お久しぶりです、ロンハンです
今日も今日とて反論していきましょう
今日のテーマは「支那」です
中国を貶したいときに使われるこの表現
ネトウヨは「差別じゃない!」と言って正当化していますが果たして...
【そもそも】
・「支那」の由来とは?
秦(始皇帝とかの)がなまって「シナ」となった説がある
その後、「シナ」が広がり、英語の「China」などに派生したそうだ
・日本における「支那」という言葉の地位は?
江戸時代に定着し、長らく公的にも使われていたが、1930年に公的には「中華民国」を使うことを閣議決定した
現在では差別的な表現として、公的な場では用いられない
・なぜ差別語とされているの?
日中戦争に際し、反中スローガンなどにも「支那」や「支」などの字を意図的に用いたことや、侮蔑の意を込めて(正式な国号としての中華民国やその略称の中国を避けて)使った経緯などが理由で、中国側が反発している
【ネトウヨの主張】
・「支那」はChinaと同じで歴史あるもので差別表現ではない
【ロンハンの反論】
語源が正当性を持っていようと、かつては差別語でなかった物だったとしても、今それが差別表現であることを否定する根拠にはならない
例えば、
めくら(視覚障害者)
つんぼ(聴覚障害者)
おし(口がきけない人)
などはそもそも差別的な意図はなかったものの、言葉の意味する対象への侮蔑心が乗っかったことによって差別表現となった
また、日本に対する差別表現として有名な「ジャップ」はJapanの略となるJapでしかなかった
はじめは単なる略称としての表現だったものが、二十世紀前半には侮蔑の意味が込められるようになった
他にも多くの「元は差別表現ではないが、侮蔑の意を込められるようになったことで差別語となったもの」が存在する
「支那」という言葉の経てきた歴史を踏まえれば、たとえ語源がいかに正当で、他の言語圏でも同様の呼び方がなされていたとしても、日本が用いる「支那」は差別として非難されて然るべきだろう
【ネトウヨの主張】
・「中華」という言葉は他国への差別だ
【ロンハンの反論】
これについてはまず解説が必要だろう
「中華」という言葉を理解するには華夷思想を知る必要がある
華夷思想とは、かいつまんで説明すれば
「中国は世界の中心で、周りの国は野蛮だ」
というもの

↑貝をつまんでいる
「中華」という言葉はこの華夷思想に基づいている
そこから
「他国への差別だ」
となるわけだ
言い換えると、
「中国を中華と呼べば、中国の下に他の国があることになる!」
ということだ
はっきり言って言いがかりにも程がある
国名が仮に「スーパーつよつよ無敵国」だったとしても、その国がスーパーにつよつよになる訳ではない
また、国名が国家間同士の上下関係を暗示する、という主張もあまり意味をなさない
ルーマニア:「ローマ人の土地」(ローマ人に支配された歴史から)
アルゼンチン:「銀」(スペインの征服者が銀があるだろうと思ったから)
フィリピン:「スペイン皇太子フェリペ」に由来(スペインの植民地時代)
このような負の歴史を踏まえた国名が数多くあるからだ
特にアフリカの国名などはヨーロッパの名付けが多い
「中華と呼べば、国家の上下関係を意味することになり差別になる!」
と言っている人たちはそれら全ての国も別のニュートラルな呼び方を使っているのだろうか
そもそも我が国の国号は日本
「日の本(ひのもと)」だ
中国から見て「日の出づる国」に相当する、という意味だ
華夷思想に対抗するためについた名前だと考えてもいいだろう
自分たちでは日本という国号を使っておいて、相手を中華とは呼ばないというのはわがままではなかろうか
【ネトウヨの主張】
・「国をどう呼ぶかなんて、呼ぶ側が決めるものだ!」
【ロンハンの反論】
悪口や差別を投げかけられても、
「まあ、呼ぶ側の自由だよな...」
と思える人だけがこの主張を貫くべきだ
ちなみに対外的な国号の変更を求めるのは他にも例がある
オランダは2020年からは「ホラント」の使用をやめるように、諸外国に働きかけている
「ホラント」は日本人にはあまり馴染みがないが、「オランダ」の元となった言葉だ
もっとも、日本の「オランダ」の使用は長い友好関係を背景にしているため、変更しなくても良いとのこと
【ネトウヨの主張】
・シナチクや東シナ海はどうなんだ!
【ロンハンの反論】
「支那」という言葉が長い歴史を持っている以上、このように一般的に用いる語として溶け込んでいるケースも多々ある
そこでの「支那」の意味は風化しているか、あるいは相当に埋没していると思う
その点でこれらの言葉に差別の意図がないことは明白なのだから、「シナチク」を明日から急に「メンマ」と呼ぶことや、「東シナ海」を「東中国海」と呼ぶことを強いる人はいないだろう
私としては、これ以上「支那」という言葉が差別の意味を強めない限りは、シナチクや東シナ海は安泰だろうと思う
裏をかえせば、「支那」という言葉を差別表現として繰り返し使う人が増えれば、シナチクなども改める必要が出てくるはずだ
【まとめ】
・「China」と同じだから悪くない
→差別となるかどうかは語源ではなく、その歴史
・「中華」と呼ぶ方が問題
→結論ありきのこじつけ
・国の呼び方は呼ぶ方が決めるもの
→自国がどう呼ばれるかは自分で決めるもの
・「シナチク」はどうなんだ
→今のところは差別の意味がないのでOK
【ロンハンの所感】
そもそも「支那」を正当化したいのも自分たちが差別したいからであって、これらの反論をしたところで当人たちには響かない
嫌がられているからその呼び名を使わないでおこう、という極めて直感的な考え方も受け入れてもらえないだろう


今日も今日とて反論していきましょう
今日のテーマは「支那」です
中国を貶したいときに使われるこの表現
ネトウヨは「差別じゃない!」と言って正当化していますが果たして...
【そもそも】
・「支那」の由来とは?
秦(始皇帝とかの)がなまって「シナ」となった説がある
その後、「シナ」が広がり、英語の「China」などに派生したそうだ
・日本における「支那」という言葉の地位は?
江戸時代に定着し、長らく公的にも使われていたが、1930年に公的には「中華民国」を使うことを閣議決定した
現在では差別的な表現として、公的な場では用いられない
・なぜ差別語とされているの?
日中戦争に際し、反中スローガンなどにも「支那」や「支」などの字を意図的に用いたことや、侮蔑の意を込めて(正式な国号としての中華民国やその略称の中国を避けて)使った経緯などが理由で、中国側が反発している
【ネトウヨの主張】
・「支那」はChinaと同じで歴史あるもので差別表現ではない
【ロンハンの反論】
語源が正当性を持っていようと、かつては差別語でなかった物だったとしても、今それが差別表現であることを否定する根拠にはならない
例えば、
めくら(視覚障害者)
つんぼ(聴覚障害者)
おし(口がきけない人)
などはそもそも差別的な意図はなかったものの、言葉の意味する対象への侮蔑心が乗っかったことによって差別表現となった
また、日本に対する差別表現として有名な「ジャップ」はJapanの略となるJapでしかなかった
はじめは単なる略称としての表現だったものが、二十世紀前半には侮蔑の意味が込められるようになった
他にも多くの「元は差別表現ではないが、侮蔑の意を込められるようになったことで差別語となったもの」が存在する
「支那」という言葉の経てきた歴史を踏まえれば、たとえ語源がいかに正当で、他の言語圏でも同様の呼び方がなされていたとしても、日本が用いる「支那」は差別として非難されて然るべきだろう
【ネトウヨの主張】
・「中華」という言葉は他国への差別だ
【ロンハンの反論】
これについてはまず解説が必要だろう
「中華」という言葉を理解するには華夷思想を知る必要がある
華夷思想とは、かいつまんで説明すれば
「中国は世界の中心で、周りの国は野蛮だ」
というもの
↑貝をつまんでいる
「中華」という言葉はこの華夷思想に基づいている
そこから
「他国への差別だ」
となるわけだ
言い換えると、
「中国を中華と呼べば、中国の下に他の国があることになる!」
ということだ
はっきり言って言いがかりにも程がある
国名が仮に「スーパーつよつよ無敵国」だったとしても、その国がスーパーにつよつよになる訳ではない
また、国名が国家間同士の上下関係を暗示する、という主張もあまり意味をなさない
ルーマニア:「ローマ人の土地」(ローマ人に支配された歴史から)
アルゼンチン:「銀」(スペインの征服者が銀があるだろうと思ったから)
フィリピン:「スペイン皇太子フェリペ」に由来(スペインの植民地時代)
このような負の歴史を踏まえた国名が数多くあるからだ
特にアフリカの国名などはヨーロッパの名付けが多い
「中華と呼べば、国家の上下関係を意味することになり差別になる!」
と言っている人たちはそれら全ての国も別のニュートラルな呼び方を使っているのだろうか
そもそも我が国の国号は日本
「日の本(ひのもと)」だ
中国から見て「日の出づる国」に相当する、という意味だ
華夷思想に対抗するためについた名前だと考えてもいいだろう
自分たちでは日本という国号を使っておいて、相手を中華とは呼ばないというのはわがままではなかろうか
【ネトウヨの主張】
・「国をどう呼ぶかなんて、呼ぶ側が決めるものだ!」
【ロンハンの反論】
悪口や差別を投げかけられても、
「まあ、呼ぶ側の自由だよな...」
と思える人だけがこの主張を貫くべきだ
ちなみに対外的な国号の変更を求めるのは他にも例がある
オランダは2020年からは「ホラント」の使用をやめるように、諸外国に働きかけている
「ホラント」は日本人にはあまり馴染みがないが、「オランダ」の元となった言葉だ
もっとも、日本の「オランダ」の使用は長い友好関係を背景にしているため、変更しなくても良いとのこと
【ネトウヨの主張】
・シナチクや東シナ海はどうなんだ!
【ロンハンの反論】
「支那」という言葉が長い歴史を持っている以上、このように一般的に用いる語として溶け込んでいるケースも多々ある
そこでの「支那」の意味は風化しているか、あるいは相当に埋没していると思う
その点でこれらの言葉に差別の意図がないことは明白なのだから、「シナチク」を明日から急に「メンマ」と呼ぶことや、「東シナ海」を「東中国海」と呼ぶことを強いる人はいないだろう
私としては、これ以上「支那」という言葉が差別の意味を強めない限りは、シナチクや東シナ海は安泰だろうと思う
裏をかえせば、「支那」という言葉を差別表現として繰り返し使う人が増えれば、シナチクなども改める必要が出てくるはずだ
【まとめ】
・「China」と同じだから悪くない
→差別となるかどうかは語源ではなく、その歴史
・「中華」と呼ぶ方が問題
→結論ありきのこじつけ
・国の呼び方は呼ぶ方が決めるもの
→自国がどう呼ばれるかは自分で決めるもの
・「シナチク」はどうなんだ
→今のところは差別の意味がないのでOK
【ロンハンの所感】
そもそも「支那」を正当化したいのも自分たちが差別したいからであって、これらの反論をしたところで当人たちには響かない
嫌がられているからその呼び名を使わないでおこう、という極めて直感的な考え方も受け入れてもらえないだろう
コメント
コメント一覧 (8)
ありがとうございます
「かいつまんで説明すれば」からの「↑貝をつまんでいる」に草w