日本で医薬品として承認されていない漢方薬を新型コロナウイルスに効果があると広告したとして、千葉県警は5日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告禁止)の疑いで、同県我孫子市の整体師で中国籍の男性(40)=入管難民法違反の罪で起訴=を書類送検した。
書類送検容疑は5月11日、我孫子市の勤務先の整体院前に「中国がコロナに有効と認定した」などと記した看板を置き、厚生労働相の承認がない漢方薬の効用を広告した疑い。
県警などによると、漢方薬は「連花清瘟」という名称で、中国では広く服用されている。4月以降、中国の母親に送ってもらい常連客に売っていた。男性は容疑を認め「常連客が肺炎で亡くなり、日本で買えない薬を紹介したいと思った」と供述している。
市民から情報提供があった。男性は在留期間が過ぎた後も不法残留したとして、5月に入管難民法違反容疑で逮捕、同罪で起訴されている。(共同)