-- お知らせ2016 --
【最近の授業から・・中学理科 スチールウールはなぜ燃えるのか】
(2016年6月19日)
中学2年生は、物の燃焼について学習します。
学校で金属の燃焼と酸化の実験をします。
その一つに、マグネシウムリボンとスチールウールをガスバーナーで燃やす実験があります。
スチールウールの燃焼について、授業で質問を受けました。
学校で配られた定期テスト予想問題は「スチールウールは燃えて鉄板は燃えない理由を説明せよ」でした。
模範解答は「スチールウールは表面積が大きいから、空気中の酸素と結びつきやすい」でした。
生徒さんは何かしら納得できないようでした。
ネット上の第三者の意見を調べてみました。
ネットは相変わらず、ますます、どこかで読んだ説明をコピーした、したり顔の解説にあふれていました。
一つ、おもしろいサイトがありました。
YouTubeの児童生徒向け科学サイト(英語)と、その日本語版紹介サイトです。
塾の授業でも、次のサイトのように説明しました。
Can you burn metal?(YouTube)
フライパンはなぜ燃えないか 鉄の燃焼に必要な条件を解説 logmi
燃えるためには温度が高まらないといけませんが、それについては、高校物理で「励起状態」として説明されるようです。
1つの要因の影響を考察する1要因実験では、反応の原因を一つ特定するために、対照実験を工夫します。
その手続きの基本を、中学生のみなさんは学校で勉強します。
テストにも出ます。
しかし、実験には2要因や3要因の実験もあります。
大学生が卒業論文を書く際にも、3要因の実験計画くらいは立てます。
現実は一つの原因で説明しきれるほど、簡単なことばかりではないようです。
ちなみに、予想問題はそのまま定期テストに出題されました。
模範解答は、一要因でした・・・
(2016年6月19日)
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