1,067mm)で、製造され、人民型RM(Ran Min)1163号機は、わざわざ狭軌に大改造されています。 友好行事に掛ける、中国国鉄の並々成らぬ心意気が感じられます。尚、同時に来日した、1号機関車だけは返却されています。 |
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昭和59年5月11日、大阪-神戸間鉄道開業110年記念乗車券、神戸~大阪、380円、券番0756、見本券、神戸駅、国鉄、裏面解説有り。 明治7年5月11日に、大阪~神戸間の32.7kmが、運輸営業を開始します。切符本体サイズ見開き、6.3×18.5センチ。 記念切符類は、正規の日付で有る、昭和59年5月11日付けで、発行されていますが、 正面装飾のHMが掲げられた、165系による記念列車は曜日の関係で、日曜日の5月13日に、運行されています。 ● 券裏面解説文から抜粋しますと、開業当初は、大阪駅、神崎駅(尼崎)、西ノ宮駅、住吉駅、三ノ宮駅、神戸駅の6駅で、 駅舎、機関車、客車等の主要機材や運転の技術は、全て英国からの輸入で、時代の最先端に、関西の人々は驚嘆したと言う事です。 列車は、当日1日8往復で、所要時間は1時間10分でした。現在の普通では、全17駅で所要時間は約47分、ゆったりとした旅でした。 |
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昭和59年11月21日、サイエンストレイン-エキスポ号記念入場券(大人専用120円券=2枚、小児用60円券=1枚)、神戸駅、国鉄、 切符裏面に解説有り、見開きトムソン加工(横見開き、切抜き左面の画像は割愛)、券番1345、大阪鉄道管理局発行。 切符本体サイズ、見開き、18.1×10.1センチ。 筑波で開催された、国際科学技術博覧会(科学万博)のPR列車、サイエンストレイン-エキスポ号の、巡回展示駅としての記念入場券。 ● サイエンストレイン-エキスポ号は、土崎工場(現、秋田総合車両センター)にて国鉄12系客車を、窓の無い車内展示車輛として改造。 使われた車輛は、竜華客貨車区所属のスハフ12-6、16、オハ12-5、7、8、9、11の7両で、改番はされていません。 尚、全国各地での巡回終了後には、土崎工場にて復元されています。 |
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平成6年5月11日、神戸駅開業120周年記念乗車券(390円区間券=2枚、120円区間券=1枚)、縦二津折り、券番0271、 神戸駅発行、JR西日本。 図柄は、開業当時の時刻表と運賃表、初代神戸駅の写真と、神戸駅の歩みが記された記念乗車券。切符本体サイズ、見開き、17×12センチ。 |
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神戸駅開業120周年記念スタンプ、神戸駅設置(切符対比80%縮小)、明治7年5月11日印は、神戸駅開業日を示しています。 神戸駅は当時の終着駅でも有る事から、神戸駅開業120周年とは、大阪駅~神戸駅間の鉄道開業日、その物を表しています。 ● 左のスタンプのEF58 120号機は、神戸とは縁が無く、単に神戸駅開業120周年の、語呂合わせで登場しています。 当機は日立製作所の製造で、昭和32年3月26日に、高崎第二機関区に新製配置され、昭和58年8月5日に、同機関区にて廃車されています。 当機関区は、後に高崎機関区に改称され、その後、高崎運転所を経て、高崎車両センターへと改称されました。 ● 右のスタンプは、151系特急形電車こだま号、昭和33年11月1日、東京~大阪・神戸間を結んだ、ビジネス特急を表しています。 |
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平成8年12月12日、KOBEルミナリエ記念乗車券(120円区間券=2枚、60円小児区間券=1枚)、券番0062、神戸駅発行、JR西日本。 作品テーマ「参加-輝けるときを求めて」は、震災後の街の復興に向けての、神戸市民の大きな力と勇敢さへの、賞賛で有り、 新しい祝祭を育む為の、詩的な芸術性が含められています。切符本体サイズ、12.8×16.2センチ。 ● |
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平成9年12月12日、KOBEルミナリエ記念入場券(120円入場券=2枚、60円小児入場券=1枚)、券番0009、神戸駅発行、JR西日本。 切符本体サイズ、12.8×16.2センチ。 ● ルミナリエは、イタリア語の「ILLUMINAZIONE PER FESTE(祝祭の為のイルミネーション)」が、語源となっています。 アーチ型構造体を、道路上に設置した「Galleria(ガレリア)」と呼ばれる、遠近感の有る回廊と、 きらびやかな「Spalliera(スパッリエーラ)」と呼ばれる、イルミネーションの光の壁掛け等で構成されています。 ● 記念切符は、当時の社会事情や状況を、限られた紙面の中に充分に計算され組込まれると言う、情報の集約機能を持っています。 一般の切符での、情報量とは比べ物にならない位、その機能は秀でています。 ● 鉄道の知識や情報に限らず、観光地や地域の情報、世の中の移り変わりまでが分かる、参考書の様な物で、 イラストや、カラー画像付きの解説等、情報の宝庫と言っても、決して過言では有りません。 但、切符愛好家の中でも、硬券切符の愛好家が多く、軟券での記念切符類は、年代の古い物以外は、残念乍ら対象外とされている様です。 ● 我国での記念切符の歴史は古く、一般向けでは、明治38年12月17日発行の 満州軍総司令部凱旋紀念切符(7銭) が有名です。 東京都電の前身、東京市街鉄道株式会社が発行した市電の記念乗車券で、最も古い一般向け記念切符だと言われています。 この日本最古の一般記念乗車券ですが、人気券でも有る事から、贋作(イミテーション)も出回っていて、要注意の記念切符となっています。 ● 招待客に対して発行する、開業記念優待券では、明治30年6月20日に総武鉄道(現、JR総武線)が発行した、 開業祝宴乗車券が、総体的な記念乗車券としては、我国最古の記念切符となります。 ● 因に、世界で最初の記念切符は、1830年5月4日発行の、イギリスのカンタベリー&ウィッティブル鉄道の開業特殊乗車券となり、 今で言う、開業時の記念優待券の様な物で、当時開業した各鉄道会社は競って記念優待券を発行した様です。 |
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