コロナ禍で、安全にプールを楽しむ方法|日米のガイドラインが参考に
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6月といえば衣替えにプール開き。
ですが、今年はコロナ禍でプールの利用も一変しそうです。
アメリカのプール利用のガイドライン
アメリカのCDC(疾病予防管理センター)は、公共のプールやウォーターパークなどの施設に対して次のようなガイドラインを発表しました。
それぞれの施設がどう感染予防対策を取り入れるかは、地元の保健局と協力して決めるようにとしています。
1. スタッフや利用者は手洗いを徹底する
2. できるだけ布マスクを着用する。特に社会的距離が保てない状況ではマスクをつけるべき
3. 水中ではマスクが濡れて呼吸しづらくなることもあるので、マスクはしない
4. 施設は、石鹸・アルコール液・ペーパータオルなどを十分に準備し、タッチレスのゴミ箱などを設置する
5. 施設の入口やトイレなど目立つところに感染予防の掲示をする
6. ドアの取っ手、プールの手すり、ラウンジチェア、テーブル、滑り台など接触する表面をひんぱんに除菌する
7. 除菌したものとしていないものを区別、区分けする
8. 屋内の換気を向上する
9. 同居家族以外の人とタオルやビート板、ゴーグルなどをシェアしない
10. 利用者に貸し出すビート板などは十分な数を用意し、かつ除菌を徹底する
11. 緊急事態を除いては、人々が集まる状況を避ける
12. 水中でもプールの外でも、テープで印をつけたりして社会的距離を保てるようなシステムを取り入れる
こちらのガイドラインでは、ライフガードには利用者のマスク着用や社会的距離の監視をさせず、他のスタッフがその任務を行なうようにと注意を促しています。
日本のプール利用のガイドライン
一般社団法人日本スイミングクラブ協会には、プール施設、受付、ロビー、送迎バスなど状況別に細かいガイドラインが示されています。
アメリカとの違いは、指導者・スタッフには飛沫防止をしつつ掛け声が利用者に届くようにするため「プールマスクマン」というマスクの使用が推奨されている点です。
次は、一般社団法人日本スイミングクラブ協会によるプール施設でのガイドラインです。
1. 湿度を下げすぎないよう注意しつつ、換気を行う
2. 会話の制限
3. レーン等で順番待ちとなる際に間隔を保つ
4. 準備体操は体操場等ではなくプールサイドで行う
5. 体操時の発声の制限
6. タオル等の共有の禁止
7. 貸出物は消毒して貸出し、返却時も消毒を行う
8. 脱水機の使用禁止
9. 練習後のゴーグルは、次亜塩素水(バケツなどに確保)で洗う
10. 練習後の目洗いの励行。目洗い場がない場合、水道水でも可
11. プール側溝の定期的な洗い流し(プールでは水が鼻に入り、鼻水やツバが出ることが多く、プール側溝に流したものが付着したまま残留し、ウイルスが死滅する前に気化する恐れがあるため)
市営のプールなどでは今夏は休業するところもあるようですが、施設の感染予防対策をチェックしてから利用しましょう。
ポイントは他人との距離
アメリカの感染専門医らは、プールやビーチでの感染リスクは低いと言っています。
感染予防には、他人との距離が大きなポイントになるようです。
スイミングクラブでのエクササイズとしての水泳なら、社会的距離を守ることはある程度可能だと思いますが、行楽としてプールやビーチに行って社会的距離を維持しながらみんなでワイワイ楽しくというのはかなり難しそう。
でも、施設、スタッフ、そして利用者ひとりひとりが感染予防に努めることで、制限はありながらもスイミングを楽しむことは不可能ではありません。
少なくともそれが今夏のプールの新しい日常になりそうです。
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Image: Michael Brin/Shutterstock.com
Source:CDC, 一般社団法人日本スイミングクラブ協会, プールマスクマン
ぬえよしこ
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