今回は、ブラックニッカのリッチブレンドを飲みます。
位置づけとしては、従来からあったブラックニッカ スペシャルとほぼ同じクラス、ハイニッカよりも若干上になります。
1級ウイスキーとしてリリースされたブラックニッカを継承するスペシャルが、ピートのスモーキーさを持たせつつフルーツの香りをバランスよく合わせ、比較的飲み応えのあるブレンドに仕上げているのに対して、リッチブレンドは、香りの華やかさに重きを置いたブレンドになっています。
リッチブレンドのキーとなるのはシェリー樽原酒です。
特に甘口の「クリーム」と「ペドロ・ヒメネス」のシェリー酒で使われた樽を使用し、5~8年熟成させたモルト原酒がメインとなっています。
さらにほかのシェリー酒の樽で熟成させたモルト原酒をブレンドしています。
また、ニッカならではのカフェグレーン原酒も、4~6年熟成されたものが使われています。
近年では期間限定のボトルとして、リメード樽原酒を加えたコンフォートアロマ、宮城峡の長期熟成されたシェリー樽原酒を加えたエクストラシェリーが発売されました。
では、実際に飲んでみます。
味わいは、アルコールからの辛みはそれなりであるものの、渋みを経て、酸味が舌全体に広がります。
甘さは少ないですが、香り豊かでじっくり飲むにはいいかもしれません。
味わいは、アルコールからの辛みをある程度感じつつも、ほろ苦さとフルーツのような酸味が半々に訪れます。
味わいは、アルコールの辛みはそこそこで、その後はほろ苦さが全体を支配します。
1:4の割合では、アルコールっぽさが先に訪れ、軽くリンゴ、その後にレーズン、ウエハースの香りが訪れます。
味わいは、苦みが主体で、酸味や甘さはほとんど感じられません。
味わいは、ほろ苦さを持ちつつも、後からしっかりとした甘みと軽い酸味が広がります。
さっぱりと飲むと言うよりも、とろっとしていて濃厚な印象で、しっかり味わいたい印象に感じられます。
ハイボールも悪くは無いですが、食事と一緒に飲むよりも、ゆっくりと香りを楽しむように飲んだ方がいいように感じられます。
甘みのあるボトルを求めるのであれば、リッチブレンドよりもディープブレンドの方がいいでしょう。
ただしピートのスモーキーな香りも強調され、アルコール度数も45度と高めなので、実際に飲む際には気をつけた方がいいです。
華やかな香りを目指したブレンド
ブラックニッカ リッチブレンドは、2013年に発売されました。位置づけとしては、従来からあったブラックニッカ スペシャルとほぼ同じクラス、ハイニッカよりも若干上になります。
1級ウイスキーとしてリリースされたブラックニッカを継承するスペシャルが、ピートのスモーキーさを持たせつつフルーツの香りをバランスよく合わせ、比較的飲み応えのあるブレンドに仕上げているのに対して、リッチブレンドは、香りの華やかさに重きを置いたブレンドになっています。
リッチブレンドのキーとなるのはシェリー樽原酒です。
特に甘口の「クリーム」と「ペドロ・ヒメネス」のシェリー酒で使われた樽を使用し、5~8年熟成させたモルト原酒がメインとなっています。
さらにほかのシェリー酒の樽で熟成させたモルト原酒をブレンドしています。
また、ニッカならではのカフェグレーン原酒も、4~6年熟成されたものが使われています。
近年では期間限定のボトルとして、リメード樽原酒を加えたコンフォートアロマ、宮城峡の長期熟成されたシェリー樽原酒を加えたエクストラシェリーが発売されました。
では、実際に飲んでみます。
ストレート
先にレーズンの香りが広がると、次にリンゴの蜜、そして奥にカカオ、最後に樽香が締めます。味わいは、アルコールからの辛みはそれなりであるものの、渋みを経て、酸味が舌全体に広がります。
甘さは少ないですが、香り豊かでじっくり飲むにはいいかもしれません。
ロック
先にラムレーズン、リンゴ、ライムの香りが一時に口の中に広がっていきます。奥からはカカオを思わせる香ばしさも広がります。味わいは、アルコールからの辛みをある程度感じつつも、ほろ苦さとフルーツのような酸味が半々に訪れます。
水割り
トゥワイスアップの場合だと、アルコールの刺激と共にレーズンの香りが一気に広がります。その後はバニラの甘い香り、リンゴ、ライムの香りが続く印象です。味わいは、アルコールの辛みはそこそこで、その後はほろ苦さが全体を支配します。
1:4の割合では、アルコールっぽさが先に訪れ、軽くリンゴ、その後にレーズン、ウエハースの香りが訪れます。
味わいは、苦みが主体で、酸味や甘さはほとんど感じられません。
ハイボール
1:3で割ってみると、レーズンの香りが一気に広がり、後からカカオ、ウエハースの香りが追いかけてきます。味わいは、ほろ苦さを持ちつつも、後からしっかりとした甘みと軽い酸味が広がります。
さっぱりと飲むと言うよりも、とろっとしていて濃厚な印象で、しっかり味わいたい印象に感じられます。
まとめ
全体的には、甘くてスイスイ飲める印象は無く、ほろ苦さを持ちつつ、香りの豊かさを楽しむウイスキーのように思えます。ハイボールも悪くは無いですが、食事と一緒に飲むよりも、ゆっくりと香りを楽しむように飲んだ方がいいように感じられます。
甘みのあるボトルを求めるのであれば、リッチブレンドよりもディープブレンドの方がいいでしょう。
ただしピートのスモーキーな香りも強調され、アルコール度数も45度と高めなので、実際に飲む際には気をつけた方がいいです。
- メーカー:ニッカウヰスキー
- 容量:700mL
- アルコール度数:40度
- 香り:レーズンの香りが一気に広がり、リンゴ、カカオ、樽香へ。加水でライム、バニラも。
- 味わい:ストレート、トゥワイスアップでアルコールの辛みが目立つ。その後はほろ苦さが支配。
- ストレート B: アルコールの辛みが目立つが、香り豊かでゆったりできる。
- ロック C: 苦みが気になるが、ライムの香りが広がってくる。
- 水割り C: トゥワイスアップなら、バニラの甘い香りが楽しめる。
- ハイボール B: とろっとした飲み応え。やっと甘みが顔を出す。