天安門事件を正当化 中国政府「道は正しかった」

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 1989年に中国・北京で起きた天安門事件から4日で31年を迎えます。中国政府は「中国の選んだ道は完全に正しかった」と事件を正当化しました。

 中国外務省報道官:「中国の選んだ発展の道は完全に正しく、中国の事情に合っていて、幅広い人々の心からの賛同を得ている」

 中国外務省の報道官は3日、学生らの民主化要求を武力で弾圧した天安門事件について「前の世紀の80年代末に起きたあの政治的な『騒動』」と表現しました。そのうえで、天安門事件を含み、中国の歴史は正しいものだったと強調しました。一方、香港では4日に予定されていた天安門事件の犠牲者の追悼集会が「新型コロナウイルス」を理由に禁止されました。香港の取り締まりを強化する「国家安全法制」の導入を中国が決定するなか、香港市民からは新型コロナを口実にした抑圧だとの批判の声も上がっています。