コロナ漢方「日本人にも飲んでほしかった」 広告容疑で書類送検 千葉県警

漢方薬「連花清瘟」の広告が書かれた看板(写真は千葉県警提供)
漢方薬「連花清瘟」の広告が書かれた看板(写真は千葉県警提供)

 未承認の漢方薬を新型コロナウイルスに効くなどと広告したとして、千葉県警生活経済課と我孫子署は5日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告禁止)の疑いで我孫子市の整体師で中国籍の男性(40)=入管難民法違反の罪で起訴=を書類送検した。「常連客が肺炎で亡くなり、新型コロナに効く漢方薬を日本人にも飲んでほしかった」と容疑を認めている。

 書類送検容疑は5月11日午後2時55分ごろ、同市で経営していた整体院前の歩道で、厚生労働相の承認を受けていない漢方薬について「中国がコロナに有効と認定した漢方(有効率90%)」「1箱(4日分)3800円」などと書かれた立て看板を設置し、販売目的で広告した疑い。

 同課によると、広告した漢方薬は「連花清瘟」と呼ばれ、中国では広く服用されている。錠剤に加工されており、48錠ごとに1箱で包装されていた。男性は調べに「常連客に7箱売った」と話しているという。中国に住む母親に依頼し、3月末と5月初旬の2回に分けて計56箱を調達していたとみられる。

 整体院の近隣住民から情報提供があった。県警の捜査で約13年にわたる不法残留も判明。男性は入管難民法違反の疑いで逮捕、同罪で起訴されている。


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