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SpaceXの大型ロケット試作機、エンジン点火試験中に爆発。Crew Dragon打上げには無関係
Starshipの弾道飛行許可が出た直後
SpaceXが、テキサス州ボカチカの施設で試験中の大型宇宙船Starship用ロケットエンジンが、点火試験(static fire test)の最中に爆発しました。火災は約1時間半後に鎮火しています。StarshipはMk1と呼ばれた初期バージョンなどでも、試験中に圧力容器が破裂する派手な事故を起こしています。今回の爆発は、日本時間31日未明に予定されるCrew Dragonの打上げとは無関係ですが、大きな火球を伴ったStarshipプロトタイプ(バージョンSN4)の爆発の様子は控えめに言ってド派手なものでした。
ただ、NasaSpaceFlight.comのChris Bergin氏によればSpaceXはすでにSN5を準備中であり、今後SN4のあとを引き継いで試験を行っていく見通しです。SpaceXはStarshipの開発において、複数の試作バージョンを同時並行で開発するラピッドプロトタイピングと呼ばれる手法を取り入れています。とはいえ、SN4でなぜ爆発が起きたのか、その原因究明はしっかりと行い、後のバージョンに対策を反映しなければなりません。StarshipのプロトタイプはMk1、SN1、SN3がそれぞれ試験中に失われています。また、今回の爆発のせいで試験場の設備の一部は明らかに破壊されており、その整備にももしかしたら時間がかかるかもしれません。
なお、米連邦航空局(FAA)は、28日にStarshipの弾道飛行試験実施に許可を出しましたが、現状ではそれがいつになるかはわかりません。
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