アスペルガーの友人は、「レストランでの注文」が大の苦手。 | 「親を、選べず 障害も 選べず。」 でも、自分の人生は、選べた!
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ミックス自身の人生の記録と、分析と、納得と。幸せを得る回復までの軌跡。~機能不全家族、親からの虐待、アダルトチルドレン、発達障害~




アスペルガーの友人の、目下の悩みは


「レストランでの注文が上手くできない」。



このテーマについて、時々話し合うんだけど


今回は、休日にお茶する機会があったので


実践した上で、私が気がついたことを解釈してみた。



レストランよりも、居酒屋とかの方がより一層、難しく感じるらしい。


おしゃれなカフェなんかだと、また違う困り感があるそうな。


気の利く店員さんが、「おすすめはこれとこれで~」と


結構丁寧に、色々と話してくれるんで、イメージもできて


一番美味しそうな物を注文したい私には、とてもいいのだけど



友人は気になっていて食べようかな、と思った物が最初から決まっている。


決まっているから、店員さんを呼んでオーダーしようとしているのに


「これもおすすめですよ、人気があって・・・」と話しをされると


わざわざ、おすすめされたけど断らないといけなくて、


感じなくて良かったはずの罪悪感を感じ


自分が決めていたオーダーを通すまでに障害発生、って感じで


まっすぐ上手くいかなかったもやもやを感じ


なんだか、む~んと不愉快というか、処理できない感情を抱く。



これ以上に一番嫌なのが


気の利かない店員さんの場合。


友人がオーダーをはじめると、「はい?は?」と連続で聞き返したり


「この食べ物には唐辛子入ってますか?」という友人の問いに


「抜くこともできますけど、どうしますか?」という返事。


友人が、突然の逆質問に「あ、う、」と混乱し、切り返しが鈍くなると


店員さんはだんまり状態で待つ。で、微妙な雰囲気が漂う。



友人は声の調子をコントロールするのが苦手で

(聴覚とコミュニケーション感覚の点での特性部分だと思う)


きちんと話していても、小声になる事が多い。


あと、丁寧に説明しようとするので、結論が後回しになる。


それをじっと聞いていられない、手早く、はしょるのが定型(大多数)の人なので


言い終わらないうちに「~ですか?」と途中で余計なかぶせ説明(それも質問系)をして


アスペ友人が「え?」と思考停止になる。


注文している作業に集中しているのに、「~はミディアムでいいですか?」と


途中で割り込まれると


・ 注文言い終わらないと!


・ 今言われたことを、考えないと!


・ 今言われたことの返事をしないと!


と、同時処理作業が「突然」勃発するので、混乱するのだ。


そういう、人が話している最中に「気を利かせて」割り込む店員さんに限って


イラチな人が多く、態度が「イライラ」「早く言え」というオーラを出す。


友人は、そういう相手の焦らす態度や雰囲気を、非常に敏感に察知するから


余計に焦って、上手くいかなくなる。



だいたい、「はい?は?」という切り替えしじゃなくて


「すみません、もう一度お願いします」だとか


ぜんぜん聞こえないわけじゃないんだから、検討つけて


「カルボナーラですか?」とか聞き返してくれたら


「いえ、スープスパの方で・・・」と言いやすいのに。



それに、友人は、質問に対する答えを、正確に返すものと信じている(おもいこみ傾向)ので


「唐辛子は入ってますか」への返事は


「はい、こちらには入ってますが、抜くこともできますよ」でしょうが!


となるのだ。


入っているか、入っていないか、返事が来る!と思い込んでる人に


はしょった返事で「抜くことできますけど、どうしますか?」って


高度なのだ。


いきなり抜くこと前提に、話が飛ぶし


さいごの「どうしますか?」は、友人を最もパニックさせる


回答を期待してたら、質問がきた、というのも、意表をつくのだ


しかも、一番苦手な「曖昧表現の質問形」だ。



どうしますか?のインパクトは強い。


全部己が考えて、回答よこせ、ぐらいのインパクトを与える。




すっごい緊張して、丁寧に答える友人と


ぶっきらぼうで、早くオーダー取り終えたいはしょり魔店員さんの組み合わせ、


ほんとに最悪です。



友人は、がっくり肩を落としてしまいました。



私から、上の解釈を伝えると


「ああ・・・ハードル高い・・・」と 遠い目になりました。


なので、対策案も出してみました。



友人は、見た目が非常にクールに見えます。


表情が表に出にくいので、一見さんには、喜怒哀楽が読めません。


私など、長い付き合いの友人達では垂れ流しに「よくわかる」素直な人、という


印象ですが。



それを全面に出して利用して


言葉は、メニューを指さして「このパスタで」で、おしまいにする。


色々言われても、もう「いや、いいです」とか


「大きさはミディアムにしますか」とか、考えてない事言われたら


ちらっと私や他の友人をみて


「ミディアムでいいよね~」という私など助っ人の言葉に


かっこよくうなづくだけ。


動作で答える、みたいな。



友人がこれをやれば、むちゃくちゃカッコ良く決まる。


なにしろ、黙って座っていたら


威嚇してるんか!というような


無言のオーラを出す(本人、全くその気なし、内心、おどおどしているらしい)


クールすぎる人物だ。


考えが個性的で知識も豊富、だけどしゃべりが苦手で聞き上手にまわる。


世間一般には「寡黙」と思われてしまう、カッコよさ。


う~ん、いける!




なのに、私が「単語と指差し」でオーダー案を出すと



「ええ~そんな、単語と指差しでいいの?失礼じゃない?」


と、そこを気にするのがまた、


なんと誠実で真面目な・・・と涙をさそうのだけど



「相手が失礼な人も多いし、お店はオーダーする物さえ聞けばいいんだし


初心者の店員さんだったら、見てわかりやすいし、そっちの方が助かるってもんだよ」


と言うと、なるほど、と納得してくれた。



次回、友人とお出かけした時に、その成果を確認しあう予定。


お互い、なんだか笑いが出ました。



見えない苦労をしている友人ですが


ほんと、人柄がのよさがぬきんでてます。


店員さん、感じてくれ~!!





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