5日、ブエノスアイレスの通りをマスクを着用して歩く女性(EPA時事)

写真拡大 (全2枚)

 【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルス感染拡大阻止のためのマスク利用の指針を改定し、流行地では公共交通機関利用時など人同士の距離を取ることが難しい場合、他人に感染させないためにマスク着用を推奨すると表明した。

 手作りの布マスクでも、正しく作成すれば問題ないという。

 WHOは従来、自覚症状のない人も含めた広範なマスク利用は「効果が明らかでない」と否定的だった。現在も十分なデータがないとする姿勢に変わりがないという。しかし潜伏期間中に感染する可能性も判明してきたことから、「発症前の人から感染するリスクを減らせる」などの利点があると、見解を修正した。

 布マスクは、それぞれ異なる材質で最低3層の構造にすることが望ましいという。WHOは、流行地では60歳以上や持病がある人の場合、医療用マスクを着用することを勧告した。