2日、東京都は都内で34人の新型コロナウイルス新規感染者が確認されたことを発表。宣言解除後に感染者が急増した場合に予定されていた「東京アラート」を発動した。
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■「警報」と同義
しらべぇ編集部が東京都の総合防災部に問い合わせたところ、「『東京アラート』は、言い換えれば『警報』と同義のもので、老若男女に広く認知されるよう言い換えられた言葉」とのこと。
小池都知事好みの言葉遊びとの批判もあるが、強制力のある自粛指示や規制、ルールではなく、休業要請をレッドカードとすれば、イエローカードのようなメッセージだ。
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■お台場には多数の野次馬
東京アラートでは都民に警戒を呼びかけるため、都庁舎とレインボーブリッジを赤くライトアップする予定だ。しらべぇ取材班が2日22時にお台場を取材した際には、外出自粛が解けたことあってか、遅い時間にもかかわらずデート風のカップルや若者たちの姿が数多く見られた。
密着して横一列に並ぶカップルの姿も多く見られ、若い世代にはむしろロマンチックな一大イベントのように受け取られているようにも見える。また、取材班はライトアップが変わる瞬間の動画撮影のため撮影できなかったが、23時前後には野次馬はさらに増加していた。
■見に来た人に聞いてみると…
取材班がレインボーブリッジのライトアップを見に来た人に話を聞いてみると、「人が来すぎて逆効果になってる。東京アラートは大阪と違って発令の基準が複雑なので、やることを期待して見に来てる人が多そう」と語る。
また、取締中の警察官に取材したところ、「お台場周辺は路駐も増えて困っている。もともと緊急事態宣言解除された後から増えつつあったのが今日はとくに多い」とのことだった。
ステイホームが続き、デートができなかったカップルたちもたしかに多いのだろうが、「東京アラート」と一見おしゃれな名前がついているだけで、実質的には「警報」。
再び感染者が激増して自粛生活に逆戻りすることがないよう、一人ひとりが意識すべきではないだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)